愛知県教育委員会義務教育課

【犬山市教育委員会】自他の人権を尊重し、望ましい人間関係を築く児童生徒の育成を目指した城東中学校の取組

 犬山市では、犬山市人権教育研究会を設置し、市内14校で道徳教育や人権教育の実践を行っています。城東中学校では、多様な人との関わりの中で自分と相手を大切にできるように、互いの立場を認め合えることができる生徒の育成の実践を進めました。
 2年生の道徳の授業で、絵本「わたしのせいじゃない−せきにんについて−」を教材として取り上げ、「公正・公平」という点から、人権について考える機会を設けました。絵本の中の子供たちの発する言葉から感じたことを交流し、自分だったらどうするのかを考えました。授業の後半では、過酷な環境の中で生きる子供たちの写真を見せ、世界の問題と自分たちとの関わりについて考える実践を行いました。
 また、1年生では認知症サポーター養成講座を受け、認知症の方との接し方や、認知症の方を含め、誰もが安心して暮らしていける社会のつくり方について考えたり、3年生では、「正しく望ましい人間関係を築く児童生徒」を育てるために、相手の良いところを伝える活動を行ったりし、全校で人権について考える機会を設けました。そして、各学年での成果を持ち寄り、全校集会を行い、学年の代表者が成果や今後学校全体で取り組みたいことなどを発表しました。交流会の後には、自分について改めて考えるために振り返りを行い、これから自分自身や学校全体で何ができるのかを考えました。
 犬山市教育委員会では、城東中学校での取組を他の学校にも発信し、今後も犬山市の子供たちの健やかな成長を願いながら、これからの取組につなげていきます。(2023年11月24日)



【道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)】 2023-12-22 15:35 up!