私立の中高等学校と授業改善、授業評価について打ち合わせ

昨日は私立の中高等学校と授業改善、授業評価について打ち合わせをおこなってきました。

この学校の生徒は、先生のかかわり方で大きく変化する可能性のある層に属しています。先生方が求めればそれに答えてくれるはずです。最初から子どもたちの力はこんなものだと決めつけるのではなく、可能性を信じて伸ばそうとする姿勢が必要です。

そこで、大きく2つの提案をしました。1つは子どもたちに100%を求める学習活動を学校全体で取り組むことです。具体的には、教科ごとに最低これだけは子どもたち身につけさせたいというものを決めて、各学級で帰りの会の時間などを利用して取り組むのです。高度なことを要求しません。これが定着してなければ授業についていけない、これが定着すれば自学できるといったものです。小学校や中学校の内容でもいいのです。やればいいのではありません。100%にする。結果を求めるのです。そして、個人の達成度を見える化します。自分の力がついたという達成感を与えるのです。ポイントは教科でなく、学年・学校全体で取り組むことです。教科を越えて子どもたちを伸ばそうという姿勢を子どもたち伝えるのです。

もう1つが授業改善です。といっても、難しいことをしようというのではありません。基本的なコミュニケーションを大切にする。子どもたちの活躍の場をつくる。授業規律を確立する。そういうことです。とはいえ、一方的な講義形式の授業が身についた先生方にとってそのスタイルを変えることはそれほど簡単ではありません。一気に全体という発想ではなく、起点となる先生を何人か選んで、まずその方に自分たちの授業の課題を子どもの姿で理解してもらい、具体的にどうすればいいのかを一緒に考えていただくことから始めるつもりです。

この学校ではアンケートによる授業評価をしています。今年度からこの仕事も依頼されているのですが、授業評価の一部を今回の提案を意識したものに少し変えていただくようにお願いしました。学校から、評価のポイントの低い点についてどのようにすれば改善できるのかを具体的に教えてほしいというリクエストがありました。今まで外注していたところは、結果を報告して、ポイントの低いところを「頑張ってください」とはげますだけだったそうです。それでは、何のための評価かわかりません。授業を見てのコメントではないので一般論になりますが、できるだけ具体的にお話をすることを約束し、そのために報告の時間を延長していただきました。

管理職、事務長共に学校をよくしたいという気持ちを非常に強く感じさせられる学校です。仕事でなくても応援したくなる学校です。先生方この提案をどのように受け止めて、どのように動くかわかりませんが、精一杯お手伝いさせていただきたいと思っています。
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31