私学で授業研究と英語科教員との懇談

私立の中高等学校の授業研究に参加してきました。先生方が4人の若手の授業のどれか一つを参観し、その後グループによる検討を行いました。

高等学校の、体育、生物、物理、英語の授業を同じ時間帯に行うので、私はそれぞれ10分程度しか参観できません。しかし、どの授業も以前と比べて何らかの工夫、進歩を見ることができました。
今回の授業検討は、子どもたちのよいところを中心にグループで話し合っていただくというものです。グループによる検討、子どもを中心とする視点、どれもこの学校では初めての試みです。どのようなものになるか少し心配もありました。とはいえ、今までこの方式で行って先生方の話し合いが低調になった経験はほとんどありません。実際に、どなたもしっかりと参加してくださいました。
授業ごとに2〜3のグループでの検討でしたが、発表では別の授業を見ていた先生方も体をそちらに向けてしっかり聞く姿勢を見せていただけました。真剣に話し合いに参加していたからこそ、他のグループの発表が気になるのです。

体育の授業で、子どもたちの視線がしっかりと授業者に向かっていた、逆に授業者がしっかりと子どもを見ていた。
生物の授業で、パワーポイントで資料を提示することで子どもの集中力が上がった。
物理の授業で、子どもたちに考えさせる場面があった。
英語の授業で、グループを活用することで子どもたちが全員参加していた。
といった、授業者や教科がこだわっているところがきちんとポジティブに評価されました。
4人の授業者はこういった研究授業は初めてでしたが、前向きにとらえてくれたことと思います。

英語科は、今年から ”Active Learning” を取り入れていますが、まだまだ手探り状態のところがあります。グループの活用法などよくわからないことが多いようです。検討会終了後、英語科の先生が何人か、質問をしに来てくれました。熱心に話を聞いてくれます。私もついつい聞かれてもいないのに余計な話をしてしまいました。とにかく感じたのは、子どもたちに英語を通じてその世界を広げてほしいといった思いがとてもはっきりしていることです。そのための目指す授業の方向性も明確です。あとは、どのような工夫をするかです。残念なことに、子ども同士のかかわりを活かす授業の進め方についての基礎的な知識や視点に欠けているところがあります。そこを埋めるお手伝いをすることが私の出番です。うれしいことに、英語科の先生から授業を見てアドバイスをしてほしいとお願いされました。できるだけ早い時期に、そのような機会をつくりたいと思います。
この学校独自の英語教育のメソッドが生まれるてくる予感がしています。そのお手伝いをする機会を得たことに感謝です。
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