学生の個性やよい姿をたくさん見る

先日、授業と学び研究所のフェローで企業の採用選考試験のお手伝いをさせていただきました。
グループワーキングを行ってもらうものなのですが、応募者をふるいにかけるという発想のものではなく、一人ひとりのよさをしっかりと見ようというものです。
詳しい内容は書けませんが、一人ひとりに本当に素晴らしい個性やよさがあり、またそれが発揮される場面も多岐にわたっていました。グループワーキングと限定された状況でも、場面ごとで違った姿を見ることができます。社会という舞台に立てば、より多くの場面があります。そのような場面で彼らはどのような活躍をするのだろうと想像することは、とても楽しいことでした。

学校現場でもこういったことは意識しなければいけないことです。先日も、ある先生が臨時で他の教科の授業をしたところ、子どもの見せる姿がまるで違っていたということを話されていました。教師は今見せている子どもの姿がすべてではないことを常に意識しておくことが大切です。授業、休み時間、部活動、家庭、交友など、その場面で見せる姿は異なります。授業でも教科やその日の気分や体調によっても違った姿を見せることがあります。少しでも子どもたちのよいところを見ようとし、自分では見ることのできないよいところを知ろうとする姿勢が大切になります。かつて先生方と「いいとこみつけ」という子どものよいところを学校全体で共有し、保護者や子どもたちに伝えるシステムの開発のお手伝いをしていたころの気持ちを思い出しました。

先ほどのグループワーキングには、もう一つの目的があります。それは応募者と企業のミスマッチを無くすことです。
パンフレットや紹介ビデオを見ても、学生には実際の仕事がどのようなものか、なかなか想像はつかないと思います。採用されて働き始めてから、「私のやりたいことはこんなことじゃなかった」「自分にはこの仕事は向いてなかった」と気づいて退職することになってしまえば、本人とっても企業にとっても不幸なことです。そのようなことを少しでも減らすためのグループワークとなっています。

応募者に序列をつけるようなものではなく、よいところを見つけ、この企業のことをより知ってもらうという姿勢はとても共感できました。応募者のよいところをたくさん見ることができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。
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