【第31回】地域のゲストティーチャーと一緒に道徳授業地区公開講座
12月9日、五反野小学校で道徳授業地区公開講座が開催され、１年から６年の全クラスで、道徳の公開授業が行われました。これは、地域・保護者・学校が一体となって道徳教育を進める試みです。
ゲストティーチャーとして、地域の方や保護者の方、そして主事さん、給食主事さん等が授業に参加し、子どもたちはその話に熱心に聞き入っていました。
また、授業終了後は、低・中・高学年に分かれて、ゲストティーチャーや地域・保護者の方を交えての交流会が実施され、道徳教育について、そして今後のゲストティーチャーの関わり方についてなど、盛んに意見の交換が行われました。
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●各学年の授業の主題
１年 みなおそう食事のマナー
２年 お母さんありがとう
３年 みんなで使うもの
４年 周りの人々
５年 ふるさとを愛する
６年 相手のことを考えて／生命の力
１年の中田麗子先生にお話をうかがいました
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Q．１年生は食事のマナーがテーマでしたね。 A．給食を食べることを通して、子どもたちが心身ともに健やかに育つように日々働きかけをしていますが、正しい姿勢で食べられなかったり、箸が正しく持てなかったり、好きなものから食べて嫌いなものを残してしまう子どもも多く見られます。１年生の先生で相談して、楽しく健康に育つには、食事のマナーが大切なことを自覚させ、毎日の食生活に活かしていってほしいと、このテーマを選びました。 |
 中田麗子先生 |
A．１年生は３クラスあります。３人の先生でいろいろと相談して、準備を進めています。今回の授業では、３組の荒木先生が登場する「よくない食事のマナー」の資料ビデオなども作成しました。決まった学年会の時間はありませんが、朝や夕方などになるべく時間を作って、３人の先生で打合せを持つようにしています。教師にとって、教材研究をすることは、本当に楽しいんですよ。
Q．今回は、ゲストティーチャーとして、保護者の方も活躍されていましたね。
A．保護者の方には、ゲストティーチャーとして、正しい箸の持ち方について子どもたちの練習を手伝っていただいたり、食事のマナーの大切さについてお話をしていただきました。一人で授業をするのよりも応援していただける方がいるのは心強いですし、また多くの人と相談すれば、それだけよい授業ができると思います。その後の意見交換会では、保護者の方からも、「授業を参観するよりも、授業に参加するほうが楽しい」というお話をいただきました。
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Q．ゲストティーチャーの方とは、どのように準備を進めたのですか。
A． 11月の始めに学年だよりで授業のプランを紹介して、ゲストティーチャーを募集しました。小さなころに食事指導することの大切さに、同じ思いをお持ちの保護者の方などがすぐに手をあげていただき、ＰＴＡの委員の方にも協力をお願いしました。２週間ほど前にゲストティーチャーの代表の方を交えた最初の打合せを持って授業の大筋を固め、１週間前には全員に集まっていただいて、時間をかけて詳細に準備をしました。今後も、いろいろな得意分野を持った地域の方・保護者の方が、ゲストティーチャーとして応援していただければ、大変ありがたいと思っております。
Q．１年生では、どのようなことに気をつけて指導をされていますか。
A．これから６年間を五反野小学校で学ぶ子どもたちに、基本の中の基本を身に付けさせるように気を配っています。例えば、ランドセルをロッカーに入れること一つをとっても、入れ方と、なぜそうするのかを教えてあげないと、子どもたちはできるようになりません。また、宿題を朝きちんと提出するといった基本のしつけを１年生のうちにしておかないと、学年が進むにつれてよくはなっていきません。こういったことは１年の３つのクラスの先生が一緒になって、子どものよいところをほめながら、厳しく指導しています。また、「学校は楽しいところであること」「わからないことをそのままにせず、できるようになるまで努力すること」をしっかり伝えていきたいと考えています。
どうもありがとうございました。
（編集部 小西）
（2004年12月13日）
