★新任の先生のためのコラムです。3人のベテラン教師が、同じテーマについて語ります。
こんなことを聞いてもいいのかしら。聞いてみたいけれど、職員室では聞きにくい。面と向かっては、どうも恥ずかしい。・・・こうした新任の先生方の気持ちを察したテーマが並びます。
【第1回】いよいよ出勤!職員室での初挨拶の心得
玉置崇先生からの助言
何と言っても、大きな声を出すことです。ちょっと大きすぎるかな?と思うほどの声で大丈夫。
挨拶の内容は、ごくごく普通でけっこう。
内容より、声の大きさがポイントです。
職員室の一番後ろにいる方に自分の声をしっかり届けましょう。
大きな声を出すためには、やはり練習です。
前日に、鏡に向かって、自分の表情を見ながら、挨拶の練習をするのです。
わずか5分間の練習で、明るい教員生活がスタートできます。
●玉置 崇(たまおき・たかし)先生/昭和54年、教員生活スタート。小学校教諭3年、中学校教諭16年、教頭6年、校長3年、平成19年度より愛知県教育委員会義務教育課指導主事。専門は数学。大学時代には落語研究会に所属。今でも高座に上がりご機嫌をうかがっている。「やってみなきゃ分からない」をモットーに、「思いついたら、すぐ動き出す」ところもあって、失敗は数知れず。そのくせ、ちょっとしたミスで、いつまでもくよくよ悩むタイプ。眠れぬ夜も多い。
*玉置先生のホームページへはこちらからどうぞ。
大羽沢子先生からの助言
学校になくなりつつあるもの・・・明るい声・笑顔、さわやかさ。これが、新任の皆さんに一番求められているもの。
「ああ、私にも、そんな頃があったよな。」と先輩の先生方に思っていただける初々しさ。その姿が学校を生き返らせる一筋の光です。
何も気負うことはないのです。リラックスして、しっかりと「おはようございます!」といってください。
職員室にさわやかな風が吹き抜けるに違いありません。
●大羽 沢子(おおば・さわこ)先生/昭和60年、教員生活スタート。小学校教諭24年、通常学級を担任していた時に発達障害が疑われる子どもと出会ったのをきっかけに、教育相談の道に。平成15年度より兵庫教育大学大学院学校教育研究科教育臨床心理コースで2年間学ぶ。現場に戻ってからは通常学級を2年担任し、本年度より特別支援学級の担任・特別支援教育コーディネーターを務める。臨床心理士・特別支援教育士。
酒井直樹先生からの助言
初挨拶は緊張するもの。内容は簡単で結構。簡単な挨拶でもその人の人間性が出る。
職員はどんな新任が来たか興味津々で見ている。
「笑顔・元気・やる気」が伝われば合格。
挨拶の内容が決まったら、何度も練習しよう。
ちょっとの時間を使って練習しよう。
車の中で、お風呂の中で、または鏡の前で自分の顔を見ながら…。
悔いのないようにがんばりましょう。
●酒井 直樹(さかい・なおき)先生/昭和55年、大学を卒業後、中学校に21年、小学校に7年勤務。専門は数学。座右の銘は「情熱なきところに教育なし」だが、情熱が空回りすること多し。しかし、へこたれずにがんばることが私のモットー。現在、月刊誌「楽しい算数の授業(明治図書)の授業力UP!今月の授業と発問」の執筆と編集を担当。自主研修会を定期的に開催して若手教員の育成に全力を尽くしている。
(2008年3月31日)