真剣に話し合う生徒の姿から、目が離せなくなりました。
15歳の彼らが、命について、家族について、こんなにも
まっすぐな考えを持っていることを知り、胸が熱くなりました。
以下は、「振り返りプリント」に書かれていた生徒の感想の
一部です。
・私は、赤ちゃんポストに反対です。そもそも、しっかり子どもが
自立するまで育てる親じゃないと、子どもがかわいそう。
「お金がないから」「未成年だから」と自分の状況を理解し、
子どもを授かってほしい。子どもが成長し、「血、つながって
ないの?」と悲しむ姿を見たくない。ポストを作れば、甘える人
だって増えるし、楽する人が多くなる。ポストに預ける時点で、
赤ちゃんを捨てるように心を捨ててるのといっしょ。
命はあっても、心は育たない。
・赤ちゃんポストに預けられた子どもは、大きくなってから、今まで
育ててくれた親が、本当の親じゃないと知ったら、つらいと思うけ
ど、この制度がなかったら、子どもを捨てる人も多くなるんじゃ
ないかと思うし、それに、子どもがほしくても、子どもを産めない
人もいると思うので、捨てるんだったら、そういう人たちに育てて
もらった方が、いいと思う。
・私は賛成です。子どもを預ける理由に金銭的な面で仕方ない人とかも
いるかもしれないけど、ほとんどが、自分の都合で預けていると
思うから、もし、赤ちゃんポストがなかったら、もっと捨てられて
しまうと思うし、育てられたとしても、虐待とかで、結局心にキズ
が残ってしまうと思うから、それだったら、赤ちゃんポストがあっ
た方が良いと思った。