平成30年度 全国公立小・中学校女性校長会 活動方針

全国公立小・中学校女性校長会は、結成以来66年間、義務教育の充実・発展に努めるとともに女性管理職の育成並びに女性教員の資質の向上や活躍の場の拡大を目指し、たゆみない研究と実践を重ねてきた。その成果は、我が国における女性管理職の登用と女性の社会進出に大きく寄与している。教育改革推進と男女共同参画社会の促進に向けて女性校長に寄せられる期待は大きく、それに応えていくことが本会の使命である。
 今日、グローバル化や子供を取り巻く環境が多様化・複雑化した中において、我が国の教育には自らの生涯を社会の中で生き抜き、新たな価値を創造し国際的に活躍する人材の育成が求められている。そのため、各小・中学校においては、学習指導要領の理念である「生きる力」を育む創意ある教育活動を推進し、児童生徒の確かな成長を通して、成果を示すことが重要である。また、いじめ・体罰の根絶、様々な問題行動への対応、規範意識の確立(特にSNS等の情報モラルへの対応)、特別支援教育の充実等々の課題を解決する必要がある。
 さらに、東北・九州の大規模地震や風水害などの自然災害を機に、児童生徒が主体的に行動する態度を身に付け、復旧・復興の支援者となる視点も取り入れた防災教育の強化、さらなる危機管理体制の構築が求められている。校長は、これらの多岐にわたる課題の解決に向けて学校経営力を高め、全力を傾注し国民の信託に応えていかなければならない。
 そこで、全国の公立小・中学校女性校長は、共に研鑚に励み、本会の充実・発展に努めることとし、本年度は次の活動を重点とする。

1 全国公立小・中学校女性校長会の組織の強化と活動の充実

全国公立小・中学校女性校長会と各地区・各都道府県女性校長会との連携を一層密にし、組織の力を強め、活動の充実を図る。

2 未来を拓き 心豊かにたくましく生きる日本人を育成する学校教育の推進

ふるさとに誇りをもち夢や希望に向かってたくましく生きる子供を育む学校経営( 平成29年度大会副主題) を推進する。重ねて、各地域の課題に即応して、児童生徒の「生きる力」を育てる学校経営に取り組み教育成果を示す。

3 学習指導要領の理念を実現する創造的な教育課程の充実

生命と人権を尊重し、「主体的・対話的で深い学び」を視点として授業改善に取り組むことにより、「基礎的・基本的な知識・技能」「課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」をバランス良く養い、生きる力の確実な育成を目指す。そのために、社会に開かれた教育課程の編成を工夫する。

4 確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成のための指導の充実

言語活動や体験的な学習を基盤とした教育活動を展開し、確かな学力を定着させる。道徳教育を一層充実させ、豊かな人間性、社会性を育成するとともに、体力の向上、健康教育を推進する。

5 教員の資質・能力の向上

研修活動の充実を図り、課題探究型の学習など、新たな学びを展開できる実践的指導力、高度な専門的知識や地域と連携・協働する力などを向上させるとともに学び続ける教員としての意識を高め、社会から信頼され、尊敬される教員を育成する。

6 特色を生かした学校経営

校長の経営方針のもと、学校のマネジメント機能を強化しチーム学校としての学校経営の具現化を目指し、各学校の特色を生かした学校経営計画を策定し、家庭・地域社会や学校間連携を強化し、活力ある教育活動を推進する学校経営に取り組む。

7 男女共同参画社会の促進

一人一人が個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の促進に積極的に取り組むとともに、女性教員の活躍の場の拡大と女性管理職の育成及び登用の促進を図る。