愛される学校づくり研究会

【第26回】フォーラム「コミュニティ・スクールの可能性を探る」

11月6日、足立区役所庁舎であだち教育フォーラム2004「コミュニティ・スクールの可能性を探る」が開催されました。さまざまな教育改革に取り組んでいる足立区ですが、教育に関して全国発信をする機会は意外にも少なく、初めての区主催の教育フォーラムということです。
 足立区内および関東近県はもちろんのこと、北は岩手県から、南は佐賀県、宮崎県まで全国から500名近い参加者を迎えての会となり、「コミュニティ・スクール」というテーマならびに、五反野小学校を初めとする足立区の教育改革への関心の高さがうかがえます。

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フォーラムの内容を一部ご紹介いたします

■基調講演■■■

慶應義塾大学教授 金子郁容氏
2000年の教育改革国民会議の提案から、2004年の法制化まで、公立学校のイノベーションとしてコミュニティ・スクールが生まれてきた経緯と、そのさまざまな可能性と課題について、広く問題を提起されました。
 

■パネルディスカッション■■■

(コーディネーター) 金子郁容氏
(パネラー) 五反野小学校理事長 大神田賢次氏
        米国教育NPO事務局長 きよみ・ハッチングス氏
        前秋津コミュニティ会長 岸裕司氏
        前足立区教育委員 高田一雄氏
理事会組織を中心に新しい「地域立」の学校づくりに取り組む五反野小学校の大神田氏、米国のコミュニティ・スクール等の新しい学校づくりに詳しいハッチングス氏、「コミュニティ・スクール」から「スクール・コミュニティ」の創生を目指し学社融合の実践を続ける岸氏、学校・家庭・地域の連携から「協働」や「融合」へ積極的に参画する時であると提案する高田氏が、それぞれの立場・経験から、コミュニティ・スクールのさまざまな可能性について、意見の交換を行いました。
 

■分科会「学校が変わる 地域が変わる」■■■

学校と地域の新たな協働である足立区の開かれた学校づくりの取り組みと、三鷹市立第四小学校のコミュニティ・スクールの実践をもとにして、相互参画による学校・家庭・地域の連携の進め方について、討議が行われました。。
 
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■分科会「五反野小学校の挑戦」■■■

民間出身校長が進める五反野小学校の学校改革と、それを支えるプロジェクトの一つとして、慶應義塾大学のサポートで行われた五反野の子どもたちの実態調査と課題確認「五反野こども未来プロジェクト」の取り組みについて紹介され、議論が行われました。
 
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■分科会「学校を核に地域の子どもを育てる」■■■

学校5日制に伴い登場し3年間の実績を持つ「サタデースクール千住塾」や、花とありがとうでまちづくりを進める「通園・通学路花むすびネットワーク」の実践、「スクール・コミュニティ」の創生を目指す「秋津コミュニティ」の事例などをもとに、学校を核に地域の子どもを育てる取り組みについて討議されました。
 
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■分科会「米国のコミュニティ・スクールの実践例」■■■

最近の米国のチャータースクールの事情と、実際に理事等として米国チャータースクールやコミュニティ・スクールに関わる人々が、その経験をもとに米国の事例を詳しく紹介し、日本の教育制度との対比を含め、さまざまな議論が行われました。
 
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(編集部 小西)
 

(2004年11月8日)

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●週刊五反野小通信

日本初の「地域立」小学校として、学校・家庭・地域が三位一体となって新しいタイプの学校づくりを進めている東京都足立区立五反野小学校にスポットをあて、そのさまざまな取り組みを週刊でお届けいたします。
 

◆足立区立五反野小学校◆

・文部科学省 「新しいタイプの学校運営の在り方に関する実践研究開発」指定校
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