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おすすめの本2016年

おすすめの本2016年(4月〜9月)

このページでは,みなさんにぜひ読んでほしいおすすめの本を紹介します。

長い夏休みが終わり、いよいよ今日から学校が始まりました。
 休み中にも関わらず、図書館にはたくさんのお友達が本を借りに来てくれました。これから「読書の秋」に向けてたくさんの新しい本が図書館の棚に並ぶ予定です。皆さん楽 しみにしていてください。

そこで、今回はその新しい本の中から『アッホ夫婦』ロアルド・ダール/著 評論社,『紳士とオバケ氏』たかどのほうこ/作 フレーベル館,『ま、いっか!』サトシン/作 えほんの杜を紹介します。

おすすめの本1
『アッホ夫婦』 ロアルド・ダール/著 評論社

 作者は『チョコレート工場の秘密』で有名なロアルド・ダール。ダールには、奇抜でユニークな作品がたくさんあります。もちろん、この物語も一度読み始めたらやめられなくなる位、愉快な物語です。
 まずは主人公のアッホ氏を紹介しましょう。顔が毛むくじゃらの彼は、おでこ、目、鼻のほかは、顔全体が濃い髭におおわれています。食事をする度に、その濃い髭に食べ物の滓がついて、なかなかとれない。その為にとても不潔で臭い老人でした。そしてアッホ夫人はというと、醜い考えを抱いてばかりの人生をおくってきたため、顔までも醜く(鼻はひん曲がり、口はゆがんで、顎は二重顎、歯は出っ歯。)変化してしまっています。そんな醜い夫婦が繰り広げる「背筋がぞ〜っとするけれど、やっぱりおもしろい?!」珍事の数々・・・・。
 さて、その結末は?
おすすめの本2
『紳士とオバケ氏』たかどのほうこ/作 フレーベル館

 次は、お化けが登場するお話を紹介しましょう。ただし、お化けといってもユニークでお茶目なお化けなのですが・・・。
 大きな町のまんなかの古い一軒家にマジノ・マジヒコ氏という、その名のとおりそれはそれはまじめな紳士が住んでいました。そのまじめさは、彼のまるで時計のような規則正しい生活や、仕立て屋のウインドウからたった今ぬけだしてきたようなきちんとした身なりなど、すべてにおいてあてはまっていました。ある日曜日のこと、マジヒコ氏はひょんなことから自分の顔とそっくりのオバケと出会います。オバケは、家を守る「家オバケ」で、家にたまったまじめ過ぎる空気を程よくほぐしてくれているのです。このオバケとの出会いがきっかけとなり、まじめなマジヒコ氏の気持ちに変化が現れます。互いを気遣うオバケとマジヒコ氏。その二人の会話に心が癒されます。
おすすめの本3
『ま、いっか!』 サトシン/作 えほんの杜

 最後に紹介するのが、新潟出身の作家サトシンさんが書いた本、『ま、いっか!』サトシン/作 えほんの杜です。テキトーさんはその名のとおり適当な人。その一日はこんな感じ。朝、目覚まし時計の音で目をさましたのに、セットの時間を間違えてたり・・・。しめたネクタイの長さが違ってもそのまま直さずにでかけたり・・・。さらに、愛犬にったはずえさはキャットフードだったり・・・。でも、失敗を繰り返す度にテキトーさんは思うのです。「ま、いっか!」と・・・。最後におちがある楽しいお話です。このお話を読むと、人間そんなに頑張りすぎなくてもいいんじゃないかと思えてくるのです。
 ところで、皆さんはもちろん夏休みの宿題は全部終わりましたよね?「え?遊びすぎて終わらなかったって!」「ま、いっか!?」

次回は,10月からのおすすめの本を紹介します。楽しみにしていてくださいね。

文責:司書 遠藤 千春