最新更新日:2024/09/26 | |
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卒業式 式辞 3/19みなさんが二年生の終わりごろからコロナ禍に見舞われ、生活しづらい日々が続きました。しかし、それにめげず元気に明るく学校生活を送ってくれたこと、本当に嬉しく思っています。皆さんのことをふり返ると「好奇心旺盛で積極的」という姿が、真っ先に浮かんできます。修学旅行中での座禅体験では、お坊さんが「警策(きょうさく・手に持たれている棒)で叩かれたい人」と呼びかけると、大変多くの子が手を挙げて希望し、体験できたことに感心しました。これからも、物事に対して好奇心を持って積極的に取り組むことで、自分自身の幅を広げながら前に前にと進んでいけることでしょう。 次に思い出されることは「人と関わることが大好き」という子が多いという点です。友だちと楽しく外遊びをしたり笑顔で話したりするのはもちろんのこと、困っている子に声をかけたり、友だちを心配して先生に相談してくれたりということもありました。本当に人のことが大好きで、誰かと関わっていたいという気持ちがみなさんの姿から伝わってきました。しかし、相手への思いが強すぎたからでしょうか。友だちへの言葉が強くなってしまい、辛い思いをさせてしまうという場面も、時にありました。 人に対して不満を感じる時、「なんであの子はああなのだろう。自分だったら普通こうするのに。」と思ってしまうことはありませんか。人によってさまざまな「普通」があり、自分の普通と相手の普通はちがいます。自分の考えだけでなく、相手の子の気持ちや考えに少し寄り添うことで、人間関係は変わっていきます。 人は何歳になってもいつからでも、自分を変えて心を成長させることができるのです。自分だけでなくまわりの人たちも大切にしながら、伸びやかに育ってほしいと心より願っております。六年間の小学校生活は今、終わりを迎えようとしています。私は、みなさんの入学と同時にこの西成東小学校に来ることができました。途中から転校してきた子たちとも、もう何年もいっしょに過ごしました。今日こうして、大きく成長されたみなさんに卒業証書を渡せたこと、本当に嬉しく思っています。四月から笑顔で中学校生活を送られることに期待しています。 終わりになりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。コロナ禍での制限がある生活を乗り越え、今日こうして卒業を迎えられたお子様の姿を見られ、感慨もひとしおのことと存じます。四月からはいよいよ中学校生活が始まります。時には心悩まされることもあろうかとは思いますが、お子さんにとって最後の支えとなるのは保護者の皆様です。これまで以上にお子様の可能性と素直な心を信じられ、ともに歩まれてください。それでは、卒業生の皆さんの前途に幸多からんことをお祈りし、式辞といたします。 オンライン朝礼による校長先生のお話&シェイクアウト訓練 3/11みなさんが、私が話したことを少しでも生かして生活するためには、何よりも大切な「〇〇〇」があってのことです。この〇の中に入る3文字の言葉が何か、わかりますか。私は今から画用紙に書きますので、みなさんはその言葉を考えておいてください。 正解は「い・の・ち」です。誰にもひとつずつある「いのち」を何よりも大切に生きていってください。 今日は3月11日。13年前のこの日、東日本大震災が起こりました。大変な揺れや西成東小学校の校舎をのみこむくらいの津波、原子力発電所の事故なので、多くの方がお亡くなりになったり、今もなお避難生活をされたりしています。 みなさんの「いのち」を守るために西成東小学校では本年度、さまざまな避難訓練を行ってきました。今から、避難訓練担当の先生に代わって、このあとシェイクアウト訓練を行います。 (避難訓練担当職員より、オンラインでシェイクアウト訓練を呼びかけ、実施) オンライン朝礼での校長先生のお話 3/4確かに小さい子はかわいらしいのだけど、私はかわいいから小さいままでいてほしいなんて思うことはありません。成長していけば幼い頃のようなかわいさは少なくなってはいきますが、あらたに得ること、身につくことはたくさんあります。自分に何が向いているかを見つけて、自分でやってみたいことに向かって自ら行動することができるようになっていきます。1年1年成長することでできること、気づくことが次々とふえていきます。 小学生である皆さんは、今が最も成長する時なので、歳をかさねるということは成長することですよね。しかし、体はずっと成長するわけではなく、もっともっと歳をとったら衰えていきます。私はもうすぐ60歳になりますが、もう子どもの頃のように速く走ることはできません。体力が落ちてきたので体をきたえようと思い、毎日腕立て伏せをしたら左の肩が痛くなり、今はもうやめています。ちょっと悲しいです。80歳、90歳になると、耳が聞こえにくくなったり、腰が曲がって歩きにくくなったり、他の人と話をしていても相手が言ったことを理解して返事をするまでに時間がかかったりするようになることもあります。歳をとれば体は衰えますが、80歳、90歳の方々は、たとえば日本が戦争をしていた時代、5千人以上の方がお亡くなりになった伊勢湾台風など、私たちは知らない大変なことをくぐり抜けてこられていて、そのことを私たちに伝えてくれます。それによって私たちは多くのことに気づき、学べています。私は歳をとって以前よりよくなったことがあります。それはすぐに怒らなくなったということです。若い時は、自分のクラスの子や部活動の子に対して、すぐに怒ってしまっていたこともあったように思います。今は「きっとこの子にも何か理由があってそうしたのだろう。」と少し立ち止まって考えられるようになりました。 今、小学生であるみなさんは、これから中学・高校としばらくは体が成長する時期を過ごします。何十年もたつとみなさんにも体が衰える時期が訪れますが、心は何歳になっても成長し続けることができます。赤ちゃん・子ども・大人・お年寄り、どの世代の人にも、それぞれのよさがあるのです。 さて、今日もみなさんが元気に登校できて嬉しいのですが、今朝、学校へ来る時に交差点では右・左をよく見て自動車がこないか確認してから渡りましたか。登下校の時、交差点では「車は来ないだろう。」ではなく「車が来るかもしれない。」といつも思って、右・左をよく見てから渡ってください。また、最近あたたかくなってきたので、家に帰ってから外に遊びにいくことが多くなってきたのではないでしょうか。そんな時も、交差点では必ず右・左を見て車が来ないか確認してから渡ること、自転車に乗る時はヘルメットをかぶることに気をつけて、命を大切にしてください。 |
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