【第33回】開かれた学校づくりと学校の安全対策
12月20日、綾瀬警察署の警察官の方を講師に招き、上学年の児童と、保護者・地域の方を対象に、今年度2回目のセーフティ教室が開催されました。教室ではビデオや実演などを交えて、子どもたちの防犯意識を高めるとともに、主に教職員の方を対象に刺股(さすまた)を使用した不審者対策の実技演習なども行われました。
●子どもの防犯の合言葉「いかのおすし」 『いか』…ついて『いか』ない 『の』…車に『の』らない 『お』…『お』おごえを出す 『す』…『す』ぐ逃げる 『し』…周りの大人に『し』らせる |
副校長の網田俊二先生にお話をうかがいました
Q.セーフティ教室について教えてください。 A.全国各地で学校を舞台にした重大事件が発生したのを受け、東京都の学校では、今後3年の間に、学校・家庭・地域・警察が一体となった不審者対策等の安全教室を実施することになりました。五反野小学校では、綾瀬警察署の協力を得て、今年度、年2回のセーフティ教室を実施しています。今回は、上学年の児童を対象とした安全指導と、教職員と保護者・地域の方の意見交換を中心に教室を実施しました。 |
網田俊二先生 |
A.刺股(さすまた)を使用した不審者対応の訓練は、今回は体育館で行われました。今後は教室に不審者が侵入した場合など、実際の場面に即した訓練も必要と思います。学校の中での安全を確保するには、体系的・組織的に訓練・対応することが必要で、保護者や地域の方の理解と協力を得ながら、安全対策をより充実させていきたいと思います。
Q.開かれた学校づくりを進める上で、門を閉じることは障害となりませんでしたか。
A.物理的に門を閉じでいるから、学校が開かれていないというわけではありません。このことが、不審者から子どもたちを防御する上で必要であることを保護者や地域の方にも理解していただき、「安全対策を踏まえた開かれた学校づくり」を進めていくことが重要と考えます。子どもの安全は、学校・保護者・地域にとって、最優先の課題ですから、共通理解のもとに運用されています。
Q.学校公開などでも、いろいろな安全の工夫が行われていますね。 A.来訪者には事前に登録をいただくか、身分証明証を提示していただくなど、受付で、お名前と連絡先を確認して、ナンバーカードをお渡ししています。また、子どもが一人になる場面を作らないように、PTAの協力により校内のパトロールを実施しています。何もかも厳しくし過ぎる必要はありませんが、学校の安全管理に必要なきちんとしたルールを設け、共通理解のもとに運用していくことが、開かれた学校づくりにとって大切であると考えます。 |
(編集部 小西)
(2004年12月27日)