「ラ・フォルジュルネ」にちなんで(4/26)
みなさんは「ラ・フォルジュルネ」って聞いたことがありますか?4月の26日から28日まで新潟で行われるクラシック音楽祭で,4月21日と今日は,プレ公演が行われます。世界中からアーティストが集まり,音楽を楽しむお祭りで,今年のテーマは,「モーツアルト」なのだそうです。モーツアルトは3歳でピアノに似た楽器を演奏し,5歳で作曲を始めた音楽の天才で,35歳で亡くなるまで700曲以上もの曲を作っています。代表曲もたくさんあり,トルコ行進曲や,アイネ・クライネ・ナハトムジーク,ジュピターなどみなさんがよく知っている曲も多いと思います。
そこで,給食でもモーツアルトの出身地オーストリア(ウイーン)の料理を紹介したいと思います。 オーストリアの首都ウィーンは,クラシック音楽が盛んで「音楽の都」とも呼ばれています。ヨーロッパの真ん中にある国で,隣り合っている国のハンガリー,チェコ,イタリア,ドイツなどさまざまな国の食材や料理を取り入れ,より洗練した独自の料理を作り上げ,また,他の国の料理にも影響を与えました。 ・フルーツデニッシュパン デニッシュとは,「デンマークが由来」という意味ですが,デンマークではデニッシュパンを「ウィーンのパン」と呼ぶそうです。バターを多めに使い,生地を何層にも重ねてさくさくした食感をだしたパンです。 ・ボーネンズッペ 「ボーネン」が「まめ」,「ズッペ」というのが「スープ」という意味です。オーストリアでは豆料理のときは,食べるとおなかが張るため,必ずボーネンクラウトというハーブを入れて緩和するそうです。残念ながら日本では手に入らなかったので,香りがよく似ている「タイム」というハーブを入れてみました。 ・ヴィーナーシュニッツェル 「ヴィーナー(ウィンナー)」というのは「ウィーンの」という意味です。イタリアからウィーンへ伝わった料理で,なんと日本のとんかつのもとになった料理だそうです。今日は豚肉で作りましたが,牛肉でも,鶏肉でもよいのだそうです。モーツアルトも大好きだった料理です。 ・カートッフェルザラート 「ザラート」というのが「サラダ」という意味だそうです。オーストリア料理では肉の付け合せはじゃがいもや,ポテトサラダが多いのだそうです。 文責:栄養士 阿部 綾 にんじん
にんじんは,どんな料理にも合い,一年中使われていますね。きれいなオレンジ色は,料理をおいしそうに見せてくれます。
どうして給食にはよくにんじんがでるのでしょうか。それは,みなさんの体に必要な栄養がたくさんあるからです。 にんじんにたくさん含まれている栄養素は,ビタミンAです。ビタミンAは,暗いところでよく目が見えるようにしてくれる働きや,鼻やのどを強くして,かぜをひかない体にしてくれる働き,つやつやで丈夫な皮膚を作る働きがあるのです。 文責:栄養士 阿部 綾 ゆかりごはんの「ゆかり」とは?(4/24)
「ゆかりごはん」の「ゆかり」とは紫色の別名のことです。ゆかりごはんに混ざっている紫色のものは,「赤しそ」という野菜です。「赤しそ」は,ヒマラヤやビルマ,中国が原産で,日本には中国から伝えられたといわれています。梅干に赤い色をつけるのも,この「赤しそ」です。しそは,独特の香りがあり,食べると食欲がでます。また,胃を丈夫にする働きもあり,食中毒の予防にもなるそうです。
中国にはこんなお話があります。昔,洛陽というところに住んでいた若者がかにを食べ過ぎて,食中毒を起こしてしまいました。そのとき,有名なお医者さまの「華陀」という人が,薬草を煎じ,紫色の薬を作りました。この薬を飲んで,若者は命を救われ,たちまち元気になったのです。そして,この薬草のことを,紫の蘇る葉という意味の漢字を使って「紫蘇」と呼ぶようになったということです。 文責:栄養士 阿部 綾 ヨーグルト(4/23)
ヨーグルトは、牛乳に乳酸菌を入れて30度くらいの温かいところに置いておくとできます。乳酸菌は、人や動物の胃や腸の中にもいて、体にとって毒になる細菌をやっつけてくれています。ヨーグルトを食べると体の中の乳酸菌が増えるので胃や腸の調子がよくなります。
最近では,乳酸菌の種類によって,インフルエンザを予防したり,花粉症などに対する免疫を強くしたりする効果のあるヨーグルトも出回るようになりました。今,とても,注目されている食品です。 文責:栄養士 阿部 綾 春キャベツを使った味噌汁(4/22)
今日は春キャベツを使ったみそ汁です。キャベツは一年中出回っていますが,春と,秋の2回たくさんとれる時期があります。特に春キャベツはみずみずしく柔らかいのが特徴です。
