「 1学期終業式 」の続き、写真は、終業式後の表彰の様子です。
以下、1学期を終えるにあたっての、私からの話です。
こんにちは。校長の高田です。
1年間という学校生活の半分を終え、1学期の終業式を迎えました。
この間、学校の臨時休業や分散登校、コロナ禍での授業再開、そして、学校の引っ越しや通学バスの運行と、今まで誰も経験したことのない状況に、飛鳥中の先生方、そして、君たち生徒が後ろを振り返ることなく、前を向き、よく取り組んでくれたと感謝しています。
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校長:高田勝喜
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今日この後、担任の先生から通知表が渡されます。
各教科での学習の成果はどうだったでしょうか。
通知表の結果を受け、来週から始まる2学期、秋から冬にかけて、物事に集中して取り組みやすい季節を迎えます。
どの学年、どの教室でも、学習に全力で取り組む期間にしてほしいと思います。
運動会への気持ちも高まってくると思いますが、そこは、メリハリをつけて、学習に臨んでください。そして、そのためにも、毎日の授業を楽しいものにしてください。
では、『 楽しい授業 』とは、いったいどのような授業を指すのでしょうか?
それは、『 わかる授業 』です。
授業を受けた結果、それまで分からなかったことが分かるようになった、できなかったことができるようになった、知らなかったことを知ることができた … 。
そんな実感をもつことのできる授業が『 わかる授業 』であり『 楽しい授業 』です。
逆の言い方をすれば、皆さんにとって何一つ分かることのなかった授業、新しい発見のなかった授業、何かができたという実感のもてなかった授業は、『 つまらない授業 』と言えるでしょう。
飛鳥中の先生方には、1時間の授業で何が分かってほしいのか、何を身に付けてほしいのか、何ができるようになってほしいのかを毎時間、学習の目標として提示するようにお願いしています。それが、『 分かる授業・楽しい授業 』につながるからです。
ぜひ、生徒と先生が、毎時間の目標を共有してください。
しかし、『 楽しい授業 』をつくるためには、先生方の努力だけでは不可能です。
授業とは、何かを教えようとする先生と、それを教わろうとする生徒との協働作業なのです。
先生が一生懸命「 生徒にわからせよう 」と努力しても、肝心の君たちに「 わかろう 」とする気持ちがなければ、『 楽しい授業・わかる授業 』は、成立しません。
もし君たちが「 今日の授業は楽しかった。」と思えたなら、それは先生の努力が50%、君たちの努力が50%だと思っています。逆に「 今日の授業はつまらなかった。」と感じたときも、先生の責任と君たちの責任は、ともに50%ずつだと考えています。
しかし、前の授業で出された課題をやってこなかったり、授業道具を忘れたり、机に突っ伏して寝ていたり、授業と関係のないことやおしゃべりをしている人…。そんな人には『 分かる授業・楽しい授業 』と感じることはできません。まして「 授業がつまらない。」などと言う資格もないのです。
もう一度言っておきますが、授業とは教える先生と教わる生徒との協働作業です。フィフティ・フィフティの関係であり、お互いに責任を担っています。
「 あ・じ・み・こ・し 」の「 し=姿勢 」「 姿勢 」とは、「 体の構え 」と「 物事に対する態度 」という2つの意味があります。
1学期の終業式にあたり、今後の飛鳥中の授業の在り方、授業に臨む姿勢をお願いして、私の話を終わります。