携帯・ネットはルールを決め マナーを守って オープン使用!(愛知県教育委員会広報誌パレットの応募作品より)

【刈谷・日高小】「写真と肖像権」

 生活科の授業で、デジタルカメラを活用することも多い。デジタルカメラで撮った写真を軽い気持ちで発表に使うことも見受けられる。本校2年生では、情報モラルの学習を進めている。その中で、今回は、1枚の写真で悪意がなくても、他人に迷惑をかけてしまうこともあることを理解させるため授業を行った。
生活科の発表において写真を無断で使用した事例をもとに授業を進めた。その写真に写っていた子にとっては他人に見られたくない写真であり、見られたことで、ショックを受けてしまった。そこで、発表者はどうすればよかったかを子どもたちに考えさせ、話し合いを進めた。
 「どうしてこの写真を使ったか」という発問には、「まあいいや」という気持ちで写真を使ってしまったという意見が多かった。次に、「写真を使われてしまった子の気持ち」を考えさせ発表させた。「いやな気持ち」「かなしい」「はずかしい」「なんでこの写真を出したの」という意見が出された。
 最後に、「どうすればよかったか」という発問には、「この写真を使わない」「違う写真を使う」という意見が出された。
 授業の最後に、他人が写っている写真を使う時の約束事として、その人に、許可を取ることが大切であること、自分が写っている写真を使うことを断ることもできることを伝え、まとめとした。

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【豊橋・つつじが丘小】携帯トラブル・ネット被害にあわないために

 本校の6年生の20%以上が携帯電話を所持しており、所持している子のほとんどがメールもインターネットを自由に使うことができる状態という現状です。そうした中、5・6年生児童と保護者を対象に豊橋警察署の方を講師に招いて、携帯トラブル・ネット被害にあわないためにどのような対策が必要かということを講義していただきました。
 今はインターネットを使ったサイバー犯罪が非常に増えていて取締りが大変になっているそうです。また、ネット社会は、子どもたちが被害を受けるだけでなく、加害者になる危険性もはらんでいます。顔が見えない分、簡単に大きな嘘や冗談を言うことができます。1回の冗談でも、個人を傷つけるだけでなく、警察やいろいろな関係者に迷惑をかけてしまいます。大変便利なものですが心のブレーキを利かせ、安全で健全なインターネットの利用法を守ることが必要ということを学びました。
 また、携帯電話のトラブルについてNETモラルのビデオを活用しながら、携帯電話の使い方、インターネットの使い方について授業を行いました。授業を通して、インターネットの危険性や、個人情報の流出などの被害を防ぐためにどのようなことが必要かを学びました。授業後、子どもたちからは「インターネットはあぶないということを知った」、「フィルタリング機能の活用を考えたい」という意見が多くあげられました。

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【豊田・竜神中】 誤解されないメールの使い方

 竜神中学校では、2年生が学級活動の時間にメールを使うときの心構えについて学習した。
 コンピュータ室のメール機能を利用して、教師が「今日遊びに行く」というメールを生徒一人一人に送信し、返事を書く活動を行った。すると、「いいよ。でもどこに遊びに行くの」、「私は遊べるよ」などのように、「今日遊びに行く」というメールを「誘いのメール」ととらえて返事を書いた生徒や、「どういうこと?」、「うちに遊びに来るの?それとも誘っているの?」などのように、メールの意味がはっきりとしないために聞き返している生徒いた。これらの返事を紹介することで、同じメールでも内容のとらえ方に違いがあることを生徒たちが実感することができた。
 そこで、誤解が生じないようにメールを送る際に気をつけなければならないことについて話し合った。すると、「場所と時間などをしっかり書いて、相手に伝わりやすくする」など、分かりやすいメールを送ることが大切であるという意見が出された。また、受け手側の心構えとして意味が分かりにくいメールには、聞き返すことが大切であるということも確認した。
 今回の授業を通して、メールの使い方について考えを深めるよい機会となった。

