連休前後に学級の状態をチェック
春の大型連休が近づいてきました。新学年がスタートして子どもたちの緊張も取れてくる頃です。よそいきの仮面をはずして、本音の部分も見せるようになってきます。そして、連休になれば、子どもたちにいろいろなことが起こります。
新しい友だちとの交友関係が深まる。家族でのいろいろな行楽で気が緩む。学外の友だちと久しぶりに会う。中学・高校の新入生であれば、部活動で先輩後輩のつながりができてくる。受験生であれば、勉強に意欲的に取り組む。・・・ うまくリフレッシュし連休明けに元気な顔を見せてくれればいいのですが、気が緩みすぎて、なかなか元に戻らない。4月にうまく学級になじめていなかった子が学校に来られなくなる。・・・ 連休明けは、いろいろな問題がでてくる時期でもあります。 この時期の子どもの様子をしっかり観察し、学級の状態をチェックしてみましょう。 ・4月スタート時に子どもたちに示したルールはきちんと守られているか。 守られてはいない。守られてはいるが緩んできた。 →連休明けがリスタートするチャンスです。もう1度4月のスタート時のつもりで、きちんとルールを確認し、守れるように指導しましょう。 ・子どもたちの人間関係はどうなっているか。 小グループ化が進んでいる。 →小グループができること自体が悪いことではありません。連休の前後でグループの変化を見てください。変化があった時は、グループから離れた子を観察してください。人間関係がうまくいかない前兆かもしれません。 グループには入れない子がいる。いつも孤立している子がいる。 →一人でいることが多いからといって、すぐにそれが問題というわけではありません。まず、声をかけて状況を聞いてください。その際、連休中の予定も確認してください。そして、「連休が明けたらその話を聞かせてね」と結びます。もし学校に行きたくないような状況になっても、こうして子どもとのつながりを作っておくことが、よい方向に作用することがあります。 ・学習意欲が高まっているか。 学級全体でやる気が高まっている。 →やる気が高まるのはいいことですが、予定通りできずに落ち込んでしまうこともあります。最低限これだけはやるという目標と、ここまでやりたいという目標の2つをもつように、事前に指導しておくとよいでしょう。連休明けには、目標を達成できたかどうかを確認してください。達成できていない子には、個別に話を聞いて、アドバイスをしましょう。 やる気があまり感じられない。 →まず最低限の目標を持たせるようにしましょう。教師から具体的にこれだけはやっておくということを指示することもときには必要です。連休明けは、目標を達成できた子を大いにほめて、学級全体にやる気を広げるようにします。 連休は教師にとってもちょっと一息入れたい時でもあります。その前に、今年の学級経営で大事にしていることを思い出し、チェックしてみてください。小中高、学年によっても視点は異なります。ここに挙げたものは例に過ぎません。チェックの結果、気になることがあればそれに応じて、全体に話をする、個別に話を聞くなどの対応をしてください。そして、担任も上手にリフレッシュして(部活動などで忙しい方も多いとは思いますが)、連休明け、子どもたちの様子の変化をしっかりと見てください。子どもの変化に応じて子どもへの指導・対応を修正していくことで、この後、学級経営が軌道に乗っていきます。 |
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