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新潟市立亀田東小学校 平成22年度3年生 総合的な学習の時間

総合的な学習の時間「わたしたちのまちじまん」

平成17年3月,新潟市に合併されるまでは「亀田町」だった本校行政区。

『亀田』には、他の地域の人に自慢できる文化・施設・人があふれています。

そんな視点で故郷『亀田』を見たことがない子供たちに3年生の「総合的な学習の時間」では,故郷『亀田』の産業や施設の特色・特徴・輝いている人との出会いを用意しています。

様々な出会い・調べ学習を通して故郷『亀田』に誇りを持ってほしいという願いを込め、総合的な学習を進めていきます。

(平成22年度3学年総合担当 加藤雅晃)

PART.1 創業明治12年「お茶の立川屋」代表取締役;立川義治さんをお迎えして7月13日(火) 

8月25日、26日に行われる亀田祭り。その1番の見所である大岩万燈について「亀田岩万燈保存会」の顧問をしていらっしゃる立川義浩さんからお話を聞きました。戦争で1度は途絶えてしまった大岩万燈。しかし、地域の人々の熱意と協力により34年前に復活しました。その中心に立っていたのは立川さんの父!誰よりも近くで大岩万燈を見守ってきた立川さんと子供たちとの出会いを紹介します。ちなみに、亀田は「おおいわまんどう」と濁るそうです。

大岩万燈の材料
大岩万燈が何でできているのか、材料を見せながら教えてくださいました。丈夫に作るために竹で枠を作り、その上から和紙を何重にも貼ります。8年〜10年で作り直すそうです。
造花・トタン・和紙・リーフレット
御輿を彩る造花、昔の岩万燈に使われていたトタン、子供たちがあまり触れる機会のない和紙、大岩万燈の写真。この日のためにこれほどの教材を!
本物の岩万燈の一部
実際に亀田祭りで使われた大岩万燈の一部を見せていただきました。和紙が何重にも貼られていて、子供たちは目をキラキラさせながら触っていました。帰りに和紙のお土産もいただきました☆
真剣な眼差し
立川さんの巧みな話術と材料の実物で子供たちの眼差しは真剣そのもの!ワークシートに亀田祭りの自慢したいことをたくさん書いていました。

立川さんには数年前よりゲストティーチャーとしてお越しいただいております。毎年、子供たちがわかりやすいように話を考えてくださったり、様々な教材を用意してくださっています。この祭りの準備でご多用な時期に、これほどの準備をしていただき頭が下がる思いです。

亀田祭りをとても楽しみにしている子供たち。今年の亀田祭りも大勢の子供たちが行くそうです。ただ屋台を楽しむだけではなく、今回の出会いにより、違った視点で亀田祭りを見てもらいたいものです。亀田の自慢を一つ見つけました。


PART.2 創業明治26年「小池ろうそく店」代表取締役;小池孝男さんをお迎えして9月29日(水) 

冬の寒さが厳しい新潟。雪が積もり花も咲いていません。ご先祖様のお墓がどこか寂しそう・・・。そんな中、ご先祖様への感謝の気持ちをこめて白いろうそくに花の絵を描いたのが新潟の花ろうそくの始まりでした。今では、亀田だけではなく、日本を代表する特産品です。2005年に行われた愛・地球博では新潟から唯一の正式商品として出品されました。海外でもライトセラピーとして癒しのパワーがあるろうそくは人気があります。地元亀田で生まれ、日本中へ広がり、世界へ羽ばたいた「花ろうそく」。子供たちは目をキラキラさせて真剣に話を聞いていました。その様子をご覧ください。

巧みな話術の小池さん。
小池ろうそく店四代目の小池孝夫さんを講師としてお迎えしました。和ろうそくの材料となる和紙で作った芯、漆、米、蜂の巣などをもってきてくださったり、たくさんの花ろうそくをもってきてくださいました。話を聞く子供たちの表情は真剣そのもの!
質問です!
話を聞いた後も子供たちからはたくさんの質問が出されました。「何で絵を描いているんですか?」「どうやって絵柄を選んでいるんですか?」「1年に何本くらいろうそくを作っていますか?」。いい質問がたくさんです。
初めて間近で見る花ろうそく
小池さんがもってきてくださった花ろうそくを間近で見せてもらいました。手書きで書かれた花ろうそくに子供たちは思わず「きれいだな〜^^」と声をもらしていました。
みんなでハイチーズ☆
小池さんの話を聞いた記念にみんなで写真を撮りました☆子供たちは花ろうそくの話を聞き、改めて亀田に伝わる素敵な伝統文化を知りました。ありがとうの笑顔は素敵ですね(^^)
ありがとうろうそく
小池ろうそく店では花ろうそくだけではなく、ありがとうろうそくも販売しています。1番美しい日本語である「ありがとう」。子供達もたくさん言って、たくさん言われてほしいものです。

終始子供たちに対して笑顔でお話をしてくださった小池さん。常に「ありがとう」の気持ちを持って人と接しているのが伝わってきました。お話の内容もわかりやすく面白い!真剣に話を聞いていた子供たちはたくさんのことを学んだことと思います。

亀田東小学校の近くに絵師の方がいて、手作りで毎日作っている花ろうそく。亀田の自慢をまた一つ見つけました☆

PART. 3 梅名人;村山久さんをお迎えして10月21日(木)

厳しい冬を越え、ほのかに暖かい3月になるとふわりと梅のいい香りを風が運んできてくれます。みなさんは亀田梅まつりに行ったことがありますか?期間中は、江南区役所を起点とする約1時間の「梅の路散策コース」が設けられ、梅の香りを楽しみながら散策することができます。とても可愛らしい薄紅色の花たちが私たちを迎えてくれます。この梅まつりは、県外からも観光客が来て散策を楽しんでいるようです。また、その梅の実は、梅干し、梅ジュース、梅ジャム、梅エキス等、様々なものに加工され販売されています。他の地域に誇れる亀田自慢!今回は「梅」についてお話を聞きました。楽しみながら話を聞く子供たちの様子をどうぞ☆

村山さんと梅の木と
梅名人の村山さんです。実際に梅の木の枝をもってきてくださったり、様々な問題を出してくださったりして子供たちの関心を引きつけます。話題が豊富で子供たちは楽しみながら話を聞いていました☆
すっぱそうな梅干し
亀田でとれた梅を加工して色々な梅製品を作っています。おいしい梅干しには、丁寧な手作業で一つ一つに愛情がたくさんこめられているんですよ☆
答えます!
今回は子供達が一人一人数字の書かれた紙をもち、ランダムに指名されていました。番号をいわれる度に自分ではないのが残念そうな子供達。指名された子は、一生懸命考え発言していました!
村山さんありがとうございました!
今回の講話でもたくさんのことを学んだ子供たち。梅まつりに参加して、たくさん梅製品を食べてほしいと思います。

村山さんにはご多用の中、お願いをして講話をしていただきました。先日、150本以上ある梅の木の根もとに藁を敷き詰める作業が終わったばかりだそうです。おいしい梅を収穫するために、様々な工夫と努力を重ねている村山さん。子供たちにも、工夫や努力の大切さは伝わったと思います。

今回も「梅」についてだけではなく、様々なことを学ぶことができました。ぜひ、子供たちの中から農業の技術を引き継いでくれる後継者が現れるといいなと思います!亀田の自慢をまた一つ見つけました☆