【フォーラム記録】パネルディスカッション2

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コーディネーター:玉置 崇(愛知県 海部教育事務所長)

パネリスト
和田守功(新城市教育長)
副島孝(愛知文教大学客員教授、前小牧市教育長)
豊福晋平(国際大学GLOCOM准教授)
大西貞憲(教育コンサルタント)

「本ディスカッションが今日の目玉」という玉置氏の振りで開始

事前アンケートより質問二点紹介
A,タイトルに「『愛される』学校づくり」とあるが、愛されていないが前提!?
B,評価は地域性があるか否か

副島
・愛される学校の原点は、子どもが学校生活を楽しんでいるかどうかである。
・子ども自身にきくアンケートなら、「学校が楽しい、どちらかと言えば楽しい」は、8割を超えるはず。マスコミを通じたアンケートと子どもを通じたアンケートは、別物である。違う結果が出る。
・100%主義ではなく、90%主義で。10%をなんとかしようとすると、かえってマイナス効果となる。
・授業が上手い、下手という見方でなく、子どもが満足したかどうかというところを見たい。

豊福
・今後は、英米のように年次報告が可視化されていくだろうが、これによって効果が上がるかどうかは分からない。
・愛される学校とは、保護者・地域・社会から認められる学校である。具体的には、次の3点。
 学校の現実を隠さず、持続的かつ多様に示す事ができる。
 自身の成果と関わりから生まれる価値との相乗効果が得られる。
 自身の分析考察と対策が正確かつ妥当である。
・教師が学校評価の数値を課題として受け止め、次のアクションの材料としたい。

大西
・子どもに愛される学校づくりが第一歩で、まずは授業改善の仕組みづくりを。
・授業改善の仕組みづくりでは、授業を大切にする雰囲気づくりと授業にエネルギーを注げる環境づくりを行いたい。
・学校の情報発信は、結果でなく、過程を見せるようにしたい。
・ICTの有効活用により、子どもと向き合う時間をつくる。

和田
・学校は、心あるメッセージを繰り返しアナウンスすることである。
・愛され学校となるには、次の3点を。
 子どもが生活している学区を知るために、学区を歩こう。
 環境に目を注ぐ習慣をつけるために、教室に一輪の花を飾ろう。
 学校目標をだれもが分かる言葉で語ろう。
・世間の評判よりも、まず子どもを見ることが重要。評判は後からついてくる。
・授業のオープンスタンス、二人担任制度など、教師の人材活用法を考えたい。

〇 発表を踏まえたディスカッション
副島氏へ
 校長室便りの経緯とその効果
   →公表しないと分かってもらえない
 逆を返せば公表したら必然的に責任を持つ(言ったらやらないといけない)
 その責任感が全体の雰囲気を変えることに繋がる

評判は大切か
 豊福氏は気にしすぎるな(弁明:評判と評価は違う。評価という点で言うと実態に即していないものは意味が無い)
 3氏は中身が大切 → 結果的に同じ?

副島氏へ
 働きかけは、対教師 OR 子供
 →子供
  子供が教師の評価基準を授業の上手い、下手、のみを思うようではダメ
  教師は人との差を見るのではなく、いかに子供が成長(育った)したのかを見る
  大西氏より補足で、授業下手を自他共に認める先生も居たが、教員間で助け、理解し合い、支え、認める雰囲気ができあがることで少しずつ授業が良くなっていった

和田氏へ
 学校の現状は教師という人材を無駄にしている(1クラス1担任制)
 それでは教師が独り相撲してしまう
 子供も大人の生き方、考え方に触れる機会が制限される(チョイスができない)
 例えば、二人担任(男女、若いベテラン等といった組み合わせ)にするなどして、教師も見られているという機会、見られることで自己啓発し自信につなげていく
 人に見られる→人を見る→開いた学校 という正のスパイラルにのせていく
 これが愛される学校つくりの基

【フォーラム記録】私の愛される学校実践発表

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司会 小牧市教育委員会学校教育課長 石川学

愛される学校づくりは愛する学校づくりから 〜「わたしの木をみつけよう」を通して〜 一宮市立黒田小学校長 平林 哲也

■子どもが「学校が好きだ」という学校をつくる
 「愛される学校づくり」は、「愛する学校づくり」からということで考えてみた。
 基本的な考え方としては、子どもが「学校が好きだ」という学校をつくること。子どもが学校を愛してくれなければ、保護者の方も学区の方も賛同してくれない。それは地域でも理解してもらえないことになる。子どもが「自分の学校が好きだ」という学校づくりが大事。私たちの立場としては、子どもを愛する学校、どうすれば子どもが輝けるのかを考えていける学校にしたい。そして、保護者地域に情報を伝える学校でありたい。それが最終的には周りから愛される学校になっていくのではないかと考えている。
 子どもが学校を好きになる条件は、友達に会える、担任の先生が大好き、授業や行事がとっても楽しい、自分の好きな場所がある、自分を発揮できる場や機会があるなどである。教師の役割は、これらの条件を満たす仕掛けをつくることではないかと思う。たとえば仲間作りはどうしたらできるのか、担任と子どもとの信頼関係をどうしたら作れるのか、分かる授業をするにはどうしていけばいいのか、環境整備はどうすればいいのか、自分が存在できる場所をどう提供するかということである。これらのことを考えていろいろな実践をした。その中の1つを紹介する。
 