キャベツは、ギリシャ時代から薬として食べられてきました。ビタミンUという栄養素がたくさん入っていて、胃や腸の調子を整え、傷ついた胃をなおしてくれる働きがあるので、おなかが弱い人にはとてもいい野菜です。ビタミンUは加熱すると壊れてしまうので、生で食べるか、みそ汁やスープなどにして、汁ごと食べると、たくさんの量が食べられます。 文責:栄養士 阿部 綾 毎月19日は食育の日
毎月19日は食育の日です。みなさんに食べ物のことをよく考える日にしてほしいと思います。
今日は4月の旬,「たけのこ」を使ったたけのこご飯を紹介します。 筍という漢字の下の部分は,旬という漢字になっています。この漢字には10日という意味があります。芽生えて10日のうちに食べないと,固くて食べられなくなってしまうところからこんな漢字になったといわれています。たけのこは,「朝とったものをすぐに食べよ」といわれるほど,新鮮さが味を大きくかえてしまう食べ物です。水煮のたけのこや缶詰なども一年中出回っていますが,新鮮なたけのこの風味はこの時期にしか食べられないものです。春との出会いの味をみなさんにもよく味わってほしいですね。 文責:栄養士 阿部 綾 よい歯の日(4/18)
今日は4月18日です。4(よ)1(い)は(8)のごろあわせで「よい歯の日」だそうです。給食でも,みなさんによくかんでもらうために,「てっかみそ」を取り入れました。
鉄火とは「荒々しい」という意味です。ごぼうやにんじんを勢いよく炒める様子や炒めたときに出る音が荒々しさを感じさせたのでしょう。 鉄火みそに入っているごぼうは,野菜の中でもとくに食物繊維をたくさんふくんでいます。食物繊維は,人間の消化酵素では分解できないので,消化されず,体の外に出されてしまいます。こんな風に聞くと,何の役にも立たない余計なもののようですが,余分な脂肪の吸収を防いで,太りすぎを予防し,糖尿病や,動脈硬化などのこわい病気も予防してくれるすばらしい働きがあるのです。大豆と一緒に,ごぼうもよくかんで,食べてくださいね。 文責:栄養士 阿部 綾 メンチカツ(4/17)
メンチカツは洋食の一つで,牛肉や豚肉のひき肉にみじん切りのたまねぎ,塩,こしょうなどの調味料を混ぜ,パン粉をつけ,揚げて作ります。
明治時代に,東京・浅草の洋食店が,「ミンスミートカツレツ」という名前で販売したのが,だんだん縮まって「メンチカツ」と呼ばれるようになったといわれています。ミンスというのは英語でひき肉という意味です。このミンスがなまってメンチになったのかもしれませんね。 しかし,大阪や関西のほうでは「メンチカツ」ではなく,「ミンチカツ」と呼ばれているのだそうです。ミンチというのも肉をひくという意味なので同じ意味の言葉なのですが,日本の東西で同じ料理で呼び名が違うというのは,なんだかおもしろいですね。 文責:栄養士 阿部 綾 ○○丼(4/16)
丼(どんぶり)とは,ごはんとおかずを一つの器に盛った料理です。正しい呼び方はどんぶりですが,最後を短くして「○○どん」などとも呼びます。(例えば,「親子どんぶり」ともいいますが,短く「親子どん」ということも多いですよね)
今日は,「中華丼」といって,ご飯の上に中華風の煮込みをかけて食べます。中華丼は,昭和の始め頃,東京の中華料理店で,お客さんからご飯に八宝菜を乗せて食べたいと頼まれたのが始まりだそうです。 昔から,日本の上流階級の食事は,主食のごはんとおかずが別々に配膳され,それを一口ずつ口に運ぶことを基本としています。ですから,今でもごはんにおかずを乗せることを行儀が悪いと嫌がる人もいます。 どんぶりは,忙しいとき,素早く食べるのに便利で,江戸時代に,忙しい職人さんや気の短い人の間で新しい食べ方として大流行したことから広まりました。 丼の種類はとてもたくさんあり,皆さんもよく知っている日本の「かつどん」,「天丼」,「牛丼」などのほかにも,韓国のビビンバ,ハワイのロコモコ丼など世界中で丼の仲間が食べられています。 文責:栄養士 阿部 綾 ししゃも
ししゃもは「キュウリウオ」という魚と同じ仲間です。
「キュウリウオ」がどうしてこんな名前になったかというと,野菜のきゅうりに似たにおいがするのでこう呼ばれているのだそうです。ししゃもも,きゅうりのにおいがするのでしょうか?みなさん,どう思いますか? ししゃもは漢字で「柳葉魚 (柳の葉の魚)」と書きます。 昔,北海道で,作物がぜんぜんとれなくなり,ご飯が食べられず,みんなが苦しんでいました。一人のアイヌの娘が,病気の父のために食べ物が手に入るように,川岸で神様に祈りをささげたところ,そばに立っていた柳の木の葉が次々と川に落ち,泳ぎ回り,「ししゃも」になったというお話があります。 文責:栄養士 阿部 綾 パンの日
