【第35回】全校体制での音読への取り組み
五反野小学校では、昨年度9月より、基礎基本を充実させる「パワーアップタイム」の一環として、児童朝会(月曜日)・児童集会(木曜日)の後の時間を利用して、全校体制で音読に取り組んでいます。学年ごとに発表の機会が用意されていて、先日は6年生が全校児童や地域・保護者の方が見守る中、「日本国憲法」を披露しました。 |
■各学年の音読の題材を、一部紹介します。
1年 「お経」「わるくち」
2年 「月火水木金土日のうた」「ゆき」
3年 「いろはがるた」(江戸版)
4年 「冬が来た」「誰かが星を見ていた」
5年 「百人一首」「道程」
6年 「日本国憲法」「百人一首」
6年生を担任されている山本治美先生にお話をうかがいました
Q.今年度の秋から、本格的に音読指導がスタートしたのですね。 A.はい、9月より全校体制で、週2日10分間の音読を始めました。最初は、子どもたちに少し抵抗があったのも事実です。6年生にもなると、恥ずかしいという思いと、間違えたらいけないという思いから、初めはなかなか声がでませんでした。特に、日本国憲法の前文を覚えるにあたっては、こんなに覚えられるのか、みなが不安に思ったようです。 |
山本治美先生 |
A.日本国憲法の前文を5つの部分に分けて、細切れにして取り組みました。細切れにしたことで、なんか覚えられそうな気がし、また実際に1パートずつ覚えられたことが、子どもたちの大きな自信につながったようです。今では、とても意欲的に音読に取り組んでいます。
Q.今回は、全校児童や地域・保護者の方の前で発表でしたね。 A.どの学年も、木曜日の児童集会の後に、1回以上の発表会を実施するようにしています。発表の場を設けることが、よい意味で緊張感をもって、音読の学習に取り組むことにつながっているようです。みんなの前でよい成果を発表したいという思いや、ほかの学年の発表を聞いてよさに気づくとともに、自分たちも負けないぞという思いで、練習により熱が入っています。 |
Q.音読は、ふだんの学習のどんなところに役立っていますか。 A.中学校に進むにつれ、暗記することも、重要な学習方法の一つとなります。どうやったら覚えやすいのか、子どもたちが覚えるパターンの工夫を考えることは、とても大切なことです。今回、ある女子児童が、全部ひらがなで書いて覚えたということを、みんなの前で紹介しました。もちろん、声を出して覚えるという子どももたくさんいました。自分にあった学習方法を考え、みんなに紹介する活動を通じて、学び合いが進んでいます。 |
(編集部 小西)
(2005年1月17日)