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【豊田・朝日丘中】 ファイル共有ソフトの問題を考える

 本校では、情報モラルの学習として文化庁ホームページよりコンテンツをダウンロードし、「ファイル共有ソフトの悪用」という単元を学習した。高校生向けのコンテンツということで内容は難しい部分もあったが、映像を見ながらの学習だったので生徒たちは意欲的に取り組むことができた。ファイル共有ソフトというものの存在自体、知らない子もいるであろうことから扱いは十分慎重に、適宜補足説明をしながら進めた。
 携帯電話を持っている子も多く、パソコンは家庭に帰れば身近にあるもので、自分の好きな曲をダウンロードできるのであればしてしまうかもしれない。しかし、技術的に可能なことであっても法的に問題があることは多い。そんな中で、ファイル共有ソフトを使うことによって起きる問題について気づかせるとともに、生徒たちなりの解決策を考えることができた。また、不正コピーを繰り返すことによって、実演家にどのような損害を与えることになるか考えることができた。
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【豊田・九久平小】 ネットや携帯を正しく使うには

 今年9月に実施したアンケートから、全校児童229名中、約80%が自分や親の携帯電話を使用して、通話やメール、ゲームをしていると答えた。また、パソコンでインターネットを使用して調べものやゲームしたり、アニメ画像などをダウンロードしたりしている子も約40%おり、高学年はもちろん低学年も携帯電話やインターネットを利用している実態が明らかになった。そこで、各クラスの実態に応じて、「事例で学ぶNetモラル」の教材を使用し、道徳の授業や授業参観などで情報モラルの授業を行った。
<4年生の実践>
◎学習課題「ネット上で知らない人と交流をするとき、どんなことに気をつけたらいいのだろう?」
(1)映像クリップを視聴後、ネット上で知り合った人を信用し、個人情報を教えてしまったという主人公のとった行動について考えた。
(2)キーシーンごとに、望ましい対応策について考え、話し合った。
(3)ネット上で知らない人と交流するときに気をつけることについてまとめた。
☆児童の感想では、「ネットやケータイを悪用する人がいるということが分かった。ネットで知り合った人には電話番号やメールアドレスは教えないようにしたい。」「知らない人から変なメールがきたら先生や家の人に相談する。」など、インターネットを活用する際の安全に対する意識をもつことができた。
<6年生の実践>
◎学習課題「ケータイを「正しく使う」ってどんなことなんだろう?」
(1)映像クリップを視聴後、携帯電話の使用を禁止された主人公と正しく使っているB男の使い方を比較した。
(2)携帯電話を「正しく使う」とはどういうことかを考え、話し合った。
(3)正しい携帯電話の使い方についてまとめた。
☆児童の感想では、「ケータイはむだに使わず、必要なときにしか使わないようにしたい。長電話はせずに短く話すようにしたい。」などの意見が多く、自分の携帯電話の使い方を振り返る機会になったようである。

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【豊田・藤岡中】 ほんとうに今携帯は必要?

 アンケートを取ると、本校生徒も携帯電話の所持率は年々増加し、様々な今日的問題を経験している生徒がいる。「7万円も通信料の請求が来た。」「1日に50件くらいメールのやりとりをする。」「好きな子の写メを友達に送った。」など、多岐にわたる問題である。毎年、携帯電話やインターネットの安全な使い方やモラルに対する啓発を行い、情報モラルの授業も実施しているが、心配は尽きない。このような実態を踏まえ、3年生の全クラスの道徳で、「将来、自分の子どもが携帯を欲しいと言ったらどうしますか。」というテーマで話し合いを行った。
 事前アンケートで、携帯を所持していない生徒の多くが、早く携帯が欲しいと答えていた。ところが、自分が親の立場になって考えると、高校生になってから買い与えるとか、約束事を決めて持たせるなど、自分の欲求とは異なった発言をしている生徒が見られた。親の立場になって考えてみると、初めて気づくことがあったようだ。
 携帯の使い方やマナーなど、意識の向上が図られることを期待して実施した。また、授業の中で、「春野家ケータイ物語」の「忘れずにマナーも一緒にけいたいしよう」を視聴することで、話し合いの視点を広げることができた。

