愛知県教育委員会義務教育課

【新城市教育委員会】「特別の教科 道徳」を要とした道徳教育の充実 −家庭・地域との連携を生かした道徳教育の推進−

 新城中学校3年生では、授業参観日に保護者にも参加をしていただいて道徳の授業を行いました。教材の主題は「家族」でした。資料には、幼い頃から自営業にいそしむ父親の姿を敬愛し、その店を引き継ぐことを考え、手伝ってきた主人公が、中学生になり、新たな夢を見つけ、両親の思いと自分の思いとの間で揺れ動く心が描かれています。
 授業では、主人公、父親それぞれの思いをグループ活動や全体での発表を通して深く掘り下げました。保護者の方には、「(子供が)夢を実現できなかったとき、どんな声をかけるか」や「夢に向かって親元を離れるときどんな声をかけるか」等を問いかけ、親としてのリアルな思いを直接聞くことができました。授業を振り返っての保護者の方の声(抜粋)を以下に掲載します。

○子供がこれからどのような道を歩むか分からないですが、悔いのないように歩めるようにしてあげたいが、少しは親の気持ちも分かってもらえたらよかったです。
○まさにすぐに直面していく問題だと思いました。親なりの「こうなってほしい」みたいな期待や希望を子供に対してもってしまうものですが、もし子供が思う目標や夢が違ったとしてもきっと応援すると思うし、結果的にダメでも受け入れられる。それが家族という絆(つながり)だと思います。

 授業の最後に、改めて生徒に「自分にとって家族とはどんな存在か」を問いました。「成長すると両親とは別々に暮らすようになるけれど、どれだけ離れても大事な人になる。」という記述が見られるなど、家族に対して物理的な距離ではない存在感を認識できた生徒もいました。(2023年11月29日)


【道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)】 2023-12-22 16:02 up! *

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