シリーズの1冊 〜夏休み前とくしゅう! その2〜![]() 答えは36日。時間にすると、1日=24時間なので、864時間! 『となりのトトロ』や『ハウルの動く城』でおなじみの、ジブリの映画をぜ〜〜んぶ見ても、まだまだ時間がありそうです。 こんなに長い時間がある夏休み、長いシリーズを全部読むこと(=「読破(どくは)」といいます)に、ちょうせんしてみてはどうでしょう? 物語には、「ねずみくん」「かいけつゾロリ」「なんでも魔女商会」など、たくさんのシリーズがあります。そこで、今回はこんなシリーズを紹介します。 『ことばがいっぱい言葉図鑑 2〜10』(五味太郎 監修・制作 810/こ) タイトルにあるように、この本には、たくさんのことばと楽しい絵がのっています。たとえば、『9 しっぽのことば』では、「〜ない」ということばが、2ページのなかに20個ものっています。ちょっとあげてみると・・・ やらない とばない あきらめない、みない だかない つかわない、うまくいかない おどろかない、あわてない に おこらない ! また、『6 くらしのことば』では、いろいろな「あいさつことば」や「おれいことば」がのっています。なかには、「おとなことば」や「つきあいことば」なんていうのもありますよ。 夏休みの間に「読破」できたら、きっと9月から「ことば名人」になれるシリーズです! 〜ターザンゆずりのライオン クリスマス型のライオン。〜(『7 たとえのことば』より) ミステリーの1冊 〜夏休み前とくしゅう!その1〜![]() そこで今回は、長〜いお休みの夏休み中に、おすすめの本を紹介します。 夏といえば、コワイ話。コワイ話といえば、ミステリー・・・というわけで、この本です。 『現代ミステリー短編集 5 お年玉殺人事件』(都筑道夫 著 913/つ) この本には4つのミステリーが入っています。その中に、「五七五ばやり」というお話があります。 「十日間、連絡がなかったら、この手帳を警察に届けてください」 そう言って、行方不明になってしまった男がいた・・・頼まれたのは、その男のむかしの先生で、名前を小笛利兵衛(こぶえ りへい)。小笛先生が届けた手帳には、俳句が十句書かれていた・・・という事件。 事件の話をするのは、刑事の五郎さん。それを聞くのは、五郎さんのお父さんです。家でのんびりしていたお父さんに、五郎さんは、この事件のことを話しだします。質問したり答えたり、あれこれ話をするうちに・・・ お父さん、家から一歩も出ないで、この事件を解決するのです!! このように、「話を聞くだけで、事件を解決する探偵」のことを、「安楽椅子探偵」といいます。ホントにそんなことできるの?と思った人!この本、おすすめですよ! 〜父は言葉をのみこんで、天井を見あげた。(略)父はなにかを、つかんだのだ。〜(p39より) 絵本の1冊![]() 「一緒に行きたかった〜」という願いを込めて、今回はこの絵本です。 『14ひきのぴくにっく』[いわむら かずお作(し)] 「14ひきのねずみ」シリーズとして、とても有名な絵本です。「これなら、読んだことあるよ!」という人!お話)の途中から、カナヘビが出ていたことは、気が付きましたか? このカナヘビ君、文の中には全然出てきません。でも絵をよ〜く見ると、ねずみ達のピクニックの後ろから、時々ひょっこりと顔を出します。そして、最後のページやあ〜んなところにも、ひょっこりと出)ているのです。 この絵本には、カナヘビ君のほかにも、「絵の中にだけ出てくる生き物」が、まだまだいます。前に読んだことのある人も、ぜひもう一回よ〜く見て、絵本の「絵」を楽しんでください! 〜ぜんまいが、むっくり かお だした。あまがえるも めを さます、くえっくえっ。はるだね。〜(本文より) はじめの1冊![]() さて、私が「このブログで初めて紹介する本」は、私が「小学校の図書室で初めて出会った本」でもあります。 『少年たんていブラウン 1』(ドナルド・ソボル作 933/そ) アメリカのアイダビル町では、どんな小さな事件も、解決しなかったことはありません。それは、警察署長のブラウンさんが、事件の謎をすぐに解いてしまうから、ではありません。事件の謎を解く本当の人物は・・・ブラウンさんの息子、ロイ・ブラウン君(10才)なのです! “ブラウンたんてい事務所”をひらいたロイ君のところには、「将軍のサーベル事件」や「たまごまわしゲーム事件」など、さまざまな事件がやってきます。ロイ君は、いったいどんな推理をして、事件を解決したのでしょうか?その答は、本の終わりにまとめて出ています。 でも、話をよ〜く読んでみれば、答を見なくても、きっと解決のヒントに気がつくはずです。さあ、みなさん!“少年たんていブラウン”より先に、事件を解決できるかな!? 〜「ただクラレンスが、このテントをぬすんだんじゃないって、いいたいのさ。」(p29より)〜 |
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