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新潟市立亀田東小学校 平成22年度6年生

国際理解ワークショップ 「学校ってなんだっけ?」

総合学習

新潟県国際交流協会が行っている「国際交流インストラクターによる国際理解ワークショップ」を受講しました。

これは、新潟県立大学、敬和学園大学、新潟国際情報大学の学生さんたちが研修を受け、国際理解を深め、その知識を社会へ還元する目的で行っている事業です。

国際交流インストラクターの新潟県立大学の学生さん7名をお迎えし、世界の視野を広げつつ、人生の先輩でもある大学生の皆さんからたくさんのことを吸収させたい!という6年担任の想いも込められていました。

(平成22年度6年生 神田)

国際理解ワークショップを受ける前に、学年全体で国際理解を深めるために1時間学習しました。 日本との共通点・相違点など示しながらどこの国かを考えました。

9月10日(金)〜学年総合「これはどこの国?」
日本の家の造りとどこが違うかな?
「世界のある国です?どこの国でしょう?」
子供たちに画像を見せて説明しながら、世界のどこの国かを考える活動を行いました。
陸稲(おかぼ)
「あっ、お米!でも田んぼじゃないぞ?」
子供たちの頭の中は?だらけ。
これは何かな?
「たくさんの灰を被っているこれは?」
「第2次世界大戦で墜落した日本軍の攻撃機の残骸です。」と説明すると、和やかな様子が一転。
どうして日本のものが60年以上たってもあるの?どこだろう?
日本政府が建設した小学校
日本政府が建てた小学校です。他の国の人たちのために尽くしていて日本人として、誇らしいことですよね。
マッドマン?!
楽しいお祭りの様子。泥で出来たお面をかぶり、体じゅうにドロを塗ったマッドマンがいるんですって。楽しそうですねえ〜。
どこの国かなあ?
説明を聞き終えてから地図帳を見ながらどこの国かを話し合いました。 「コーヒーがあったからブラジル」「お米がとれるからフィリピン」「カンガルーがいたからオーストラリア」理由もつけて発表してくれました。 正解はパプアニューギニア!
元気なパプアの小学生たち
最後に2枚の写真を提示し、同じ日、同じ時間帯に撮った2枚の写真からどんなことが分かるか話し合いました。「制服を着ている人とそうじゃない人がいる。」「どういうこと?!」
パプアの子供たち
「学校に行ける子と行けない子がいるってこと?」
「学校に行く」っていうことについて、新潟県立大学の学生さんたちがみんなに教えてくれるよ。楽しみにしていよう!
9月16日(木)国際理解ワークショップ 

