ミステリーの1冊 〜夏休み前とくしゅう!その1〜
あっという間に、7月になりました!夏休みも、もうすぐですね。
そこで今回は、長〜いお休みの夏休み中に、おすすめの本を紹介します。 夏といえば、コワイ話。コワイ話といえば、ミステリー・・・というわけで、この本です。 『現代ミステリー短編集 5 お年玉殺人事件』(都筑道夫 著 913/つ) この本には4つのミステリーが入っています。その中に、「五七五ばやり」というお話があります。 「十日間、連絡がなかったら、この手帳を警察に届けてください」 そう言って、行方不明になってしまった男がいた・・・頼まれたのは、その男のむかしの先生で、名前を小笛利兵衛(こぶえ りへい)。小笛先生が届けた手帳には、俳句が十句書かれていた・・・という事件。 事件の話をするのは、刑事の五郎さん。それを聞くのは、五郎さんのお父さんです。家でのんびりしていたお父さんに、五郎さんは、この事件のことを話しだします。質問したり答えたり、あれこれ話をするうちに・・・ お父さん、家から一歩も出ないで、この事件を解決するのです!! このように、「話を聞くだけで、事件を解決する探偵」のことを、「安楽椅子探偵」といいます。ホントにそんなことできるの?と思った人!この本、おすすめですよ! 〜父は言葉をのみこんで、天井を見あげた。(略)父はなにかを、つかんだのだ。〜(p39より) 絵本の1冊
今週のある日、校外学習に出かける子どもたちに会いました。その日は一日中出かけるとの話。小さなリュック(お昼ごはんが入っていたのかな?)に水筒をもって、帽子もかぶって・・・、と、ピクニックに行くような、楽しそうな姿でした。
「一緒に行きたかった〜」という願いを込めて、今回はこの絵本です。 『14ひきのぴくにっく』[いわむら かずお作(し)] 「14ひきのねずみ」シリーズとして、とても有名な絵本です。「これなら、読んだことあるよ!」という人!お話)の途中から、カナヘビが出ていたことは、気が付きましたか? このカナヘビ君、文の中には全然出てきません。でも絵をよ〜く見ると、ねずみ達のピクニックの後ろから、時々ひょっこりと顔を出します。そして、最後のページやあ〜んなところにも、ひょっこりと出)ているのです。 この絵本には、カナヘビ君のほかにも、「絵の中にだけ出てくる生き物」が、まだまだいます。前に読んだことのある人も、ぜひもう一回よ〜く見て、絵本の「絵」を楽しんでください! 〜ぜんまいが、むっくり かお だした。あまがえるも めを さます、くえっくえっ。はるだね。〜(本文より) はじめの1冊
初めまして!4月から新しく亀田東小学校の図書室に来ました、司書の伊藤かおりです。1年間、どうぞよろしくお願いします。
さて、私が「このブログで初めて紹介する本」は、私が「小学校の図書室で初めて出会った本」でもあります。 『少年たんていブラウン 1』(ドナルド・ソボル作 933/そ) アメリカのアイダビル町では、どんな小さな事件も、解決しなかったことはありません。それは、警察署長のブラウンさんが、事件の謎をすぐに解いてしまうから、ではありません。事件の謎を解く本当の人物は・・・ブラウンさんの息子、ロイ・ブラウン君(10才)なのです! “ブラウンたんてい事務所”をひらいたロイ君のところには、「将軍のサーベル事件」や「たまごまわしゲーム事件」など、さまざまな事件がやってきます。ロイ君は、いったいどんな推理をして、事件を解決したのでしょうか?その答は、本の終わりにまとめて出ています。 でも、話をよ〜く読んでみれば、答を見なくても、きっと解決のヒントに気がつくはずです。さあ、みなさん!“少年たんていブラウン”より先に、事件を解決できるかな!? 〜「ただクラレンスが、このテントをぬすんだんじゃないって、いいたいのさ。」(p29より)〜 |
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