最新更新日:2024/06/23 | |
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2月24日(土) 1年 読書感想文題:『ぼくがねずみになる』 「けんかのたね」ってなんだろう。ぼくはアサガオのたねやスイカのたねはしっているけど、「けんかのたね」はみたこともないし、まいたこともないなあ。でも、けんかならいっぱいしたことがあるよ。 ぼくにはおねえちゃんがいる。おねえちゃんとは、まいにちいっぱいけんかをする。おねえちゃんがよんでいたほんをぼくがかしてといってけんかになったり、やりたくないおてつだいをどっちがやるかでもめたり。ぼくがないたりおこったりするから、だいたいはおねえちゃんがゆずってくれる。おねえちゃんがあやまってくれることはあるけど、ぼくがあやまったことはほとんどない。おねえちゃんはこのとき、どんなきもちなのかな。 このおはなしにでてくるねずみは、なにもわるいことをしていないのに、ぜんぶじぶんのせいだといってあやまる。けんかをしているみんながわるいのに、どうしてねずみのせいにされて、ねずみがあやまらなくちゃいけないんだろうって、ぼくはふしぎにおもった。ねずみがかわいそうだ。 でも、もしかしたらぼくのおねえちゃんも、ねずみといっしょなのかもしれないとおもった。ほんとうはあやまりたくないのに、ぼくがあやまらないから、けんかをおわらせるために、がまんしてあやまってくれているのかな。ぼくは、じぶんはわるくないって、いつもおねえちゃんのせいにしてばかりなのに。 ぼくは「けんかのたね」をまいたことがないとおもっていたけれど、このほんをよんで、いままでたくさん「けんかのたね」をまいてきたことにきづいた。そして、いつもおねえちゃんが、たねがおおきくそだたないようにしてくれていたんだ。これからもぼくは「けんかのたね」をたくさんまいちゃうかもしれない。でもこんどはぼくが、ねずみになるばんだ。ひとのせいにしないで、じぶんからあやまることができたら、きっとおねえちゃんはびっくりするだろうな。 |
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