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おすすめの本2015年

おすすめの本2015年(9・10・11・12月)

街路樹がすこしずつ色づきはじめ、日に日に秋が深まっていくのを感じます。

秋といえば、「芸術の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」などいろいろありますが、今回は「食欲の秋」をテーマに本を紹介しましょう。

そろそろ新米がとれはじめる頃、みなさんはもう口にしましたか?お米といえばやはり日本人の一番身近な食べ物「おにぎり」です!

おすすめの本1
『にっぽんのおにぎり』 理論社 白央篤司/著
 この本は、47都道府県それぞれの地域で愛されているおにぎりを、大きな写真とその土地・風土にふれたわかりやすい説明で紹介しています。「青森県のシジミおにぎり」「秋田県のいぶりがっこのおにぎり」「愛媛県の鯛めしおにぎり」など、どれもみんなおいしそうなおにぎりがたくさんでています。さて、あなたはどのおにぎりを食べてみたいですか・・・?
 ところで、この季節になると飲みたくなるのが「あったか〜いスープ。」
 もしも、こんなスープがあったら最高なのですが・・・。
おすすめの本2
『せかいいちおいしいスープ』 岩波書店 マーシャ・ブラウン/文・絵 こみや ゆう/訳
 ずっとずっと雨が降り続く毎日。ばばばあちゃんたちは外で遊びたくて、家の中でうんざりしていた。「ちょっとちょっと、くものうえのあめふらしさん。ときどきやすんじゃくれないかね。」ばばばあちゃんは空にむかって言ったけど、雨はやむどころか前よりもひどくふってきた。とうとう怒ったばばばあちゃん。空のかみなりたちに仕返しを始めます。その仕返しが実にユニークなんです。果たして雨はやんでくれるのでしょうか?
 ところで、雨が降るのを大歓迎する生き物もいます。それはカエル。最後に紹介する本はそのカエルが主人公の本です。
おすすめの本3
『つるばら村のパン屋さん』  講談社  茂市久美子/作
 あかるい春のある日、ぶなの森の一軒家に引っ越しを終えたカエルくんは、新しい場所で友だちをつくろうと、べんとうやを始めます。最初に来てくれたお客さんは、ミツバチさん。注文したのは「花粉だんごのおべんとう」。カエルくんはさっそくれんげの花粉を集めてみつをまぜ、それをカエルくんのゆびくらいの大きさに丸めました。さらにかくしあじにきいちごのおさけを一てき入れました。そのおいしそうなおべんとうをミツバチさんはとても喜んでくれました
 もちろんその後もカエルくんのもとには、ぶなの森のクマさんやアナグマのおばさんや、俳句好きのモグラさんなどからたくさんの注文がきて、お友だちもたくさんできました。
 真面目で気のいいカエルくんがおべんとう作りを通して、たくさんのお友だちと心かよわせる素敵なお話しです。

次回は,12・1月におすすめの本を紹介します。楽しみにしていてくださいね。

文責:司書 遠藤 千春