発酵食品の力(3/13)
カビが生えた食品は普通は食べられませんね。でも、カビや細菌の中には、食べ物を悪くしないで、かえっておいしくさせる役に立つものもあるのです。このカビの働きを「発酵」と呼んでいますが、みなさん、聞いたことはありますか?
「発酵」というのは、目に見えない小さな微生物が活躍し、その微生物の働きで、人間の生活に役に立つ別のものに食品が変化する働きのことです。 例えば、ワインはぶどうが「発酵」したものですし、日本酒はお米が「発酵」したものです。みそは、「こうじ菌」というカビの一種を利用して大豆を「発酵」させた食べ物です。こうじ菌の他にも、なっとうをつくるなっとう菌、チーズやヨーグルトをつくる乳酸菌など、私たちのまわりではいろいろな微生物が活躍して「発酵食品」ができているのです。 発酵食品は腸の中にいる体に良い菌を増やしてくれるので、便秘が治ったり、お肌がきれいになったり、食べると体にいいことがおこります。 キムチなどの漬物も、乳酸菌の力で発酵した食品です。毎日の食事にもたくさん取り入れたいですね。 文責:栄養士 阿部 |
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