★このコラムは、小牧市立小牧中学校のホームページ「小牧中PTAの部屋」を運営されている斎藤早苗さんによる保護者コラムです。「愛される学校づくり研究会」から強くお願いして、保護者の目から見た学校や教育について執筆していただくことになりました。ご自身は「私は学校の応援団長」と称しておられますが、さてどのような切り口で学校教育に迫っていただけるのでしょうか。とても楽しみなコラムです。
【 第25回 】「愛される学校づくりフォーラム」に想う(2)
◆フォーラムで学んだこと
2月21日(土)に開催された「愛される学校づくりフォーラム2015 in 大阪」で、午前の部の「愛される学校のつくり方」の実践提案をされたのは、すべて校長先生でした。(元校長先生も含まれます)
校長先生であるということは、「学校経営」に主眼を置かれた提案になります。
「愛される学校をつくる」ためには、学校を構成する教職員のこと、子どもたちのこと、そしてその保護者のことに気を配るのはもちろん、学校に関わってくださる地域の人々のことも視野に入れた戦略が必要になります。
提案者は、それぞれに重点的に取り組んできたことを紹介してくださいましたが、全体を見ながら、学校の実情に合わせて、力を入れる部分を見極めておられることが、よくわかりました。
そして、お話を聞けば聞くほど、「これは学校の話だけど、一般の会社や、いろいろな組織にも共通のことだな」と思いました。
リーダーとなる人は、目的に向かってメンバーを動かすときに、いろいろなことに目を向ける必要があります。
つい、一つ一つの活動に目が行きがちですが、実はそれらはすべてつながりを持っていて、より大きな目標のためにあるのだ、ということを教えていただきました。
◆教育方針の発信
「学校経営の話なんか、保護者が知る必要はない」と思われる方が多いかもしれません。
たしかに、多くの保護者は、学校経営について、それほど関心を持ってはいないでしょう。
それは、学校からの情報提供不足が原因ということもあるでしょうし、保護者の意識の低さも原因として考えられると思います。
しかし、学校のリーダーが、どのような学校経営を目指しているのかを知り、活動の一つ一つに意味があることを知っていれば、保護者は、安心して学校に子どもを任せられると思うのです。
ですから、学校は、積極的に「学校経営」について発信していただけるといいですね。
たとえすぐには保護者に届かなかったとしても、続けていれば、きっと少しずつ広がっていきます。
粘り強く取り組んでいただけるといいなと思っています。
◆Come on, join us!
「愛される学校づくり研究会」の会員は、管理職の方が多く、研究会での議論も「学校経営的」な話題になることも多いようです。
お話をお聞きしながら、いつも思うのは「学校経営は、学級経営の拡大版だな」ということです。
担任を持たれた先生方は、もれなく「学級経営」に取り組まれます。
新年度が始まったばかりのこの時期、「今年はどんな学級をつくっていこうか」と、さまざまに思いを巡らせておられることでしょう。
「学級経営」は、いつでも順風満帆というわけにはいかないようですね。
子どもたちは毎年代わっていきますし、予想もしていなかった問題が発生したりすると、学級経営は、なかなかに難しいものになってしまいます。
そんなとき、校長先生方の「学校経営の話」は、実に示唆に富んでいると思うのです。
学級よりも規模の大きな「学校経営の話」であっても、自分の立場に置き換えてみると、ヒントが見えてくることもあるのではないでしょうか。
忙しい毎日だと、目の前のことに手いっぱいになってしまい、なかなか自分が学ぶ時間が取れないでしょう。
しかし、とくに若い先生方には、無理やりにでも時間を作って、自ら学ぶ時間を持ってもらいたいと願っています。
視野を広げるためにも、外部の勉強会やサークルに参加してみるのもいいですね。
意欲のある先生方!
「愛される学校づくり研究会」に参加してみませんか?
自分とは違う地域の人や、違う立場の人の話を聞いたり、直接話ができる経験は、きっと大きな学びになります。
経験豊富なすばらしい会員の方々が、皆さんをお待ちしています。
(2015年4月6日)