9月3日 パラリンピックからひとつの詩を紹介します。 私と小鳥とすずと 金子 みすゞ 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のやうに、 地面(じべた)を速くは走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴は私のやうに、 たくさんな唄は知らないよ。 鈴と、小鳥と、それから私、 みんなちがって、みんないい。 彼女は、本名は金子テル。大正末期から昭和の初めにかけ、雑誌「童話」「赤い鳥」「金の星」に投稿し、「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されながらも、26歳の若さでこの世を去りました。彼女の詩は、自然の物すべてに対してやさしく、深い思いやりがあり、多くの人々のこころに大きな感動を呼びおこしました。 この詩でみすゞは、“お空はちっとも飛べないが、”“きれいな音は出ないけど、”と、自分にできないことからうたっています。ついつい私たちは「自分ができること」が「できない」人を見ると、自分より劣っているとすら考えてしまいがちです。 でも、みすゞは、「できないこと」がふつうであって、その上で「できること」があると考えます。こう考えると、できることがとてもすばらしいことになるのです。 同じように、「見えないものと見えるもの」と、一度、自分の考え方、見方を逆転させると気付くことがたくさん出てきます。 そして、鈴も小鳥も、それから私も、みんなちがって、みんないい。と言えることこそすばらしいことです。そこには、相手をさげすんだり、優劣をつけようとしたりする発想はありません。いじめなど存在しないのです。 お互いがお互いのよさを認め合い、心をもっともっと豊かに成長させましょう。y 9月3日 避難訓練
地震の発生が懸念されます。そんな中にあっての避難訓練は、いつも以上に真剣みを帯びたものになっています。
今日の避難訓練でのメインテーマは「イメージすること」まずは、震度5弱の揺れはどの程度なのかを想像しました。動けないほどの揺れの中で机の下にもぐれるのでしょうか。周りの家具等も動いたり倒れたりするでしょうが、自宅ならどうするのでしょう。 学校にいる時間帯に起きたなら、今日の訓練のように動くのですが、登下校の最中だったらどうしたら良いのでしょうか。そして、マニュアルにない事態が生じたときに、自分で正しく判断して行動できるでしょうか。このようなことを想像してみるに、地震とはとても恐ろしいものであることが再認識されます。 震度5弱以上の地震の場合、授業時間帯であれば、生徒の皆さんは全て学校待機となり保護者の方のお迎えが必要になります。詳しくは、本ホームページトップページ右上の「震度5弱以上の地震への対応」をご覧ください。 9月3日 始業式
始業式に、元気な顔がそろいました。校長先生からは、次のようなお話がありました。
「あきらめない夏」は達成できましたか。足りないものは、この2学期に補っていきましょう。さて、2学期は体育祭や合唱コンクールがあります。この大きな行事を通して、皆さんには、相手の気持ちを考えることができる人に成長して欲しいと思います。集団生活を行うには、我慢も必要になります。思いやりを持って相手と接することで心が成長します。いじめは絶対に許されないことを、先生は何度も言ってきましたので、皆さんもずいぶんと分かってくれました。今中のいじめが0になる努力を続けましょう。 この夏、先生は町の皆さんが今中生に対する期待がとても大きいことを再確認しました。それに応える手始めとして、地域の方に会ったら笑顔であいさつをしましょう。その笑顔が、今中生は頑張っていることの証になります。 暑い日が続きます。鍛える力、我慢する力を持って生活しましょう。 |
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