【安城・安城北部小】「情報モラル教育推進手引き」を活用した実践4年生では、1学期に「肖像権と著作権について理解し、肖像権、著作権を守るためにどうしたらよいのか、適切な対応を知る」学習を行いました。資料は、「情報モラル教育推進手引き」の資料「ホームページ」を使用しました。 実際の授業の流れは次のようでした。 1 自分を書いた文章や絵を勝手に人に使われた経験についての発表 自分の描いた絵を使われた経験があるという児童が5名ほどいて、「嫌な思いをし た。」、「その絵を早く消してほしいと思った。」といった感想を述べました。 2 資料を読んで、友だちにからかわれたけいと君の気持ちについての話し合い 「自分の書いた文章を勝手にホームページに載せられて、けいと君には何も悪いことがないので、かわいそう。」、「なぜ勝手にホームページに載せたのかが分からな。」など、ホームページに載せたことへの非難の言葉が出ました。 3 かえでさんは、他人の文章や絵を利用する際にどうすべきだったのかの話し合い 「自分の言葉で紹介すべきだった。」、「自分で写真を撮って、紹介文も自分で書くべきだった。」、「文章や写真を使うことを先にけいと君に聞くべきだった。」という意見が出ました。 4 他人の文章や写真を使いたいときの対処方法 多くの児童が、「その人に名前や写真を載せてよいか、文章をそのまま載せてよいかを許可してもらってからホームページに載せる。」という内容を書いていました。 【豊橋・鷹丘小】携帯電話に潜む危険性について学習しました
携帯電話への興味が高まり、家庭では実際に所持している児童もいる3年生を対象にして実践を行った。まず、チェーンメール等のスパムメールに関して、受信した被害者が転送を行うことで加害者になりうることを「春野家ケータイ物語」を利用して学習した。
授業のはじめには、「不幸になるのはいやだから、絶対転送する。」という意見だった児童は、「今までの私だったら知らないうちに悪い人の手伝いをしていたかもしれない。変なメールは来ても無視する。」という意識の変容が見られた。 次に、個人情報の保護について同様に学習を進めたが、中には、「携帯を使いすぎてお母さんに怒られたことがある。そのときは、知らない人ともチャットをしていた。」という児童もおり、話を聞いた子どもたちは「何もなくて良かったね。」、「知らない人に自分のことを教えちゃダメだよ。」などと声をかけており、学習したことが身についている様子がうかがえた。 また、携帯電話の多様化も進み、スマートフォンが登場したことで、今まで以上にお金の決済やアプリケーションの利用に注意が必要であることなどを、担任の携帯電話を実際にさわらせて体験させた。 同時に保護者の協力が必要不可欠なことから保護者へのケータイフィルタリングの啓発を行っている。 【瀬戸・品野中】情報モラルの授業について(1年生) ○指導内容 <インターネットのルールとマナーについて学ぶ> ※技術家庭科(技術分野)教科書p196からp197参照 ・インターネット利用の心がけについて ・コンピュータの操作でしてよいこととしてはいけないこと ・なりすましやチェーンメールについて ・著作権について ・コンピュータウイルスについて ・セキュリティーソフトについて (2年生) ○指導内容 ・携帯電話のルールとマナーについて ・情報の正しい取り扱い方(加害者にも被害者にもならないために!) (3年生) ○指導内容 ・コンピュータ(インターネット)関連のルールとマナーについて ・情報モラルのある生活(1時間復習もかねて再確認) 2 情報モラルの指導を通して感想 1年生では情報モラルの基本を学習する。2年生では主に携帯電話のマナーを学ぶ。3年生ではインターネットのルールとマナーを主に学習する。携帯電話は身近であるが、インターネットを利用して商品の売買は生徒は、ほとんど体験していない。コンピューターウイルスの存在は知っていたがウイルスに感染したことも自宅ではほとんど経験がないようである。コンピュータウイルスを作ったり送信することが犯罪だとは知らなかった生徒が大半であった。 生徒はまじめに授業に参加して、情報モラルの学習を真剣におこなった。 負の側面として、携帯電話で違法の写真を送る生徒も一部のものであるが存在した。 上記のことが分かったので、当該学年の教師で指導はした。