愛知県教育委員会義務教育課

【あま市教育委員会】道徳科授業研究会(宝小)

 「他者とのかかわりの中で、自己を高める児童の育成〜伝え合い、学び合う道徳授業の工夫〜」をテーマに研究を進めています。この度、ご縁があり岐阜聖徳学園大学非常勤講師河合宣昌先生を本校の現職教育にお迎えし、「道徳の特質を生かし、考え、議論する授業づくり」について体験授業を通してご講演いただくことができました。
 教材研究の際には、内容項目の価値を指導者が理解し、「価値理解」「人間理解」「他者理解」「自己理解」の要素をふまえて、ねらいを明確化することの重要性を改めて感じました。また、展開後半の自己を見つめるときには、「これからどうしていきますか」と発問をしがちでしたが、道徳科は「心を育てること」であり、これからどうしていくかを問うことは行為を育てること(学級活動)になるとのお話を聞き、内面的資質の育成を意識して授業をつくっていかなければならないと思いました。また、そのためには、これまでの自分(過去)を見つめることが有効だということも教えていただきました。そのほか、教材提示の仕方、発問の工夫、子供たちの思いをキーワードで整理した構造的な板書、役割演技の仕方など、これまでの先生の実践を基に語られること一つ一つが貴重な学びとなりました。「授業は子供の一人一人の思いを大切にし、それを生かしてつないで発問し、追求意欲を高める授業をつくっていく」という河合先生の言葉がとても印象的でした。   
 自分の思いを語ることができる子、友だちの思いを聴くことができる子、意見の交流により思いを深めることができる子を育てるために、日ごろの学級経営にも力を入れながら、今後も研究を進めていきたいと思います。(2023年11月17日)



【道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)】 2023-12-22 15:19 up!

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