■私の木を見つけよう
 本校には百数十本の樹木がある。背の高い木もあれば低い木、いろいろな木がある。学校に通っている子どもたちも全く同じで、どの木を見ても個性豊か。
 現在勤めている学校は母校。赴任して最初に出かけた場所は昔よく遊んだ1本のくすのき。その木を見たときに、一緒に遊んだ仲間、先生など自分の少年の日の記憶が次々に蘇った。ちょうど愛知県でCOP10の開催があった。そこで、木と結びつけて活動させることはできないかと考えて植樹をしたり、グリーンウェーブ運動に参加したりして、樹木を通した学びを仕掛けた。
 その中で、私の木を見つけようという活動を仕掛けた。百数十本の中からお気に入りの木を1本選ぶ。どの木がいいか、校内を巡って子どもたちは見つけてきた。見つけただけでは意味がないので、「みんなに知らせよう」という仕掛けをした。校長室の前へ写真を掲示し、私はこの木とわかるように吹き出しを作って、お気に入りの木にシールを貼ってみんなに知らせるようにした。一番多いのは桜。シールの色は学年を表し、何年生の子がどの木を気に入っているか一目で分かるようにした。
 決めてからいろいろな機会に、私の木を眺め続けようという話をした。観察をしたり、写生会で描いたりした。写真の子は観察日記を書いているところ。これは松の木だが、茶色になって「先生、紅葉しました」と言ってきた。答えるのに困ったが、実は松食い虫に食われて一昨日切った(笑い)。その子を校長室に呼んで、切った幹をどうしようかと尋ね、幹で記念品を作ることにした。思い出を途切れさせないようにしたいと思っている。写生会で描いたり、虫を捕ったりして、自分の木にいろいろなかかわりを持つようになった。今回は木の話だけしたが、学校の中にいろいろな居場所を持てるということが、自己存在感につながっていくと考えている。

■学校ホームページで伝える
 ホームページの活用を活用して戦略的な学校広報をめざしている。
(画面:学校ホームページ)これは今日のブログ。学校には7段のひな飾りがある。季節感のある学校にしたいなあと言ったら、保護者が持ってきてくれた。毎年飾って3年目になる。
 ホームページには、日々の情報が掲載されている。花便りであるとか、卒業会食であるとか、校長ブログを毎日書いている。これは子どものおばあさんからいただいた電話に対する返事。これをいろんな人に読んでいただいている。
 校長だけが書いているのではない。「給食日記」は給食主任、「にんにんクラブ」は栄養士が書いており、調理員もこれに加わっている。これらは毎日書かれる。(画面:松の木)これがさっき言った切った松の木。授業の様子、ボランティアの活躍、インフルエンザの情報などを毎日掲載している。日常の情報発信で、学校は何を考えて、何をやろうとしているかという意味合いが保護者に伝わる。学校の応援団やパートナーになっていただけると考えて毎日実践している。

シンボルをつくって愛される学校に  〜成中ヒマワリロード〜  半田市立成岩中学校長 鈴木 正則

■想い
 成岩中学校は、半田市の中心部にある伝統校です。生徒数717名、学級21、職員約40名の学校です。なぜ、本校がマワリロードをつくるようになったのか、そして、ヒマワリロードがどのように子どもたちに浸透していったのかを述べたいと思います。
(画面:ヒマワリロードの写真を提示)
 成中ヒマワリロードというのは、写真のように、校庭の土手、ここは草が生えていた場所ですが、ここに777本のひまわりが花を開かせました。ヒマワリロード横の国道を通る運転手、通行する人たちがきれいだと言ってくれました。
 私は2009年4月に赴任しました。赴任時は、生徒の自負心、保護者、地域からの信頼が急落した時期でした。命を大切にする心を育てる取り組みをする必要もありました。そんな中での着任でした。
 半田というのは大きな祭礼のある地域で、地域の中で人と人のつながりが非常に強い地域です。市民ボランティアも盛んな地域であり、学校の特色としてボランティア活動、中でも地域ボランティア活動の定着した学校にしたいという願いをもちました。その中で、生徒、保護者、地域の気持ちを学校へ向ける取り組みをしたい。「成中はすごいね」と言ってもらえる、「私たちはすごいね」と言える、そして命に関わる取り組み、このようなことを満足させる取り組みにはどんなことがあるのか、4月、5月、毎日、思案していました。伝統的な取り組み、ボランティア、いわれ、目に見えるもの、継続できるもの、生徒が汗を流すもの、一発勝負でないものがいい、そんな観点で考えました。

■ヒマワリロードをつくる
 本校は伝統的に「花とあいさつ」の取り組みをしています。花は人目にとまる、誰に心にもすっと入る。花で学校がきれいになる。植物は命の取り組みになる。花の中でもひまわりは本校の校章の花、ひまわりが学校一杯に咲いたらきれいなると考えました。「ひまわりを育てたい」という生徒のアイデアもあり、たくさんのひまわりを植えて育ててみようと決心しました。