違法写真を速やかに削除するように本人と双方の親に連絡を取って解決を図った。今後も全学年で指導をしていきたい。 【春日井・柏原中】情報モラルに関する学習《指導計画》 <1年> (1学期) ○ルールやマナーを守る ・携帯電話の良い使い方、悪い使い方 ・携帯電話を使うときのルール、マナー (2学期) ○安全な利用とルール作り ・家庭で携帯電話を使うときのルール ・携帯電話の上手な使い方 (3学期) ○個人情報の保護 ・チェーンメール、迷惑メール ・個人情報の守り方、アドレス帳 <2年> (1学期) ○情報の信憑性 ・役に立つ情報、誤った情報 ・メディアリテラシー ・情報との付き合い方 (2学期) ○責任ある情報発信 ・ブログ、プロフ、掲示板の良い点、問題点 ・肖像権、著作権 (3学期) ○無料ゲームサイト ・個人情報の保護 ○ワンクリック詐欺 ・架空請求、不正請求 <3年> (1学期) ○掲示板の使い方 ・裏サイト、掲示板 ・掲示板に書いて良い内容、書いてはいけない内容 (2学期) ○電子商取引のルール ・ネットショッピング、オークション ・便利な点、注意する点 また,3学期に愛知県警察本部サイバー犯罪対策室から講師を招いて講演会を開催し,ネットコミュニケーションやサイバー犯罪について考えました。身近で便利な携帯電話やインターネットの良い面と悪い面を知り,自分が傷ついたり,相手を傷つけたりすることがないようなコミュニケーションづくりについて学びました。 【西尾・中畑小】 ネットモラルを知ろう 「えっ!こんな人だったの!」授業の始めに、導入映像クリップを視聴させた。映像の内容として、主人公がハムスターについて掲示板で質問する。主人公は、答えを教えてくれた人を信用して個人情報を教えてしまう。しかし、思っていた人とは違って嫌がらせのメールがたくさん届くようになってしまった。 視聴後、個人情報を教えてしまった主人公の気持ちとどうすれば防ぐことができたのかを考えさせた。主人公の立場になって真剣に考え、個人情報を教えてはいけないことやしっかり断るといいといった意見が出てきた。個人情報の大切さを考えることができた。 また、保護者にも見ていただいたことで、家庭への啓発にもつながった。 【西尾・東部中】見覚えのないアドレスのメールは開くことはせず、すぐに削除することを学ぶその上で携帯電話の使い方、携帯電話という便利な道具の裏側にある危険性(迷惑メール)について学習しました。過去のデータからEmailも含めてアメリカで総流通量の80%、ヨーロッパで60%、日本においても40%が迷惑メールであり、身近に存在しているものであることを知りました。また、そのメールを開き不用意にサイトにアクセスすると、多額のお金を請求されたり、知らない間に危険なサイトに登録され迷惑メールが頻繁に届くようなったりする事を知りました。そこから、見覚えのないアドレスのメールは開くことはせず、すぐに削除することを学びました。 (Netモラル A-06ケータイと私たちの生活、C-07ワンクリック詐欺より) 生徒の言葉 ○今度携帯を買ってもらえるようになりました。うれしくてわくわくしています。でも、携帯を買ってくれる親の気持ちがわかったので大切に使いたいです。そして、迷惑メールに引っかからないように注意して使います。 ○僕はケータイを持っていないけど、パソコンでたまにメールをします。前に知らないアドレスのメールが来ていて、僕はそれを開いてしました。そしてボタンを押したら変な画面に飛んだことがあります。僕は怖くなってすぐにメールを消して電源を落としました。その後は何もなかったのでよかったです。ケータイでも同じような迷惑メールがあることを知ったので、ケータイを持つようになったら、同じことをしないように気をつけていきたいです。 【南知多・篠島中】 NTTドコモ「ケータイ安全教室」を教材とした本学級生徒の携帯電話保持率として,中学3年生になると急に高くなり,90%を越えた。そこで,携帯電話から巻き込まれやすいトラブルや犯罪を生徒に十分理解させる必要があると感じた。 この教材では,4つの再現ドラマが収録されており,内容はそれぞれ,「出会い系サイトからなりすましの危険性」,「書き込みが原因のトラブル」,「犯罪予告」,「高額請求」に関するものである。