人権スローガン12月7日 人権週間の講話(ZOOM)〜以下、校長から子どもたちへの話〜 皆さんは、「いじめのストッパー」になれますか。 「いじめのストッパー」って何だろうと思いますよね。「いじめのストッパー」とは、いじめっ子でもなく、いじめられている子でもない、周りにいる子で、いじめを止めることができる子のことです。 2016年にいじめの問題について書いた作文が、内閣総理大臣賞に選ばれています。旭川市の中学校2年生の子が書いた作文です。その中に、こんな内容が書かれていました。「いじめのストッパーになるには、3つの条件があります。一つ目は、『良いこと悪いことの判断ができること』、二つ目は、『自分の意見を持つこと』、三つ目は、『他人の意見を大事にすること』です。特に、二つ目の『自分の意見を持つこと』、つまり、周りに流されずにきちんと自分の考えを主張することができることが重要です。 ドイツの学校では、もめごとを解決するために、子どもたちが学級会を行い、子どもたち自身の力で、全員で良い方向に進む話し合いがなされるそうです。子どもたち自身で解決していくことで、いじめのストッパーとしての能力を養うことができます。そして、そのことが、将来、自分達の基本的人権を守っていくための力になると思います。」という内容です。 基本的人権とは、6年生の子は社会科で学習をしますが、「人間が人間らしい生活をするうえで、生まれながらにしてもっている権利」のことです。 『生きること』『楽しむこと』『食べること』『寝ること』『学ぶこと』『遊ぶこと』『大切にされること』など、たくさんのことが守られているのは、基本的人権が守られているからです。 自分だけがいい思いをして、周りの人の気持ちを考えないのは、基本的人権が守られていると言えるでしょうか。自分が満足するために、他の人を傷つけることは基本的人権が守られていると言えるでしょうか。自分のことしか考えない人ばかりいたら、どんな気持ちになるでしょうか。 私たちの周りには、他の人の基本的人権を大切にしている人がたくさんいます。自分の意見をもって、いじめのストッパーとなっている人がたくさんいます。 嫌なことがあったり、つらい思いをしたりしたときに、そばにいてくれる人、寄り添ってくれる人、話を聴いてくれる人がいると、ほっとしますよね。特に、いじめられたときにいじめを止めてくれる人がいたら、どんなにほっとすることでしょうか。 私は、いつもこんなことを考えます。自分が楽しんでいるときに、自分が満足しているときに、ひょっとしたら、周りに、嫌な思いをしたり、つらい思いをしたりしている人がいないかなと。ふっと立ち止まって考えてしまいます。「自分さえよければ、人がどんな思いをしてもよい」なんて考えるのは、嫌なことだからです。皆さんもそんなふうに立ち止まって考えられるとよいと思います。 丹陽小学校の子が、どの子も、周りの人を大切にして、「いじめのストッパー」となって、皆を守れる素敵な人になってほしいです。 そして、笑顔で、元気に過ごしてほしいと願っています。 |
最新更新日:2024/07/03
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