新潟市立亀田東小学校 平成21年度5年生
思い出あふれる林間学校(2009.9.17)
亀田東小学校では,5年生になると家や学校を離れた施設で,1泊2日の学習活動を行います。大自然に囲まれた宿泊施設で,普段の生活では得られない事柄にチャレンジすることで,協力することの大切さを学ぶとともに,自主自立の精神を養います。
(平成21年度情報教育部・第5学年担任 鷲尾)
PART.2 第1日目(9/17)沢登り・キャンプファイヤー等
〈出発式〉
出勤時刻前にもかかわらず,多くの職員が参加して行われるのが本校の出発式。これは出発時刻の早い修学旅行でも同じです。全職員で子供たちを見つめていこうという姿勢の表れとも言えます。
「ああ,多くの職員にかかわっていただいているなあ。ありがたいことだなあ。」素直にそう思える瞬間です。
各クラスの代表が,自身のめあてを発表しました。発表者も進行役も原稿は,ありません。
校長野川からは,「(1)自分で考え行動し,同じ注意を受けない,(2)自分のめあてを意識する,(3)秋の自然を感じ取ってくる」という指導を受けました。
全校で,全職員で子供たちを見つめる本校の姿勢を垣間見ることができる瞬間です。
〈入所式〉
2日間で行われる様々な式。実は,司会者や発表児童等前に立つ子供たちは,全く原稿を見ません。自分が話したい観点,式の全体の流れ等をしっかり頭に入れて置くからです。臨機応変に進行したり,その瞬間に感じたことを大切にしながら話したりする姿が見られます。このようにして本校の高学年は表現力を身に付けていくわけです。
「今自分にできる最高のあいさつで!」と呼びかけた実行委員に続き,パワーあふれる元気な声であいさつした子供たちです。
入所と退所が重なったため,入所式は体育館で。校旗掲揚も急きょ御覧の通り。緊張感漂う中にも和やかな一幕。
入所のあいさつ。男女が協力してこれまで準備してきたと実行委員。いい思い出になるか否かは自分たち次第。頑張りたいと決意を表明しました。
約1時間にも及ぶ入所式。所員の巧みな話術もあってか,瞬く間に時間が過ぎて行きました。
「ここは,人間世界と自然世界との境界線。ここから先は,動物たちの世界。命にかかわる話を3つします…。」
〈昼食タイム〉
普段なら給食には程遠い時刻。それでもお腹はペッコペコ。野外での活動は空腹を促します。朝早くから準備していただくお家の皆様に感謝しつつ,御馳走をほおばります。高学年ともなると,中には自分で弁当を用意してくる児童もいるようですが,それも一つの「家族愛」ですね
どのクラス,どの子供たちも,いい表情でポーズをとっていました。
活動班でまとまっての昼食タイム。まだまだ正午には程遠いのですが,なぜかお腹が空くのです。
中には,お家の方からのメッセージが入っていたものもありました。
その正体は,トンボ。五頭のトンボは人懐っこく,子供たちに急接近
〈沢登り〉
県内に「自然の家」はいくつかありますが,ここ五頭で林間学校を行う最大の意義は,この「沢登り」にあります。一人で激流を登ることは到底不可能。しかし,友達と力を合わせれば…。この活動を通して仲間という存在の大きさを改めて認識し,互いの友情を深めあうことを狙っています。
五頭と言えば沢登り。深みや激流ポイントがあることを知っている子供たち。
互いにヘルメットのひもを結び合い,出発準備をする子供たち。
「沢登り制覇するぞー!」
「オーッ!!」
気合いを入れていざ出発!
想像を絶する冷たさと激流。体をガタガタ震わせながらも,互いに声をかけ励まし合い,必死に進む子供たち。
「もうだめだ…。」気持ちが切れかけたその時,ついにゴールが見えたのでした。
天然のウォータースライダーや飛び込みを楽しむ子供たちも。大きな達成感に満たされました。
〈自然の家に戻って…〉
温かいメッセージが綴られたウェルカムボードを目にしたり,近辺に出没したという熊のはく製に圧倒されたり…。
その後ベッドメイキングの説明を受けました。退所時に厳しくチェックされる毛布のたたみ方。3年連続で一発合格することを所員さんに誓いました。
さあ,施設内で初めての食事。沢登りで相当体力を消耗し,お腹が減っている子供たち。
自然に箸も進みます。「大盛りでお願いします!」「お変わりお願いします!」等元気な声が聞こえました。
「ごちそうそまでした!」
のぞいてみればきれいな器の数々。調理員さんも喜んでおられました。
食後の後片付け。箸の向きをきれいに揃えて置く子供たち。普段の給食でも箸の向きには気を遣う子供たち。ここでもその経験が生かされています。
夕べのつどい。教頭阿部の講話あり,沢登りの感想発表あり。
様々な形で1日の活動を振り返るとともに,この林間学校を通して大きく成長しようという思いを改めて抱く子供たちでした。
〈感動・爆笑のキャンプファイヤー〉
学校で同様のことを行っても,とても照れくさくてできないかもしれません。大自然の中で大きな炎を囲んでいるからこそ可能なこともあるのでしょう。集団の力を高めるために行う活動,互いの友情を深めるために行う活動等と定義していいかもしれません。
「分火」
火の神から4人の守に順に炎が授けられます。
この幻想的な儀式を他の子供たちはうっとりと見つめます。
高く掲げられた炎を前に,互いの友情を深めあい,勇気を持って正しい道を突き進むことを誓いました。
空高く舞い上がる炎。定番ソング「燃えろよ燃えろ」を全員で歌いました。
第2部交歓の集い。景気づけに林間学校テーマソングである「虹」を歌いました。次第にテンションが上がってきました。
クラスを超えて編成された5つの班が,次々にスタンツを披露していきました。
初めは男女バラバラに準備してきた子供たちでしたが,次第に活動の意義を理解し,互いに歩み寄る姿が見られるようになりました。
人間ピラミッドあり,ダンスあり,クイズあり,仮装あり…。
少ない準備期間ではありましたが,どの班も工夫を凝らした演出に大きな歓声と拍手が沸き起こります。
少ない準備期間ではありましたが,どの班も工夫を凝らした演出に大きな歓声と拍手が沸き起こります。
スタンツ審査員である職員・保護者ボランティアの皆さんからは,結果発表。
〈そして長い夜へ…〉
ナイトウォークの後に夜食タイム。その中で,先程のスタンツの表彰式も行われました。
優勝チームにはちょっとした副賞も。そして,最下位チームにもちょっとした指令が下されました。
就寝前の一コマ。各班で1日の反省タイム。自分たちのめあて,活動を振り返りました。