発育測定では、いつも測定前に15分ほどミニ保健指導をおこなっています。
今回のテーマは「いじめ」としてみました。図書館司書の青柳先生を保健室にお招きして、3年生以上に「わたしのいもうと」というお話を読んでいただきました。
「私の妹の話をきいてください・・・」。青柳先生が静かに語りかけるように読んでいきます。すると、みんなの目や表情が、本に吸い込まれていきました。お話は5分ほどの短いものですが、みんな悲しい結末に声が出せない状態でした。
お話のあと、「いじめ」と脳は実はとても深いつながりがあることを脳の図を書いて説明し、いじめられたらどこの脳が弱ってくるのかを考えてもらいました。
1 人の脳・・・・ものごとを考えたり覚えたり、言葉を話したり勉強したりする部分
2 ネコの脳・・・喜んだり、悲しんだり、怒ったりといった感情を出す部分
3 ヘビの脳・・・食べたり、呼吸をしたり、おしっこをしたり眠ったりする部分
答えは、まだ発育測定がすんでいない学年があるので明言しませんが、「いのちにかかわる」部分が弱っていくのです。だから、「いじめ」は、死に追いやってしまうことがあるのです。いのちにかかわってしまう「いじめ」は、絶対許すことができません。
もし、本人はもちろん、見たり聞いたりした人は、誰でもいいので相談してほしいのです。先生たちは相談されたら、教えてくれた子に迷惑がかからないように、誰が教えたかなどは絶対にいいません。秘密を守ります。・・・・と、締めくくりました。
発育測定を待っている子どもたちに、青柳先生から図書館のある一角に心のコーナーを作ったことの紹介がありました。そして、そこに置いてある本を読んでいただけたので、子どもたちはとても喜んで聞いていました。