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【稲沢・祖父江中】技術科で情報モラルの授業を行いました

 「情報モラル」については、知識的なことを習得させる面と、いわゆる道徳的なモラルを考えさせる面とがある。本校では、3年生の技術科の「D情報に関する技術」の領域において、「情報モラル」についての知識の習得と道徳的なモラルについて考えさせる学習を行った。
 事前アンケートの結果から、生徒たちは情報通信ネットワーク媒体として、コンピュータよりも携帯電話のほうを圧倒的に多く利用しているという実態が分かった。そこで、NTTドコモから配布されている「ケータイ安全教室」というDVDによる映像教材を資料として用いることにした。
 授業では、まず情報通信ネットワークを利用した際に起こったトラブルなどを発表させ、問題意識をもたせた。そして、ドラマ映像を見ながらトラブルの内容を確認し、トラブルの原因と防止法について各自で考えさせた。それをもとにグループで話し合わせ、その結果をホワイトボードにまとめさせた。それを黒板に貼り、各グループで共通するキーワードをピックアップし、「掲示板に書き込む際、『冗談だった』は通用しない」「匿名であっても、掲示板の書き込みには責任をもつべきである」などとまとめをした。
 授業後の感想には、「ネットワークは便利だがトラブルにならないように慎重に使いたい」「匿名だからといって掲示板に無責任な書き込みをしてはいけないということが分かった」などとあり、ネットワークを利用する際の影の部分について考えさせることができた。
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【西尾・幡豆中】ケータイ安全教室

 携帯電話の便利なところと潜む危険について、日本視聴覚教育協会から送付された映像教材「ちょっと待って、ケータイ2」を用いて、1年生の学活の時間を利用して実践した。
 迷惑メール等の被害が自分自身にも起こりうること、特に「なりすまし」による犯罪に巻き込まれないように気を付けなければならないことが理解できた。また、保護者にも授業を参観していただいたことで、フィルタリングの機能を活用するなど、家庭での注意喚起や対策を促すことができた。
〔 生徒の感想 〕
・ケータイには便利なところもあるけど、危険もあると分かりました。ぼくがケータイを持つときは、授業の最後にやっていたフィルタリング機能をつけて、安全にケータイを使おうと思いました。
・私はケータイを持っていて、今日、ケータイは少し間違うと大変なことになると分かったので、慎重に使っていきたいです。私は、チャットで会話をしているけど、会おうとか言われても絶対に断って、犯罪に巻き込まれないようにしたいです。
・私にはネット友達がいて、会いたいって思ったことは何度かあるけど、やっぱり会っちゃいけないということを、今日改めて思い知らされました。
〔 保護者の感想 〕
・今は携帯電話を持っていないので、危ないということを分かっていませんが、もし子どもが持つようになったら、メールでの危ないサイト、いじめのメールなどに深入りしないように親も気を付けてチェックしないといけないと思いました。
・男の子なのでまだメールには興味がなく、その点は安心していますが、ネットゲームなどはしているので、子どもとよく話し合いをして、どこまでやっていいか決めていきたいと思いました。
・子ども自身、気軽にメールをしたり、ケータイをいじったりしているが、使い方を間違えると恐ろしいということを実感できてよかったと思います。

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【新城・鳳来中部小】“ケータイ”を使うときのマナーを考えよう

 本校の5年生でも、自分用の携帯電話を持っている児童や、保護者の携帯電話を使ってメールをしている児童がおり、携帯電話に対する興味・関心が高まってきています。
2学期は、「情報機器や携帯電話の使い方を考える」活動を総合的な学習の時間に取り入れ、継続した情報モラル教育を行うことにしました。9月に行った活動では、映像教材を使い、「携帯電話の電源を切ったりマナーモードにしたりする時はどんな時か」「どんなものでも写真をとって良いのか」「なりすましメールが来た時にはどうすればよいのか」「友達の個人情報や悪口をブログに書き込んで良いのか」などを考えました。
 授業後、児童は「ケータイはいいところもあるけれど、悪い人にひっかかる可能性もあるから気をつけたい」「雑誌などの写真を勝手にとらないようにしたい」「困った時はお父さんやお母さんに相談することも大切だと思った」といった感想を残しました。
 情報モラルを家庭でも意識してもらえるように、児童の感想や活動の内容は学級通信にも掲載しました。今後は、フィルタリングサービスや携帯電話にかかる費用等についても考えていく予定です。
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