4月12日は「パンの日」です。パン普及協会というところが制定しました。
1840年,隣の中国で戦争が起こり,外国の軍勢がたくさん攻めてきたことがあります。みんな,日本にも外国軍が攻めてくるのではないか,ということを恐れていました。このころの日本ではまだパンを食べてはいませんでしたが,代官の江戸川太郎左衛門という人が,パンを作って戦争のときの非常食にしようと考えました。かまどでご飯を炊くときには煙が出るので,敵に居場所がすぐに見つかってしまうため,戦争になったらご飯を炊くことができなくなってしまうからです。しかも,固いパンは,持ち運びに便利で,保存がききますね。 江戸川太郎左衛門が,伊豆の韮山というところで非常食用のパンを焼いたのが4月の12日だったので,この日を「パンの日」と決めたのだそうです。 それからどんどん,日本でもパンが食べられるようになり,今ではたくさんの種類のパンが売られていますね。 文責:栄養士 阿部 綾 給食でしっかりと1本
みなさんは,牛乳が好きですか?給食では毎日牛乳がでますね。たまに,飲むヨーグルトやオレンジジュースがでますが,毎日これだったらいいな〜,なんて思う人もいるかもしれませんね。
牛乳は,生まれたばかりの赤ちゃんが初めて口にする食べ物なので,栄養のバランスのよさは,「神様が授けた食べ物」といわれるほどのすぐれものです。特に,カルシウムという骨を強くしてくれる栄養がたっぷり入っていて,成長期のみなさんには欠かせない食べ物です。 しかし,日本の平均的な家庭での食生活では,カルシウムが足りていないのだそうです。給食でしっかり1本飲むことが大切なのです。 文責:栄養士 阿部 綾 給食クイズ!
クイズです。「わたしはだれでしょう」
1. わたしは,独特の香りがある緑色の野菜です。 2. 細くて長い,草のような野菜です。 3. ぎょうざやマーボー豆腐によく入っていますし,今日はワンタンスープの中に入っています。 みなさん,わかりましたか? よくかんで食べましょう!
みなさん,楽しく給食を食べていますか?
食べ物は,口から食道を通って胃にいきます。胃ではさらに食べ物を細かくドロドロにします。そして,胃液というものを出して,食べ物を消化してくれるのです。消化がいいと,栄養がたくさん吸収され,体のすみずみまで元気になれるのです。 この大切な胃の働きは,心の動きと関係しています。いらいらしたり,怒ったり,悲しんだりしていると,胃液の出が悪くなって,食べ物の消化が十分にできなくなって,おなかが痛くなったりします。 胃はとても正直で,私たちが楽しく食事をしていると,胃も調子よく働いてくれるのです。楽しく食べることで,体も心もよいことがあるのですね。 文責:栄養士 阿部 綾 H25年度給食スタート!
1年の始まり、4月になりました。今月の目標は「正しい食事のしかたをしよう」です。正しい食事の仕方ってどんなことでしょうか?
食事をする前、食事をしている最中、食べ終わった後にそれぞれ必ずやっておきたいことがあります。 食べる前には手を洗いますね。それから、教室の空気を入れ替えて,いい気持ちで食事を食べられる空間を作ります。一生懸命勉強して、汚れた机の上もきれいに拭いて食べる準備をしましょう。そして、げんきに「いただきます」のあいさつをします。 食事をしているときには、正しい姿勢で食べましょう。正しいしせいで食べると、のどや胃袋に、スムーズに食べたものが運ばれます。だから、消化もよくなります。はしは正しく持てますか?交差したり、握ったりすると、うまく食べられないものも給食にはでてきます。うまく持てない人は、練習してくださいね。食器も、おぼんに置いたまま食べないで、きちんと持って食べるようにしましょう。食器は正しい場所に置いてありますか?違う場所にあると、ぶつかってこぼしてしまったり、交互に食べにくくて大変だったりします。正しく食器をおくことは大切なマナーなので、必ずおぼえてくださいね。 食事の後には、ごちそうさまの挨拶と、歯磨きをわすれずに。 正しい食事の仕方がわかってもらえたでしょうか。さっそく、今日からはじめましょう! 文責:栄養士 阿部 綾 |
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