■ヒマワリロードをシンボルへ
 ヒマワリロードを、どのようにシンボルしていったか。ひまわりの命を生徒の命にたとえたら自分の命、友達の命として育てていくことになる。これを生徒会活動に広げていきたいと思いました。徐々に徐々にやっていく、子どもたちが押しつけられてはいけない。生徒の手と汗と意味づけをしながら、活動がだんだんと全校活動に広がっていったらいいと思いました。
最初は、私と一部の生徒とで植えていきました。子どもたちが委員会活動を開いてもっとたくさん植えたいと申し出てきました。生徒の分だけじゃなく先生の分も、みんなの分植えようとなってきました。生徒と職員の人数分は何本か?たまたま777本。これはラッキーな数字、フィーバーだ(笑い)という話をして、意味づけをしながらPRしていきました。学校通信とか、ホームページとかで逐次広報活動をしていきました。マスコミにも報道していただくことにしました。

■想いと命をつなげる
(画面:生徒がひまわりを植え、世話をし、花を咲かせ、種を採る写真を提示)
 苗を植え、草を取り、花を咲かせ、種を取り、子どもたちの想いと命をつなげる。生徒と地域の心にひまわりが根付いていきました。
(画面:生徒の描いたひまわりの絵)
 この絵はやらせで描かせたわけではありません。子どもが自分で描いて文化祭に出展したものです。
(画面:生徒の書いた作文)
 「ひまわりはどんなときでも太陽に向かって咲かせます。常に上へ上へと育つ向上心、成中はそんな素晴らしい場所であり、成中生はそんなすばらしい生徒です。・・・」。
この作文は「ひまわり時計塔」のデザイン画に添えられたコメントです。絵を描いた子、作文を書いた子たちは1年生なので、ちょうど1年生の時から2年間ヒマワリロードをつくってくれた子たち、その子たちの心にひまわりがある、自負心ができてきたことが絵や作文からわかります。ヒマワリロードは新聞に取り上げられ、地域の人がすごいねと言ってくれました。生徒には、自分たちにこんなすごいことができて、命を育てることができた、命をつなげていくことができたということが誇りになっていきました。
 昨年10月、地域から学校の好きに使ってくださいと、多額の寄付をいただきました。時計塔がほしいという声があったので、せっかくだから時計塔をひまわりにしようということになりました。時計塔の名前をひまわり時計塔と名付け、ひまわり時計塔のデザインを全校生徒に募集し、生徒が描いたデザイン画元に、設計図面を画いてもらいました。
(画面:生徒が描いたひまわり時計塔のデザイン画と実際の設計図面)
 こういう形のひまわり時計塔が本校の正門入り口にできます。まさに地域からのプレゼントです。地域の方からプレゼントいただいたのは、少しずつ取り組みを認めてもらったおかげかなと思っています。地域から「文句は言わない。お金は出してあげる」といつも言ってくださる。いい意味で地域と保護者が学校の応援団になってくれています。

愛される学校づくりは   特色ある学校づくりから  春日井市立味美中学校長 堤泰喜

■めざす生徒像
 本校は生徒数275名、学級数10学級、春日井市でもっとも小さな中学校。純朴で素直な生徒が多いが、人間関係づくりがうまくできない、自ら主体的に判断して行動する生徒が少ないという実態がある。
 平成20年度から研究実践をする際の「めざす生徒像」を3つ決めた。
 キーワードは、「主体的な生き方を追究する」、「夢や目標を持つ」、「段取りよく課題追究する」とした。
 総合的な学習の時間を改良して、めざす生徒像につなげていきたいと考えた。総合的な学習の時間にすることを2つ決めた。
 1つは探究学習。キャッチフレーズは、「すべては、子どもたちの『知りたい』から始まる!」
 もう1つは夢授業。キャッチフレーズは、「『本物』との出会い!『本物』に耳を傾ける!そこから『夢』が膨らんでいく!」これによってめざす生徒像に迫っていきたいと考えた。

