教務・校務主任への研修

市内の教務・校務主任対象の研修を行ってきました。

グループに分かれていただき、授業研究や改善について、それぞれの学校が取り組んでいることや課題について聞きあっていただきました。
同じ市内と言っても学校ごとの課題は異なっています。しかし、それらに対処する取組は、課題が違っていても互いに参考になるはずです。こういったこと共有する機会を持つことは、とてもよい学びなったと思います。

私からは、よい方向に変わっていく学校に共通してみられる取り組みについてお話させていただきました。「授業中に笑顔を意識する」「子どもの発言をまず受容する」といった単純なことでいいので、学校全体で一つのことを徹底して行うことと、特に若手に対しては、アドバイスをした後できるだけ早く授業を見て、変化しているところの価値付けを行うことがポイントです。子どもたちがよい方向に変わっていれば「子どもたちがよくなったね」とそのことをほめます。たとえそうでなくても、授業者がアドバイスをされたことを意識して授業を行っていれば、「授業を変えようとしているね」とそのことをほめて、変えようとする意識を強化すればよいのです。若い先生方は子どもと似ているところがあります。何か努力をしても、すぐに結果が出ないとこれはダメだとすぐにあきらめてしまうのです。ちょっと行動を変えたからといって、すぐに結果が出るわけではありません。継続することが大切なのですが、気持ちを持続させるためには、やろうとしている意欲を認めてあげる必要があるのです。このことは、特にミドルリーダーである教務・校務主任にとって大切な仕事だと思います。

また、今学校現場ではアクティブ・ラーニングが流行していますが、子どもたちをグループにして協働的な活動をさせるだけの表面的なものが多いように思われます。「次期学習指導要領に向けたこれまでの審議のまとめ(素案)」をもとに、「主体的・対話的で深い学び」について簡単な説明をし、「深い学び」を実現することが大切であることをお伝えしました。

どの学校も積極的に授業改善、学校改善に取り組んでおられることを感じました。それらの取り組みを後押しする研修になったとすれば幸いです。
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