新潟県立大学から

  • 今井翔吾さん&水島理穂さん&近藤佑紀さん
  • 阿部耕也さん&及川紗李さん&木下明里さん&熊倉友紀さん を,お迎えしました。
学校ってなんだっけ?
「学校ってなんだっけ?」
楽しいアクションで子供たちの緊張をほぐしてくれた学生さんたち。
グループで○×クイズの答えを相談
最初にもらった名札シールの色でグループを作り、自己紹介?」
日本についての「○×クイズ」でグループの結束力を高めます!
答えは○だ〜!
「Q.さとうきびの特産地は鹿児島県である」「Q.ちびまるこちゃんの住んでいる所は静岡県である」など、楽しいクイズを10問。大盛り上がりの子供たち。
今一番ほしいものは…
今みんなが一番ほしいものは何?と問いかけられ、ポストイットにそれぞれほしいものを書き出しました。
各自の考えを掲示して
一人一人の意見を掲示し、いくつかのグループに発表してもらいました。
「お金」「Wii」「幸せ」…さまざまな意見が出されました。
ラオスの子供たちがほしいものランキング
みずしーさんによる「ラオス」という国の子供たちがほしいものの紹介
他の国の友達がどんなものをほしがっているのか、とっても気になっていました。
ラオスとケニアについて説明
続いてキノさんによる「ラオス」と「ケニア」についての紹介
「どこにある国かな?」「ケニアは日本より広いけど人口は少ないんだね。」など、思い思いに話していました。
ラオス、見つけた〜!
地球儀でラオスとケニアの位置を確認。改めて世界の広さを感じました。
発展途上国とは?
さりさんによる「発展途上国」の説明
発展途上国のの分布地図を見て、発展途上国の多さに驚いていました。
ラオスの小学校の様子
ラオスの子供たちにとって学校に行けることがどれだけ幸せなことなのか、劇で教わりました。
ラオスの子供たちの過ごし方
ラオスには学校に行ける子や学校に行けても教科書のない子、学校が終わるとすぐに仕事に向かう子、学校に行けず働いている子などいろいろな環境に置かれていることをゆきりんさんが写真で説明してくれました。
休憩時、友達のポストイットを見て回る
休憩中、友達が何をほしいと書いたか見て回っていました。考えを共有するのは大切なことですね。
もし学校に行けなかったらどうなる?
グループごとに「学校に行けなかったらどうなるか?」話し合い、 友達ができない、漢字が書けない、仕事に就けない、常識が分からない…たくさんの意見が出されました。
ラオスの子供たちの写真をじっと見て…
ラオスの子供たちの写真を見ながら、考えを膨らませる子もいました。真剣なまなざしにひきこまれました。
世界の状況を説明
「世界がもし100人の村だったら」を基に分かりやすく子供たちに説明
「100人のうち12人はお腹をすかせています」「日本が世界で一番食べ残しを捨てています」説明を聞くうち、「世界の中の日本」を意識してきました。
学校に行けなくなるとどんなことが?!
ショーさん&キノさん&ヤスさんによる「学校に行けないことでどのような弊害が起きるのか?」
学校に行けないことが、その後、どのようなことにまで影響してくるのかを分かりやすく説明してくれました。
たくさんのことが起きてしまう
学校に行けないと技術など身に付かないだけでなく、仕事にも就けず、栄養も摂れず、大人になって子供ができても子供たちも働かなくてはならないかもしれない…と知りました。
日本政府が行っていること
日本政府が途上国にしていることを紹介
学校建設やその国の教育システムの整備、教科書・教材を作成、教員の育成など、日本が外国のためにしていることを学びました。
県立大学の取組
ゆっきさんによるラオスに学校を建てるために、県立大学での取組を紹介
バザーに参加したり、分かりやすい教科書を作ったり…たくさんのことをしているんですって。素晴らしいですね。
インストラクターさんが伝えたいこと
一人ひとり、インストラクターとして子供たちに伝えたいことを最後に話してくれました。
真剣にメッセージを聞く子供たち
大学生の話を一生懸命聞く子供たち。「自分には何ができるかな?」と思いを膨らませながら聞きました。
自分たちにできることを発言
「給食を残さない」「電気や水など、こまめに使う」「募金もできるよ」自分たちにできることを発表し合い、共有し合いました。
番外編〜『交流』
記念撮影 6−2
最初のワークショップを終え、緊張もほどけた感じ?!の学生さんたちです。
記念撮影 6−1
これから給食!ということで、みんなにっこり笑顔です。
記念撮影 6−3
最後に大学に進んだ理由など一人ひとり語ってもらい、たくさんのヒントをいただきました。
記者さんからのインタビュー
朝日新聞の記者さんがワークショップの模様を取材しに来校。ワークショップの感想をドキドキしながら答える子供たち。
率直な思いを伝えました
ワークショップ後に世界に対してどんなふうに感じたかを自分の言葉で記者さんに伝えていました。
素敵な笑顔
お互いに心打ちとけ、話す表情は朗らかでした。あっという間に打ちとけて、素敵ですね。
仲良く語らい
大学生の皆さんと接することが嬉しくてたまらない子供たちでした。
かたい握手!
 ワークショップ後、お世話になった学生さんたちにお礼を伝えながら握手を交わす子供たち。我先に、喜び勇んで大学生の元に駆け寄っている姿が印象的でした。
おいしい給食を一緒に
6年生の各教室で一緒に給食を食べるということで、子供たちも大喜び♪
昼休みはトランプで盛り上がり!
給食を食べた教室で一緒にトランプ遊びで楽しいひとときを過ごしていました。
ダンス講習会にも張り切って参加!
ちょうどこの日から始まった「もっと友達ふやそうウイーク」にも参加し、全校仲良しダンスでいい汗かいていました!その後、低学年の子供たちとも交流していました。
お礼の気持ちを込めて…
 ワークショップ後、一人ひとり感想やお礼の気持ちを込めてお手紙を書き、もう一度自分の気持ちを振り返りました。
お礼の手紙完成!
子供たちの心のこもった手紙も完成し,送りました。大学生の皆さんのパワーになってくれるといいね♪

 ワークショップを終えて、「私も途上国に行ってみたい!」と話してくれた子がいました。

子供たちに知っている国を聞くと、たいていまず最初に返ってくるのは先進国と言われる国々です。

このワークショップをとおして、世界には先進国も途上国もあって、

同じ地球で生きていく者として限りある資源を共有していくことの大切さを知りつつ、

「学校に行ける」ということをもう一度しっかり考えてほしいと思いました。

真摯に子供たちと向き合って真剣に語りかけてくださった大学生の皆さんのおかげで、

たくさんのことを感じることができた子供たちです。

最後まで頑張って考えたり発言したり積極的にしていた子供たちは素晴らしかったです♪

子供たちの成長を垣間見ることができ,大学生の皆さんからとても素敵なプレゼントをもらうことができました。

ありがとうございました。

後期の総合学習の中にもある「ツアーコンダクターへの道」へつなげていきたいと思います。

 国際理解ワークショップの様子が朝日新聞で10月29日に紹介されました。
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