表示項目はありません。

新潟市立亀田東小学校 平成22年度6年生

総合的な学習の時間「わくわくワーク生き方検索エンジン」:その2『マナー講座』

タナカブレーン代表,田中さん 新潟市は,総合的な学習の時間に「職場体験」や「キャリア教育」を行っている学校に対し,よりよい対人関係を築くことができるよう講師を派遣し,『マナー講座』を開設する取組を行っています。昨年度より本校も市に対して派遣を要請しており,今年で2年目の取組となりました。
講師は,タナカブレーンズの田中哲也様。キャリアコンサルタント,経営コンサルタントを業務とされている社長さんです。毎年10校を超える学校に赴き,講座を開いているそうです。

総合学習「わくわくワーク生き方検索エンジン」において,今後地域に飛び出す子供たち。様々な職種,様々な方々ににふれあい,学習していきます。

人と人とが出会う際,互いが抱く『第一印象』はとても大切。良好な関係を築き上げていくことを目的に,また,さわやかな学校を築き上げていくために,マナーについて考えるいい機会となりました。

(文責;6年 総合担当 土田・鷲尾)

『マナー講座』(2010.9.1)
挙手して意思表示する子供たち
「見方によって違ったものが見えてくる」「人間は先入観や思い込みがある」ということを子供たち自身に体験させながら分かりやすく御説明いただきました。
有意義な講座となるようクイズを出したり,挙手で意思表示させたりする田中さん。子供たちとの距離が少しずつ縮まっていくのが分かりました。
話し手の方をしっかり見つめる子供たち
「あいさつ,整理整頓,清掃,清潔…」
先生や親からずっと言われ続けていることばかり。
なぜそれが大切なのかという点について,具体的に,統計学的に話される田中さん。その巧みな話術に子供たちは次第に引き込まれていきます。
メモをとる子供たち
「話を聴きながらメモをとる」
簡単そうに見えてなかなか難しいもの。
「ここはメモを取った方がいいね。」
等と田中さんから指示があり,大切なポイントを聞き流すことなく書き留めることができました。
後半は実技講習
後半は,実技を交えた演習タイム。
田中さん自ら基本の姿勢や礼の仕方を示します。何度やっても同じ姿勢,同じ角度。美しい「気をつけ」や「礼」に子供たちの視線が集中します。
男女で違う足の開き方
「つま先は60度に開こう。」と小学校では指導します。
普段は企業の新人研修も担当される田中さん。6年生という大人への階段をのぼりはじめた子供たちには,もう1段高度なたち振る舞いを要求されました。写真を見てわかるように,男女でつま先を開く角度も違うというのです。
立つ姿勢の練習
また,両手の位置も普段子供たちが受けている指導よりワンランク上のものでした。女子は右手を下にしてへその前に重ねます。
「実際にやってみましょう。」
田中さんの働きかけに対し素直に実践しようとする子供たち。東っ子が誇らしく思えた瞬間でもありました。
全体で「気をつけ」の練習
「気をつけ。そのままの姿勢で!」
30度を軽く超える暑さの中,真剣に取り組む子供たち。担任や田中さんが列の中に入り,細かい姿勢を修正していきました。
30度の礼の練習
「礼」には大きく3種類あり,それぞれ意味があることを学んだ子供たち。写真は30度の礼。入学式や卒業証書授与式等,行事で行う敬礼がこの角度にあたります。
わずかな演習でしたが,みるみるうちに上達した子供たちでした。
「気をつけ!礼!」
「おはようございます。」
最後は気をつけの姿勢からあいさつを入れながら礼の練習。礼の後は笑顔も欠かせません。

子供たちが身につけた技術は「気をつけ」と「礼」のやり方。それもほんのさわりの部分でしかありません。
しかし,もっと大切なことを学んだ子供たちでした。

  • 人との出会い,かかわりあいで『マナー』は欠かせない
  • 特に『第一印象』が大切。その大半が「服装,身だしなみ,表情,態度,声」で決まるということ
  • あいさつの意味・意義
  • 基本は「あいさつ」と「5S」であるということ

これまで教師や親から「〜しましょう。〜しなさい。」と言われ続けてきたことの意義を理解するまたとない機会となりました。

「大人よりは高校生。高校生よりは中学生。そして,中学生よりは小学生の方が身につきやすい。」と話された田中さん。日常的にできることではないかもしれませんが,子供たちも,そして私たち職員も,いざというときにはぜひ実践していきたいという思いを持つに至りました。