【第3回】あいさついっぱいの五反野小、学校の前は「あいさつ通り」に
五反野小学校を訪問してまず気がつくことは、廊下や階段で出会った子どもたちが、みんな元気に「こんにちは」とあいさつをしてくれることです。来客者が大変多い学校ですが、訪問されたお客さまは、みなさん元気なあいさつに、にっこり微笑まれて、あいさつを返していらっしゃいます。
朝の登校時には、校長先生をはじめ教職員の方が校門で子どもたちを出迎え、とても元気な朝のあいさつが聞かれます。また、授業のはじめと終わりには、全員起立して、きちんと「お願いします」「ありがとうございました」とあいさつをします。
あいさつをするというのは、とても当たり前のこと、基本的なことですが、このようなあいさついっぱいの学校になるまでには、学校はもちろんのこと、地域の皆さんのいろいろな取り組みがあったようです。
「学校理事会」理事長の大神田賢次さんにお話をうかがいました
Q.五反野小は、あいさつがいっぱいで気持ちがよい学校ですね。 A.もともと、五反野小の地域は、おとなしい子どもが多かったのです。もっと元気な学校にしようと、「開かれた学校づくり協議会」などが中心になって、いろいろな働きかけを行ってきました。 |
「学校理事会」理事長 |
A.きっかけは、足立区の学童養護の制度(横断歩道など、通学路の危険な箇所などに学童養護員を配置)が廃止されたことなんです。通学路に急に誰もいなくなったのでは子どもが心配なので、地域の方が協力して、横断歩道などに立つようになりました。そこで、せっかく立っているならば、互いにあいさつをかわそうということで、子どもたちに積極的に声をかけるようにしました。
Q.子どもたちの反応はどうでしたか。
A.最初は恥ずかしがって声を出せない子どもも多かったのですが、元気なあいさつが返ってくるまで、何度でもくり返し声かけをしていくと、次第に子どもたちの反応が変わってきました。
Q.その後、学校理事会としても働きかけを行ってきたとうかがいましたが。
A.学校でも、あいさつの指導に重点をおいていただけるように理事会として提言を行いました。なかなかすぐには結果としてあらわれず、理事会は、何度もくり返し、くり返し提言してきました。先生もこのことを真剣に考えていただき、昨年度あたりから、子どものあいさつが、顕著によくなってきたなと感じています。
Q.授業のはじめと終わりのあいさつなど、当たり前のことですが、とても大切ですよね。
A.中学生が書いた、ある新聞の投書を理事会で紹介したことがあります。
「私の妹の小学校では、授業のはじめと終わりにあいさつをする習慣がないようです。お世話になるときにあいさつをするのは当たり前のことです。最近の若者はあいさつができないなどと言われますが、大人の人はあいさつをちゃんと教えているのでしょうか」
といった内容です。この投書にも啓発され、学校や地域の方の意識がより高まり、今では、授業の前後はもちろん、いろいろな場面できちんとあいさつができるようになりました。
Q.今後の取り組みについて教えてください。
A.まだ企画アイディアの段階ですが、小学校の前の道を「あいさつ通り」にしたいと考えています。「あいさつ通り」と書かれたアーチやのぼりを立てるのもよいかもしれません。子どもと地域の方が一緒になって、初めて会った人同士も思わず「こんにちは」って声をかけたくなる、あいさつがいっぱいの道にしたいですね。ここから、あいさつの輪が五反野の街全体に広がっていってくれればと思います。
どうもありがとうございました。
(編集部 小西)
(2004年5月31日)