新潟市立亀田東小学校 平成24年度3年生 総合的な学習の時間
総合的な学習の時間「わたしたちのまちじまん」
亀田には地域に自慢できる文化・施設・人があふれています。亀田の自慢探しをする中で,それらに気づき,素敵な文化・人との出会いを通して,郷土を愛する子どもに成長してくれることを願って,学習を進めました。
(平成24年度3学年担任 伊藤)
自慢の一つ目に藤五郎梅を学習しました。その歴史は今からさかのぼること約200年も昔。江戸時代は「文化・文政」時代。亀田荻曽根地区の宇野籐五郎氏が栽培,市場に出荷した梅が評判となり,その名を命名した事が「籐五郎」梅の始まりと言われています。紀州南高梅と比較するとやや小粒のこの梅,現在もなお約100トンがここ亀田地区では収穫され,県内最大の生産地として市場でも高く評価されています。藤五郎梅づくりの名人の村山さんをお迎えして,藤五郎梅をどのようにつくっているのかを教えていただきました。本物の梅をもってきてくださり枝切りを実演してくださいました。
自慢の二つ目は亀田の梨。梨と一口にいっても「新高」「新興」「秀玉」「新星」などなどいろいろな種類があることを教えていただきました。なんとその種類は15種類以上!600本の梨の木を育てています。新高はとても大きく重さが1.6キログラムもあるののこと。新興はしばらくねかせるとおいしくなるというようなおいしい食べ方についても教えていただきました。梨づくりは機械化しにくく手間がかかるとのことです。窪田さんは,60年近くもおいしい梨づくりに励んでおられます。
自慢の三つ目は亀田縞。袋津地区を中心として歴史ある綿織物です。亀田縞応援隊の青山さんに,亀田縞の歴史や綿がどのようにつくられるのかを教えていただきました。第二次世界大戦時,武器をつくるために鉄を集めていたため,亀田縞をつくる機械も壊され鉄にされました。それ以降,亀田縞づくりは危機を迎え,一度はその歴史に幕を下ろしたことがあります。しかし「地元の歴史・宝を着てほしい!」との願いのもと,6年前に亀田縞の生産を再開しました。丈夫で美しい亀田縞,どんどん人気が高まっています。亀田東小学校の校舎にも使われています。先人の願いのつまった亀田縞。もっとよく知り,愛用していきたいものですね。
自慢の三つ目。「絵ろうそく(花ろうそく)」。ろうそく作り名人の小池さんからお話を伺いました。仏様のために飾る花が乏しい雪国だからこそ,発展したのことです。小池さんは「ありがとう」の言葉と心を大切に,ろうそくづくりに取り組まれています。つくられた絵ろうそく(花ろうそく)は明治神宮に10年以上連続で奉納され,全国的に人気のあるろうそくです。
カルタの絵札,読み札は亀田の自慢の特徴が出るように工夫してつくりました。例えば,「ね」・・・「ねかせると なしはおいしくなる」「ろ」・・・「六月は藤五郎梅の収穫期」というように読んで心地よいリズムの読み札を考えました。