■探究学習
 探究学習は、1年生から3年生までの縦割り班で、協同的な課題追究学習をする。テーマ及びテーマへの迫り方を決定、体験活動による情報収集、情報の整理・分析、まとめ・表現につなげていくという流れを約半年間のスパンで行う。
 テーマと班の決め方について述べる。4月に全校生徒を集めてガイダンスを行う。「自然科学」から「スポーツ趣味」までの7ジャンルから希望調査を行う。例えば、自然科学に希望した子は、1年〜3年まで全学年いるが、自然科学といっても宇宙や生命などいろいろな領域がある。集まった生徒たちと先生とで、どんなことを追究していきたいか話し合いをし、そのグループをテーマ1とテーマ2に分ける。テーマ1に対して1人の教員がつく。テーマごと1つの教室に入り、テーマに迫るためにどんなアプローチをしていけばいいのか話し合う。迫り方を3つに分けて、1つのグループは6人から8人の班で探究していく。テーマは、教科横断的、基礎的な知識の必要性を実感できるもの、体験活動が可能なもの、学び方を獲得できるものである。例えば、平成21年度の探究学習は14のテーマを作り上げた。個人的には、「日本人にデザインセンスはあるか」というテーマはなかなかいいと思っている。平成22年度は15のテーマを作った。特に、「マイケルジャクソンは“KING OF POP”と言えるか」はおもしろいと思った。このテーマに基づいて子どもたちは探究をしていく。
 例えば、「春日井市は魅力的な街と言えるか」というテーマに対してどのような迫り方をしているかということだが、地場産業を調査して迫るグループ、安全面を調査して迫るグループ、交通から迫るグループがあった。それで魅力的な街と言えるかどうか、結論づけることになる。
 どのテーマに対しても体験学習を重視し、次のようなことを行った。
「春日井市は魅力的な街と言えるか」、JR勝川駅前でアンケート調査を行った。
 「ロボットは人間を超えたと言えるか」、名工大でロボットの専門家に聞き取り調査を行った。
「人はどんなときに癒されるか」、ハーブ、お茶の実験で癒されるか試した。
 「マイケルジャクソンは“KING OF POP”と言えるか」プロのダンサーを招いて、マイケルはいかにすごいかということを実体験した(爆笑)。
 「すもうは日本の国技と言えるか」、地元出身の十両力士を招いて実体験した。
 「人間は音楽を聴くとどうなるか」、老人に音楽を聴いてもらい、聞き取り調査した。
 「だれでもイチローになれるか」、イチロー記念館でイチローの父から聞き取り調査した。
 これらの情報収集を経て、結論をポスターにまとめ、ポスターセッションを行う。この中間発表後にさらに練り上げて、本発表を行う。プラズマテレビICT機器を利用して発表する。「1日学校参観日」の午後、保護者に参観してもらい鋭い質問をいただいた。保護者を巻き込むことが「愛される学校づくり」につながると考えている。

■夢授業
 次に、「夢授業」について。
 社会の第一線で活躍している方、最新の技術開発をされている方などをお招きし、講演していただいている。子どもたちは本物に出会ったときに感動する。感動が目標に向かって一歩を踏み出す力になる。
 子どもたちは、「実行委員会」を組織し、自分たちで企画運営をして授業を作っている。2時間の夢授業の流し方、当日までの準備、司会・講師紹介・お礼の言葉などすべて子どもたちで行う。
 芥川作家、女子カーレーサー、脳科学者の茂木健一郎氏、金メダリストの吉田沙保里氏などがきてくださった。子どもたちは講演を聞いた後で、作文を書く。
 「夢授業」は、PTAの「ふれあい教育セミナー」との共催で行っているため、毎回保護者が大勢来てくれる。保護者を巻き込むことが「愛される学校づくり」につながると考えている。
 子ども、保護者、地域に信頼される学校をつくるためには、子どもが生き生きと活動する場、夢を育む場所をつくること。どんな子どもを育てたいのかというビジョンを持つことが大事。
 取り組みは手段でしかない、目標ではない。続けていく中で、愛される学校づくりを推進することが大事である。

【フォーラム記録】パネルディスカッション1

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「愛される学校づくりのための学校広報と学校評価」
コーディネーター  教育コンサルタント  大西貞憲
パネリスト           
津市立倭小学校    中林則孝
新城市教育委員会   小西祥二
新潟市立亀田東小学校 鷲尾建仁

大西:このパネルディスカッションでは、3人の実践を通して「評価をうまく使って愛される学校づくりになるか」ということをつきつめていきたいと思います。
まず、中林先生お願いします。

中林:相互理解を深めるための学校評価について発表します。
アンケートは保護者が学校に意見を言える数少ない機会、それをどう生かすか。
保護者の意見は個人情報等を除きすべて公表する。
公表のポイントは保護者のアンケート結果を1週間以内に公表すること。
そして、校長の顔の見えるコメントをいれること。
すぐに回答を出すことによって、他の保護者の意見を真剣に読み、答える目が鍛えられる
年に1度だけの学校評価ではなく、年4回の小刻み評価を実施。
「学校評価アシスト」による回答と紙での回答を併用した。
アンケートに表れる学校への批判こそチャンス。
批判意見に真摯に答えることで学校への信頼を高めることになる。
(例)「学校便りは資源の無駄」「組体操が見たいという意見」
ピンポイントのアンケートだからこそ保護者は具体的に答えることができる。
具体的な批判については真摯に答えることができる。

大西:素早いレスポンスや、聞く耳をもつことで相互理解が深まるという主張でした。
ところで、小刻み評価の対象は行事が主ですが、学校の基本である授業については聞かなくていいのですか?

中林:授業については職員との人間関係ができてからと考えている。

大西:本当は聞きたいのでは?

