愛される学校づくり研究会

【第20回】すぐれた実践者を招いての学校理事会の勉強会

五反野小学校の学校理事会の運営において、理事の資質向上のための研修に大きな重きが置かれており、すぐれた実践を行っている全国の学校を視察したり、すぐれた研究者や実践者を講師に招いての研修会が定期的に開催されています。

9月22日には、「家庭楽習でわが子は変わる」等の著者の板橋区立新河岸小学校の杉渕鐵良先生を講師に招いての模擬授業と講演会が行われました。この講演には、理事と学校の先生が全員参加され、また保護者の方も熱心にお話を聞かれていました。
 このような研修は、理事の方、学校の先生双方にとって、新しい知識を体験的に得る場として有効なことはもとより、今後、理事の方と学校の先生が教育に関する意見交換を行う際に、ここで得た情報が共通のコードとなるという重要な役割を果たしています。
 

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杉渕鐵良先生を
講師に招いての模擬授業

●これまでの学校理事会のおもな研修

  • 「理事会と学校運営」 筑波大学 小島弘道教授
  • 「学校教育の現状と課題」 岐阜聖徳大学 小関きよし教授
  • 「学校評価研修」 帝京大学 佐藤晴雄助教授
  • 視察 習志野市立秋津小学校
  • 視察 尾道市立土堂小学校
  • 視察 板橋区立新河岸小学校
  • 「基礎学力はこうしてつける」 富山市立五福小学校 杉田久信校長先生
  • 「子どものやる気を引き出す指導法」 板橋区立新河岸小学校 杉渕鐵良先生


●杉渕先生の研修会の構成

  • 模擬授業
    4年生のクラスで国語の模擬授業を実施。
    授業のはじめには、あいさつのしかたなども熱心に指導。
    「はなのみち」を教材として、音読の指導を行う。
  • 講義・意見交流
    「子どものやる氣を引き出す指導法」と題して、講演を実施。
    講義の中で、聴講者に子どもと同様に音読をしてもらう。
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音読の指導

 

杉渕鐵良先生の講演の内容を一部ご紹介いたします

教師のやる氣=子どものやる氣■■■

子どものやる氣をなくすのも引き出すのも教師や親次第である。子どもは、大人の矛盾に気がつきエネルギーをなくしてしまう。あいさつにしろ、掃除にしろ教師が率先して行うことが重要。
 また、教師は子どもに苦手なことをヤマほどやらせることが多い。子どもは苦手なことはやりたくないし、考えもしない。得意なところから、得手なところからやる氣を引き出す。
 
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熱弁をふるう杉渕鐵良先生

1%を見ろ■■■

子どものよいところを見つけてほめていく。3か月、4か月やると子どもが変わってくる。子どもから、他によいところをアピールしてきたりする。効果が出るまで続けるのが大切で、種をまいてすぐ芽を出しなさいではダメ。教師が先を求めないこと。
 

一点突破■■■

音読やリコーダーの演奏など、クラス全体で一つのことに取り組むのがよい。成果がはっきりしているものに取り組むのが効果的。基礎学力づくりのため、タイムを計って10マス計算などの計算問題に挑戦するのもよい。
 
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音読■■■

音読をしなくなるのは中学年が多い。声を出したくなくなる原因は学級の雰囲気で、学級が育っていないと、音読がうまくならない。お互いの思いやりがないと音読は揃わない。音読をすることで、みんなの心を一つにすることができる。「授業=学級経営」であり、音読をやることでクラスをつくることが可能。

(編集部 小西)
 

(2004年9月27日)

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●週刊五反野小通信

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