集団で学ぶことの意味をインターンシップで感じる

夏休みに企業のインターンシップで授業と学び研究所のフェローとして講師を務めました。採用活動がまだ本格化していない、参加する学生さんにも余裕がある時期での開催です。東京と大阪でそれぞれ行いました。

この時期は、まだ志望業種、企業を絞って参加しているというより、広くいろいろな企業を知ろうとしている方が多いように感じます。インターンシップを実施する側としては、いつものように、企業のことを知ってもらう、参加した学生に「学ぶ」とはどういうことかを具体的に理解してもらうことと同時に、社会人として働くとはどういうことか、何が大切なのかといったことも伝えたいと思ってプログラムを進めました。社会人としての基本的な姿勢を知って欲しいからです。

授業と学び研究所の出番は、神戸和敏先生の先生の仕事を考えるプログラムからです。公立私立、どのような地域で学んだかによって、参加者の考える先生の仕事が微妙に異なるのが面白いところです。このプログラムを通じて、先生方がどのような仕事を大切にしているのか、何に時間を使いたいと思っているのかという視点に気づいてくれたと思います。この会社がただ先生を楽にさせようとしているのではなく、学校教育の本質的なところに目を向けているからこそ、現在の成功があることを知っていただけたと思います。

後半の学校コンサルティング体験では、いつものように小中学校の校長から学校の課題を聞きだすというヒアリングのロールプレイを行ってもらいました。先ほどの神戸先生と授業と学び研究所の玉置崇先生に校長役を、後藤真一氏にファシリテータになってもらいます。
このプログラムでは、時期やその時の参加者によって、その様子はかなり異なってきます。一人2回のロールプレイを行うのですが、1回目のロールプレイから何を得るかが学びに大きな影響を与えます。よい気づきにつながるようなロールプレイを見ることができると、2回目の出来が大きく違ってくるのです。特にコミュニケーションのスキルは、それまで培ってきたものの差が大きく出てくるのですが、これまで意識していなかったことに気づけると大きく進歩することがあります。参加者が大きく進歩するのは、特定の個人やグループではなく、全体のことが多いように思います。互いに見合い、話し合うことで学びが広がるのです。集団で学ぶことの意味を感じさせられます。今回もそのような場面を見ることができました。

今回のインターンシップから、参加された方が他者と交わることで学べるということを知っていただければうれしく思います
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