中林:聞くまでもなく、私が分かっている。(爆笑)

大西:次に小西先生、お願いします。

小西:学校ホームページと学校評価の連動について発表する。
学校評価というとアンケートの集計に多大な労力を使うというイメージがあった。
そこで、学校ホームページによる情報提供と連動した、組織的・継続的な評価を工夫した。
まず、アンケート機会を増やすことにより自己評価の質を高めることを考えた。
授業公開など、評価対象を明確にして参加者から直接評価を受ける。
パソコン室を開放し、ウェブ上のアンケートシステムから回答を得る。
アンケート項目ごとに学校の取組を紹介するホームページ記事へのリンクをはり、保護者に回答をするための根拠を示す。
質問には共通項目も設定することにより、異なる行事間で差異や特徴を調べる。
(例)「学校目標に迫る取組か」「家庭との連絡は図れているか」
結果は即時フィードバックする。
このように、学校ホームページの記事を二次利用して根拠情報を示すことにより、評価の機会があらためて学校を広報する機会ともなった。

大西:多くの評価機会に同じことを続けて聞くという取組でしたが、何か発見はありましたか?

小西:「子どもたちはよく発言した」という質問項目に対して、教員から「今日の授業は図工だった」という苦情が出たことがあった。教員は数値さえ高ければいいと思う傾向がある。

大西:なるほど、評価は教員にとってプレッシャーになる。
ところで、お二人に共通することは、学校便りやホームページで多大な情報を発信していらっしゃる。マスコミの情報だけだと、たとえば男性教師は生徒に手を出すことが多い(笑い)などと誤解を招くこともある。だからこそ学校の全うな情報を出し続けることが大切だと思いました。
続いて鷲尾先生お願いします。

鷲尾:本校は小刻み評価ではなく、アンケートは年1回12月に実施する。
その際、問題となるのが質問項目の意味。
例えば「思いやりの心を育むようにしていますか」では、どんな子供の姿が「思いやり」なのか分からない。このままではあいまいな評価・記述になってしまう。
こんなとき、ホームページの記事が有効な判断材料となる。
スクールウェブアシストで、キーワードによる集約・要約機能を利用して、年間およそ2000件にのぼる記事を評価の項目ごとに具体的な材料としてより分ける。
それを職員で分担し、評価の根拠となる記事を抽出する。
抽出した記事(写真とブログの要約)を印刷してアンケートに添付する。
こうした取組が保護者の啓発になる。広い視野で教育活動を見るようになるし、ホームページ閲覧の動機づけにもなる。
また、教師の学校運営への参画意識の向上にもつながる。特に、若い教師にとって、私のやっているこの活動が学校を動かしているのだという自信に結び付く。

大西:3人のご発表を聞いていると、評価よりも発信が大切というコンセプトを感じます。これは、保護者の学校を見る目を信用していないという前提ですか?(笑い)

小西:きっと保護者は自分の子どもしか見ていない。学校が全体としてどう取り組んでいるかは知らない。

中林:信用するもしないも情報を出さなければ始まらない。保護者の情報だけだと、学級評価や担任評価になってしまって学校評価にならない。

鷲尾:保護者の目を鍛えるという意味でも、教育活動の意義を伝える必要がある。

大西:親が学校を見ていないという話でしたが、職員はどうですか? 学校を見ていますか?

鷲尾:記事を抽出する作業そのものが職員の意識の啓発になっている。職員で教育活動の意味を共有できる。

大西:中林先生の学校では、学校評価と職員のかかわりはいかがですか。校長の顔はやたら見える学校だと思うのですが?(笑い)

中林:校長の仕事は、それぞれの職員の仕事を価値づけて他の職員や保護者に知らせること。こうすることで職員も自己評価ができる。そのために、私はどの授業にもカメラを持って入っていく。職員は本当はいやなんだけれども(笑い)、最近は慣れてきた。

大西:「ソーラン」ではなく「組体操」がいいという評価を職員はどう受け止めているのですか?

中林:それははっきり言って実践者にはショックだったと思う。一生懸命指導してきただけに。だからこそ、校長である私が答えることに意味がある。飲み込めない評価をどう受け止めるか、校長としての責任と判断で説明しなければならないときもある

大西:かっこいいですね(笑い)。それは、保護者にとっては、学校は私たちをある方向に持っていこうとしているという批判的な見方につながりませんか?

小西:アンケートをするときに、それぞれの教育活動を価値づけた根拠情報として出す、あるいはありのままの授業を見ていただく。学校から発信する情報も意図を正しく伝わるようにしようということであって、保護者を変えようということではない。

大西:そういう中で学校の思いは保護者に正しく届いていくのでしょうか。

中林:担任をしていたときに、ある親は「宿題が多いから困る」と言い、ある親は「もっと増やしてくれ」と言うことがあった。このことにどう答えていくか。問題は量ではなく宿題の中身だ。漢字のようなものでは繰り返し練習しないと定着しないから家庭でもちゃんとやってくださいなど、こういう信念でやっていますと説明していく必要がある。ポリシーがしっかりあればどんな評価にも答えられる。

大西:なるほど、すると逆にポリシーがないと聞くのもつらいということになりますね。
そんな中でアンケートの意図は一般職員にはどう伝わっているのでしょうか。きちんと伝わっていますか。

鷲尾:それは伝わりにくいですね。

大西:多くの学校がシステムとして学校評価を行っている。そのシステムに乗っかっていく過程で次第に認識が深まるのかも知れませんが、学校の意図ってどこまで伝わるものなのでしょうか。たくさんの情報発信が保護者に届いているかどうか検証する手立てはありますか? 伝わっているかどうかの手ごたえはどうですか?

