愛される学校づくり研究会

【第3回】ITを活用した学級だより

今日から2学期。また慌ただしい毎日が始まりました。
 さて、8月20日に「フォーラム2003夏・IT活用による元気な学校づくり」にパネラーとして参加させていただきました。これは、エドウェル主催による小牧中学校のIT活用を紹介するもので、通知ファイル、学習支援システム、HPについてコーディネーターの堀田先生(静岡大学情報学部・助教授)の質問にパネラーが答えるというものでした。私は通知ファイルシステム担当ということで、第1部の通知ファイルについて紹介させていただきました。300人以上の先生方や保護者の方が、この会に出席してくださり、大盛況の中、会が終了しました。
 その中に、私の小学校5年生と6年生のときの担任の先生がいらっしゃって、卒業して以来ですから、もう10年、いえいえ20年、いえもっと? これ以上は、年齢が…。とにかく、懐かしい先生から声をかけていただいたときには、とても感激しました。
 「天才はいない。秀才はいる」
 その先生が、当時、年賀状に書いてくださった言葉です。特別優秀でもなかった私が教師を目指そうと思っているときで、とても勇気づけられました。このフォーラムへの参加は私にとって場違いなくらい恐縮していましたが、先生と再会できたのは、この会のおかげで感謝しています。
 24日、日曜日は小学校4年生の息子の学校出校日でした。この日は親子で除草作業をしたのですが、息子の担任の先生はじめ、小学校の先生が多数フォーラムに参加してくださっていました。草取りをしながら、担任の先生とお話をしたのですが、「いいとこみつけは、とてもよい取り組みですよね。私もやってみようかなと思いました。それから、コンピュータによる学級日誌もクラスでやってみようと思っています」と、フォーラムで刺激を受けたことをお聞きし、よかったなあと思いました。

 フォーラムでは小牧中学校の保護者の方もパネラーとして参加してくださいました。保護者の方の率直な意見に、「子どもの学校での様子を知りたい」とありましたが、娘と息子を持つ親として同様に感じています。ですから、教師という立場では、学校での様子をもっと保護者に知らせなくてはという思いがあります。そこで取り組んでいるのが、学級だよりです。

私は学級だよりを、できるだけ1週間に一度発行しています。前の週にあったできごとや、行事への取り組み、学級の問題点、今週の予定などを書いています。学級だよりは、多くの先生方が発行されていて、みなさんすばらしい内容のものが多いです。私の場合、文章力がないので、画像と生徒の日記からクラスのみんなに伝えたいことを多く掲載しています。

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このとき役に立つのがITです。画像と言えども、授業をやっている自分は写真を撮ることができません。そこで記録の先生が残されたデジカメの画像が、職員共通のフォルダに入っていますので、それを利用します。ときにはPCで入力された学級日誌をコピーしたりします。自分のクラスだけでなく、他の学級や学年のことも容易に知ることができます。今はビジュアルの時代です。生徒も画像を見て楽しんでいますし、言葉にはしませんが「自分は載っていないか。」と内心期待しているのが分かります。学級だよりは、配ると必ず私が読みますが、生徒も嫌がらずに目を通します。保護者からも「子どもの様子が分かってありがたい」と声をかけていただいています。土日作業で大変ですが、その声に応えるように、今後も続けていきたいと思います。

(2003年9月1日)

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●峰 好美
(みね・よしみ)

小牧中学校教諭。英語を教えるかたわら、子どもたちのいいところを見つけパソコンへ入力する日々。裁縫・料理は全くできないが、なぜか家庭科部顧問でもある。春日井の不二太鼓に所属し、市民祭りはもちろん、太鼓の依頼があればどこにでも出かけていく。