その主人公それぞれが『なぜ,こんな目にあったのか』という主題のもと,話し合いを進める授業展開とした。それぞれの内容について,生徒たちは何が原因で自分たちがどのように気をつけるべきか真剣に話し合うことができた。 また,授業参観で行ったことにより,保護者からの反応の大きさを感じた。 【西尾・八ツ面小】安心安全なケータイの使い方【愛知県安心ネットインストラクターの活動】豊田・崇化館中(参加者の声)【平成23年 2月16日(水) 豊田市立崇化館中学校 (幼稚園・保育園・小中学校各PTA役員、学校職員)】 ◆とてもわかりやすかったです。 ◆子どもを有害情報から守る方策がとれることを知ることができて良かったです。「親が子どもを守る」ということを、もっと積極的に考えていこうと思えたことが良かったです。 ◆掲示物が直筆で書かれ、温かみが伝わってきた。パソコンで作成されたものでなかったのでよかった。 ◆ケータイの危険性が良くわかった。 ◆身近な事例を交えたペアレンタルコントロールの説明がよかった。 ◆「ペアレンタルコントロール」という言葉をはじめて知ることができて良かったです。 ◆体験を基にした話が心に残った。 ◆DVD視聴や資料配布、口頭説明があって、とてもわかりやすかったと思います。 ◆ケータイを持つ子どもの増加と低年齢化が進んでいる。学校として子どもたちに話す内容が分かった。 ◆話の内容がわかりやすく図式化されていたので、視覚に訴えられ、理解しやすかった。 ◆インストラクターさんが、自分の体験を語っていただけてとても分かりやすかった。 ◆以前から迷惑メールに悩まされ、危険性を認識していました。今回の説明をきっかけに、ネット上の怪しい情報を鵜呑みにせず、よりよい生活のためにケータイを役立てたいと思います。 ◆今まで気にしていなかったことなどが分かって良かったです。 ◆手製のパネルを用いた説明であったので、理解しやすかった。 ◆大学生のインストラクターさんから、実際の事例を話していただけてよかった。また、インストラクターさんがボランティアで活動していることに驚いた。 ◆ケータイが子どもたちに与える影響を知ることができてよかったです。 ◆短時間で要点をわかりやすく伝えて下さったことがよかった。 ◆実例や実体験を交えた説明で、理解しやすかったです。 【問合せ】愛知県生涯学習推進センター(TEL 052-961-5333) 【春日井・上条小】ネット上での情報の広がり方や信ぴょう性について考える(5年)実践は,3学期に行った5年生の授業です。テーマは,ネット上での情報の広がり方や信ぴょう性について考えることで,教材は,「事例で学ぶNetモラル」のDVDの映像クリップやドリルを活用しました。映像クリップの内容は,Net上の掲示板に「芸能人が町に来る」という誤った情報を流してしまい,情報を信じた人々がたくさん集まりパニックになってしまったというものです。ドリルの内容は,正しい情報の伝え方やNet上の掲示板の特性に関するものでした。子どもたちは,どんな結末になるのか,正しい選択は何なのか,考えながら授業に取り組みました。 授業の最後には,「情報が正しいかどうか確かめてから,情報を送るようにしたい」,「情報を確認することの大切さがよく分かった」と感想が多く見られました。 【瀬戸・光陵中】情報モラルを実施しました○生徒の感想 『犯罪になるとは思えないことまで、犯罪になっていたので、びっくりした。携帯にも、たくさんの注意が必要だということを理解することができました。もし買ったら、注意して使いたいと思います。』 『携帯電話は、とても便利なものだけど、危険なものだということが分かりました。私は、まだ携帯を持っていないけれど、持った時は、安全に携帯電話を使いたいと思いました。』 【みよし・南中】情報機器を利用する際の基本的な情報モラルの学習《技術・家庭科「情報に関する技術」(3年)》 3年生の「技術・家庭科」の技術分野の授業において、情報とコンピュータの活用とともに、情報モラルに関する学習を行っている。 肖像権、著作権など法律に定められているルールに加え、情報の信頼性を判断することや、コンピュータウイルスに対する注意など、情報機器を活用する際のマナーについての学習も、実際の事例を交えて紹介した。 