中林:大西さんもたくさんの本を書いておられる。その反応をいちいちリサーチできますか?(笑い)
広報というのはリサーチできない。体系的により分かりやすく学校のことを伝えようとするのですが、その受け止め方は受け止める側の自由です。
私は学校通信を読んでくれる保護者が2分の1でも3分の1でもいい。その中で5人でも10人でも強力な応援団になってくれれば、あとの人はおまけ(笑い)でもいい。
そこが、広報とコミュニケーションの違いだと思う。

鷲尾:ホームページもすべての親が見てくれるわけではない。ほんの一にぎりでも応援してもらえる親が増えたらすごくやった価値がある。ホームページを見るというのは、自分の意思でのぞきに行こうという行為ですから。

小西:いろんな媒体で根拠情報を出し評価に生かしていく。悪い評価にも答えていくことで親は「学校に伝わった」と納得してくれる。学校のよさを出し続けていくことで学校の取組を意識してもらうことが大切ではないだろうか。

大西:なるほど、伝わる人には伝わる、伝わらない人には伝わらないけれども、少しでも納得してくれる人が増えることが大切。決して特効薬はないということですね。
最後に会場からのつっこみや、何か質問のある方があればどうぞ。

参加者:香川県高松市から来ました。今朝4時起きで車で来ました。うちの校長は大変理解があって、ブログで記事を更新したいと言ったら許可してくれた。しかし、ある時「ブログって何?」と聞かれた。理解はあったが技術については全く知らなかった。説明はしたがよさを十分に理解してくれてはいない。そんな中で、職員間にも外にもなかなか広がらない。もっと閲覧者も増やしたい。どうすればいいか。

鷲尾:私ははじめに自分があこがれる先生を味方に付けた。パソコンの知識はないが発言力のある女の先生。いつも記事を校長に見せる前にその先生に見せていた。そのうちその先生が他の教師に「ほら○○先生、この前こういう実践やったじゃない。あれ載せてやったら。」と言ってくれるようになって、だんだん広がっていった。

大西:なるほど、この人を落とせばという人がいるものですね。
旗振る人が味方をどのように増やすかが大切なようです。
愛される学校づくりは、学校を愛する人を一人ずつ一人ずつ増やす取組なのかもしれません。
そのために伝えたいことを伝えること、相手の思いを受け止めること、そして、発信量の多さが大切なようです。
発信せずに評価をしても、期待できるような効果はないということですね。
最後にパネリストの皆さんから感想を一言ずつどうぞ。

小西:保護者の閲覧を増やすには、何でもいいので毎日更新すること、自分の子どもの姿が見れるように発信すること、遠足などのリアルタイムの発信をすることが効果的です。

中林:ブログの意味も分からない校長が発信を許可したことは貴重です。
記事は自分の自己満足でいい。具体例をリアルに書く。写真には気を付けるといいでしょう。
校長はきっと喜びます。わけがわからなくても発信の中身は分かりますから。(笑い)

鷲尾:今日は新潟から来てよかった。有意義な話し合いができました。

【フォーラム記録】研究会紹介・学校評価の研究概要

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「これから学校評価(小刻み・即時評価)の提案」 会長 玉置 崇

