★ベテランの先生方によるリレー方式のコラムです。校長、教頭、教務主任、校務主任などを経験された先生方に学校経営上のちょっとしたアイデアを紹介していただきます。今回は…
【第7回】長谷川濃里 先生
《知恵12》 校務分掌は1係1人の担当にする |
校務分掌を決めるとき、それまでの担当者が複数人であれば、仕事を細分化し1係の担当は1人にする。例えば、給食担当を従来3人としていたら、コンテナ担当、学級の給食当番担当、給食広報担当などと細分化し担当者を1人ずつ決める。3人に多くの仕事を任せるより、細分化して協力してもらうほうが、責任が明確になり、仕事にやりがいも出る。細分化できない仕事なら、それだけ人数は必要ないと考えればよい。
《知恵13》 校務分掌が決まった後の初仕事は、予算獲得をしよう |
年度初めに校務分掌が決まったら、行事担当者を集めて予算調整をする。遠足、修学旅行、体育祭、合唱祭、文化祭、学芸会、予餞会・・・。多くの行事で、紙や段ボール、ペンキ、テープ等多くの消耗品が必要になる。担当者にそれぞれの行事で必要な消耗品の概算を算出し予算書を作成させ、支出可能な総額を示して各行事の予算を調整する。そうすることで、担当者は自分の仕事のイメージを持ち、責任を持って、計画的に準備を進めることができるようになる。
《知恵14》 机上の整理・整頓は、効率的な仕事の第一歩 |
退校後は机上を空にして、次の日はまた新たな気持ちで仕事を始めたい。子どもに整理・整頓を指導する教師の職員室が乱雑では示しもつかない。思わぬ情報漏洩も防げる。コンピュータも机上に残さず、事務机の鍵のかかる引き出しに片付けられるのがよい。しかし、机上を整理整頓させるためには、それなりの手順と手助けが必要である。
- 机上を整理・整頓するよう理由をつけて宣言する。
→情報漏洩防止でも、いつでも子どもと話せるよう、机上に物を置き去りにしないなど、学校の実情にあった理由がよい。 - 整理・整頓の期限を決める。
→条件を整えてから1週間程度がよい。長すぎても取りかかりが遅くなるだけである。 - 個人保管の共有物を収納する場所をつくる。
→事務机の引き出しの中にある教材見本や職員会議綴り、学年会綴り、行事綴りを収納し閲覧できる共有ロッカーを用意する。 - 小さな変化でも、外来者にほめてもらったことを職員に伝えたり、HPに載せたりする。
率先してきれいな環境を保てる教師集団でありたいものである。
(2008年5月12日)