生徒の感想からは「よく知っているつもりだったけど、今まで以上にネットの使い方に気をつけたい」「チェーンメールが回ってきたこともあったので、よく考えてメールも取り扱うようにしたい」など、意識の高まりがみられた。 《委員会活動「生活委員会によるフィルタリングに関する啓発」》 愛知県警察本部少年課・生活安全総務課サイバー犯罪対策室より提供された『携帯電話のフィルタリング啓発資料』を用いて、生活委員会が生徒を通じて家庭に対して「フィルタリングについての啓発」を行った。生活委員会で、担当教師より説明を受けた生活委員が、教室で資料を配り、「サイバー犯罪の脅威とフィルタリングの効果」について説明をした。 家庭への資料と説明を通して、生徒・保護者ともに有害サイトの閲覧の注意などの意識が高まった。 【田原・東部中】携帯・インターネット活用法
今年度は、情報モラルを身につけさせる取り組みとして、生徒たちの生活に溶け込み始めている携帯電話に関わる諸問題を取り上げ、学校全体で集会を行った。集会は、別紙の資料を教員全員と生徒全員に配布した。その上で、過去に学校全体で行った携帯電話に関する調査の結果や、実際に起こった携帯電話に関するトラブルの事例などを取り上げる講義形式で実施した。
携帯電話やインターネットでよく問題となっているのは、「携帯電話上の無料ゲームなどに設置されている掲示板で相手を誹謗中傷するような内容の書き込みをする。」「夜遅くまで携帯電話を使うことによって睡眠不足を引き起こし、学校生活に支障をきたしたりする。」といった内容である。とくに前者は大きな問題であり、GREEのような無料ゲームにとどまらず、アメーバピグといったソーシャルネットワークコミュニケーションサイトでのトラブルも後を立たない。 このような現実を踏まえ、この集会以外にも通常の全校集会などで継続的な呼びかけを行った。また、生徒だけではなく保護者の意識も向上させるために、保護者会でも同様のプリントを配布して注意を促した。 指導案 【日進・西小】携帯電話に関する学習5年生では年間4時間の学習をします。第1時は、携帯電話に関する学習を行いました。まず、ペースメーカーについて知らせ、公共の場で携帯電話の電源を切る必要性があることを理解させます。次に、公共の場で無断で写真を撮ってはならないことを理解させます。いずれも情報モラル教育用のソフトを使います。 日進市ではベネッセの「情報モラルNAVI」や東京書籍の「情報モラルとコンピュータ」を使っています。授業にあたってはベネッセICTサポーターさんにお世話になりました。最後にたしかめクイズや模擬体験等をして学習したことの確認をしました。 【碧南・日進小】 著作権に対する意識を高める実践本年度は、特に著作権や肖像権に対する意識を高める取り組みをしました。特にインターネットで情報収集して壁新聞等を作る場面では、引用文にURLの明記をするようにしました。また、自分で曲を作り紹介する授業では、作者の許可無しに他で使ってはいけないことを体験的に学びました。自分の作品を著作物として確認させることで、他の著作権も守ろうとする意識が少しできたようです。 【豊明・栄中】トラブルやケータイのルールとマナーについて講師の先生からは、「身に覚えのないメールに、返信してはいけない。チェーンメールは、内容に関わらず絶対に転送しない。また、URLは不用意にクリックしない。」等のトラブルに巻き込まれないために必要なことを学ぶことができました。学習後の生徒たちの感想として「迷惑メールが届いたら、すぐに親に相談する」「出会い系サイトで、被害に遭うのは中学生や、高校生の女子に多いと知り、びっくりした。」「いたずらでインターネット上に書き込みをしただけで、犯罪になってしまうことがあるので、書き込みの前には落ち着いて考えることが必要だと思いました。」「インターネットでは、自分の名前が分からないと思っていました。」などがありました。 教師からは、「大人が考えている以上に携帯電話には、危険な面があることが分かった。」「情報モラル教室は今後も必要」という声がありました。 【瀬戸・掛川小】不適切なWebページに遭遇した時の対処法社会科の時間にインターネットで調べ学習をしていると,偶然「18歳以上を対象とした大人のページ」にたどり着いてしまったという映像クリップを視聴後,キーシーンを提示した。そして,ワークシートを配布し,危険なページに出会ったときの気持ちを記入させた。次に,様々な危険なページ(デマ情報のページ,アンケートのページ,悪口のページ,有料のページ等)を紹介し,インターネットには知りたい情報をすぐに得られるというプラス面と,自分たちを危険に巻き込んでしまうマイナス面とが共存していることに気付かせた。最後に,危険なページに出会ったときには,どうしたらよいか話し合わせ,そういった場合には,自分たちだけで判断せず,先生や親などに相談することや近くに大人がいない場合にはすぐにページを閉じるということをワークシートにまとめさせた。 【津島・神守中】情報モラルの指導