 はじめに「愛される学校つくりフォーラム」を主催する研究会について、少しお話しをさせていただきたいと思います。この研究会は、何も難しいことを考えているわけではありません。みなさんから愛される学校にしたいと、知恵を寄せ合ってがんばりたいという思いで作った会であります。
 「みなさん」というのは、子供であり、保護者であり、地域住民であり、もちろん務める教職員でもあるわけです。「愛される」とは相手のことを分かっている、一緒にその場にいることがうれしい、関わることが楽しい、ぜひ応援したいという気持ちであると私たちは考えています。
 私の思いを仲間に話をしたところ、先生達ばかりが集まっているのではよい知恵が出ないので、垣根を作らないで、大学の先生や企業の方にも助けていただき、愛される学校を作りたいという気持ちを持ったもので研究会を始めることになりました。
 研究会を立ち上げてから3年くらいになります。2か月に1回例会を持っています。そこでは、それぞれが実践したものを持ちよって発表したり、ひとつの研究テーマについてみんなで考えたりして、3年間活動してきました。研究会を重ねる中で、発表会を開催して、勉強したこと、研究したことを発信するという目標をたてました。夢のような話でしたが、今日初めて、このような会を開催することができました。そして、こんなにたくさんの方に集まっていただいて、感動しております。
 3年間取り組んできた研究テーマは「意義ある学校評価」です。どちらかというと管理職が多かったので、お互いに課題や悩みを出し合ったところ、なかなかいい真の学校評価ができないというのが共通の悩みでした。文部科学省から出ている学校評価ガイドラインには、私たちの勝手な解釈ですが、学校評価は相互理解を深めるものである、学校と保護者や地域住民との相互理解を深めるということが書いてあります。これはまさに我々が考えている「愛される」ということではないかと考え研究を始めました。
 学校評価について悩みは、たくさんありました。自己評価や保護者アンケートは、行うだけでも大変である。評価やアンケートをすることが目的となり、集約や分析をすることは、おざなりになってしまっている。ましてや結果をもとに、次の年に向けて話し合うという時間を作ることができない。保護者アンケートを実施はしているが、保護者の方は、どこを見てアンケートに答えていただいているのか、などの悩みや疑問をみんなが出し合いました。「相互理解するための学校評価」という文科省のガイドラインを実現するに、もう少し現場でできるアイデアを出さないといけないと思い、いろいろな研究をしてきました。その結果、本日、実践を通して完成した悩み解決するためのシステムを紹介いたします。
 キーワードは「小刻み学校評価」です。あとでパネルディスカッションにも出てきますが、1年に1回・2回の学校評価では、本当の学校評価ではないのではないか。しかし、何回も実施できるわけではないので、工夫できることはないかと考えました。また、保護者の方は、どこをみて学校を評価しているのだろうという発想から、ホームページと連動した学校評価を考えたらどうかとういう結論に至りました。このシステムについて、今から発表したいと思いますが、資料の初めのページにあるQRコードを携帯のバーコードリーダーで登録していただくと、すぐにサイトに入り、事前アンケートに答えることができますので、ぜひ体験をしていただきたいと思います。
 「私のところには、そういうシステムはないし、発表を聞いても…」という方がお見えになると思います。話を聞いて「やってみたい、うちの学校で実験してみたい」という方がいらっしゃいましたら、会場出口のブースで相談してください。自由に体験していただく段取りができています。今から紹介するシステムは、どなたでも自由に使っていただくことができますので、そのつもりで聞いていただきたいと思います。ただし、使ったときの感想とか使いづらいところとか、こういう保護者の声があったということを教えてください。ご意見をいただくことで、さらなるバージョンアップを図りたいと思いますので、お願いいたします。
 パネルディスカッション1では、この1年半の間に、実際に学校現場でこのシステムを使った生々しい実践を3本紹介したいと思います。休憩をはさんで、研究会の例会において、毎回実践発表を行っていますので、その中からよりすぐりの3本を発表させていただきます。そして、パネルディスカッション2では、私たちが、今後学校評価だけでなく、どんなことをやっていくといいのかをご示唆いただきたいということで、広い見地からご登壇いただける方をお願いできましたので、さらに学校は愛されるために、どんなことをやっていくかを話し合いたいと思います。
 では、さっそくシステム紹介に入りたいと思います。

【フォーラム記録】会場風景

 2月19日の「愛される学校づくりフォーラム2011 in 名古屋」には、写真のように多くの方々が参加していただけました。
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2011年1月9日(日)愛される学校づくり研究会

  今年初の「愛される学校づくり研究会」開催。会場は豊田市民文化会館で。今日も内容豊富。

 1 私の愛される学校づくり実践報告 
   今回は特別番外編。春日井・水谷校長

 2 愛される学校づくり講座 
   「公共サイトの色彩計画」(わかりやすい学校広報用ページ)
   堀田制作集団代表 堀田さん

 3 会員情報交換
   一宮・平林校長(一宮市校長会学校評価)
   三重・中林校長(学校通信「たろっこ」から)
   小牧・中川先生(桃陵中総合的な学習でめざすもの)

 4 「愛される学校づくりフォーラム2011 in 名古屋」の打合せ・リハーサル

 リハーサルでやった僕(玉置)のプレゼンに多くの意見をいただいた。その後の学校評価システム紹介、シンポジウム1を考えると、僕のプレゼンの重要さをあらためて痛感。甘かった。猛反省。率直に言ってくれる仲間に感謝。

 実践発表、シンポジウム2と、プログラム最終までの検討、当日の係分担等もほぼ決まる。今日もとても良い会となった。

愛される学校づくりフォーラム2011 in名古屋

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平成23年2月19日に開催します「愛される学校づくりフォーラム2011 in名古屋」のご案内を掲載いたしました。
たくさんの皆さまのご参加をお待ち申し上げております。

●日時
 平成23年2月19日(土)
 13:30〜16:30(受付開始 13:00)
●会場
 名古屋ルーセントタワー 16F
●参加費
 1,000円(資料代含む)
●主催
 愛される学校づくり研究会
●後援
 愛知県教育委員会

