道徳教育研修会研修会の前半は、「『特別の教科 道徳』設置の背景と実施に向けて」と題して、講演をしていただきました。新学習指導要領の目指す方向性や「特別の教科 道徳」が何をねらいに設置されたのか、「考える道徳、議論する道徳」への転換をどのように進めていけばよいか等について分かりやすくお話ししてくださいました。 研修の後半は、「わたしたちの道徳」に掲載されている「ヒキガエルとロバ」「最後のおくりもの」、「二通の手紙」の資料分析を小学校、中学校に分かれてグループ毎に行いました。多様性を引き出す中心発問について、どのグループも活発な話合い、意見交換が行われていました。同じ道徳資料でもグループによってねらいにする項目や中心発問に違いが見られました。白木先生からは、「教師が一人一人、中心発問にしたいところが違うように、児童、生徒もいろいろな考え方がある。児童・生徒の多様な意見や考えを認めることが大切である」「資料の内容を理解し、教師が資料を通してどこの場面で、何を考えさせるのかをはっきりさせることで、ぶれない授業を展開ができる」と教えていただきました。 受講者からは「有意義な研修だった」「とても参考になった」という感想をたくさんいただきました。 【参加された先生方からの感想】 ・実際の授業を想定した発問・資料分析の仕方等、明日から生かせそうな材料をたくさんいただいた。とても充実した半日だった。 ・発問にいつも悩みますが、心情ばかり追うものでなくなったことが分かり、多様な考えを生むための発問を考えるのが楽しくなりました。 ・色々な議論を聞く中で、やはり道徳はむずかしく、おもしろいと思いました。教材文でひっかかったところが自分と他の人で違うことから、感じ方の違いを体感できてよかったです。教材分析は、やっぱり一番大切だということが分かりました。 |
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