平成23年度の津島市立神守中学校の取り組みとして紹介させていただきますのは、授業内で行った情報モラルの指導です。本年度、本校では技術・家庭科の授業内で情報の受け手としてはもちろんのこと、著作権などの知的財産権、肖像権を含むプライバシーなどを尊重して情報を発信することにも主眼をおいた指導を行いました。
具体的には、生徒(1年生)に「我が家」に関するホームページを作成しました。著作権を侵害しない、自分が持つ著作権を明示する、個人情報は載せないこととし、見易いデザインに注意しながらホームページの制作を行いました。また、情報の受け手としてはパロディニュース発信サイト「虚構新聞」を利用し、インターネット上には虚実が入り交じって情報が存在することを授業で伝えました。ワークシートでは「もし○○○という嘘があったら・・・」という風に生徒に考えさせ、嘘を信じてしまうことで自分を含めて多くの人に被害が及ぶ可能性があることにも気付かせることができました。 【西尾・米津小】米津小学校の取組1 題材名 このことばで相手に気持ちが伝わるかな?(情報モラル) 2 資料名 NetモラルWeb版 (広島県教科用図書販売株式会社発行) 本資料は、メールでの言葉が足りなかったために、相手に自分の思いが正しく伝わらず、トラブルが起きてしまう話である。本時は、あきらの「ドッジボールの練習をしようか。」という問いかけに対して、「いいよ。」と答えた際の意味の取り違いを事例にして考えさせる。子どもたちには、メールを送っただけでは、言いたいことが正確に伝わっていないことに着目させる。みゆの返事「いいよ。」と、じゅんの返事「いいよ。」では、同じ言葉でも意味が違ってくることを押さえたい。同じ言葉でも全く逆の意味になり、画面を通してのやり取りのため誤解が生じてしまうことがある。会って話すことが一番であるが、電話での声の調子で気持ちが伝わりやすいこと、また、話の中で相手の気持ちを確認することの大切さに気づかせたい。登場人物の立場になって問題を考え、どうして思いが伝わらなかったのか、どうすればよかったのか。これから携帯電話を持つにあたって、気をつけること、責任をもつことを学ばせたい。 文字だけでは、感情や状況を伝えることが難しく、自分が傷ついたり相手にいやな思いをさせたりすることがあることをしっかり押さえたい。そして、分かり合えたときに築かれる信頼感を感じとらせ、自分の考えをしっかり表現できるようにさせたい。メールは便利であるが、使い方によっては、相手を傷つけたりいやな思いをさせたりすることを知らせ、相手の立場に立って、自分の思いや考えを表現し、よりよい人間関係を築いていこうとする心情を育てたい。また、普段のコミュニケーションのとり方を見つめなおす機会としたい。 【西尾・平坂小】携帯電話の使用法を中心とした情報モラルの学習最近でも、町中で児童生徒を対象としてデジカメで撮影していたという不審者情報もよく聞くようになりました。そんな中、愛知県教育振興会発行「ゆう&ゆう」で携帯電話の使い方を特集していたので、それを教材として、授業を計画しました。まずは使用上のルールをクイズ形式で行いました。子どもたちからは、「携帯で勝手に写真をとったり、勝手に送っちゃいけないなんて知らなかったよ」というような意見が出ました。その後、使い方を間違えるとどんなことが起きるのかということを考え合いました。 授業の終わりの感想には、「使い方に気をつけたい」「こわいから、まだまだいらないよ」という意見が多く出ました。しかし、これから接することが多くなるであろう携帯電話を含めたデジタル周辺機器の使用上のルールやマナーを、常に意識させて使用させたいと思います。 |