⇒詳しいご案内
<swa:ContentLink type="doc" item="31482">⇒パンフレット</swa:ContentLink>

2010年11月14日(日)「愛される学校づくり研究会」

「愛される学校づくり研究会」開催。今日は春日井市勝川の会議室にて。おかげさまで、今日も質の高い研究会になった、といっても誰も異論はないと思う。
私の愛される学校づくり実践発表では、味美中の堤校長より「探究学習」と「夢授業」について。このような「総合的な学習の時間」が実際に行われているとは!驚嘆に値する取組。縦割りグループによる探究学習の実践。年間にわたって本物との出会いを意図した夢授業。我々だけで聞くのはもったいないという気持ちになる発表。さっそく2回に分けて、スクール55に掲載してもらうように原稿依頼。
次に、プラネクサスの小西社長から「教育はいいとこみつけ 〜価値づけによる組織の活性化〜」と題した発表。僕のわがままを聞いていただいての発表に、まず感謝。長年「いいとこみつけ」に関わってきて、これほどまで明確にいいとこみつけの価値づけをしていただいた方は初めて。何度心の中で唸ったことか。僕の感動をぜひ皆さんも体験していただきたい。同じくスクール55で発表していただくように依頼。
続いて、資料を自主持参いただいた倭小・中林校長と桃陵中・中川先生の実践発表。時間がないのでお聞きするだけだったのは申し訳ない。特に中林先生の実践は、ご自身でも言われたが「愛された学校」のその後の報告。太郎生自治会連合会から出された1枚の文書を改めて読む。「絶大な信頼を得た教育は永遠」という言葉が浮かぶ。今なおドラマチック。
2月19日に開催する「愛される学校づくりフォーラム2011in名古屋」の内容について提案。ほぼ同意を得て、次のステップへ。早速、MLにサブタイトルの提案があったり、レスがあったりと、とてもうれしい動きあり。充実の1日。
(玉置 崇)

2010年9月18日(土)「日本教育工学会全国大会」

「日本教育工学会全国大会」が開催される金城学院大学へ。仲間が多いとはいえ、発表する「組織の経営と評価」の会場はいっぱいに近い状況。10時ピタリ開始。
3人目の仲間の発表が終わったところで、我々の考え方について疑問が出された。それが自分にはなんとも理解しにくい考えだった。その考えは「保護者にアンケートを求めるのに、それぞれの評価項目に関連した情報提供(我々は根拠情報提供と呼んでいる)をすることは、学校にとって都合のよい情報を提供することであって、それは押しつけの学校評価である。真の学校評価ではない」というものである。
研究の土台においている考えは、保護者に学校評価を求める時に、学校ではこのような取組(根拠情報提供)をしているが、これについてはどう思うかと尋ねると、回答の妥当性が増し、より参考となる意見が寄せられるというものである。出された意見は、そういう情報は学校にとって都合のよいものになるだろうから、我々の考え方は学校評価として不適切であるというものである。
その意見を聞いて、5番目発表の自分は、急遽、プレゼンに手を入れた。「押しつけの学校評価」という言葉もいれて、反論を試みたが、わずかな協議の時間であったので、やりとりが十分できなかったのは残念だ。こちらから情報提供もせず、勝手に解釈されて寄せられた回答より、情報提供した上で回答をもらった方が、気分的にもすっきりするのに。「気分的にすっきり」では研究にならないので、我々の考えの妥当性を示すデータが必要ということか。思いも寄らぬ意見がいただけたのは、外に発信したからこそ。前向きに考えたい。
終了後、名古屋ルーセントタワーへ移動。「愛される学校づくり研究会」で初めての懇親会。懇親会からの参加者もあって、会場には30人ほどが参集。一人一人の挨拶がとてもいい。「やろうぜ!」という気持ちが高まる。来年2月には、このルーセントタワーで研究会としての初フォーラムを開催する。
(玉置 崇)

2010年7月11日(日)「愛される学校づくり研究会」

「愛される学校づくり研究会」を開催。今回も多数の参加あり。遠くは新潟・亀田東小から鷲尾先生も。大感激。
前半は、私の愛される学校づくり実践報告。初めは扶桑中の野木森校長から「情報モラル教育実践」について。実践前後のアンケート調査をもとに実践の分析。興味深い報告があった。
次に僕から「学校公開日に保護者の皆さんに長時間楽しんでもらうための仕掛け」を報告。例の卵販売の話も披露。
後半は、日本教育工学会全国大会での発表内容をグループに分かれて検討。メンバーがメンバーだけに、どこも活気ある話し合いが続く。互いに報告し合って、予定通り3時間で終了。
(玉置 崇)

2010年5月23日(日)「愛される学校づくり研究会」

「学校評価研究会」から「愛される学校づくり研究会」に名称変更しての第1回目開催。
次のことを確認。
○ 当面の研究は、実効性がある簡単な学校評価研究実践を中心に。
○ 研究の柱を基本的には年度単位で変えながら、自己満足で終わらず教育界に貢献できる研究会に。
○ 開放的な組織運営を。
私の愛される学校づくり実践発表では、一宮市立黒田小学校長の平林先生、半田市立成岩中学校長の鈴木先生が提案。お二人とも実に戦略的でビジョン明確。発表内容はいずれスクール55で紹介予定。ご期待を。
続いて、本年度の柱「学校評価」について。システムがさらにバージョンアップ。ほぼ当初の構想通りのものになってきたことを確認。それぞれの持ち寄り実践報告。やってみて見えてきたことが実に貴重。論議が広がる。
名称変更して、愛される学校づくり実践発表をいれたことで、さらに研究会は充実。よいスタートが切れた。大満足の1日。
(玉置 崇)
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