愛される学校づくり研究会

★ベテランの先生方によるリレー方式のコラムです。校長、教頭、教務主任、校務主任などを経験された先生方に学校経営上のちょっとしたアイデアを紹介していただきます。今回は…

【第1回】玉置 崇 先生

《知恵1》 職員会議は、職員室では行わない  

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本来、話し合いは、参加者同士が互いに顔を見合わせて行うべきだ。ところが職員会議は、職員室で行われることが多く、この条件を満たしていない。そのため、提案者の声を背中で聞いたり、机の上に並べられたファイル越しに聞いたりしている。中には、話を聞かず、自分の仕事に集中している職員もいる。
 子どもたちに話し合いの仕方を教えるときに、職員室のようなレイアウトで行うことを推奨するだろうか。背中を向けて、人の話を聞くなどといったことは、教師は、望ましくないことを承知しているはずである。

 職員会議は、別室で、互いの顔を見合うことができるレイアウトで行うべきである。会議には、適度な緊張感が必要である。
 

《知恵2》 職員会議開始時には、進行時間を提案する

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職員会議開始時には、それぞれの議案について提案と協議の時間を示すとよい。
<例>

(1) 2月の予定 【提案 5分、協議 8分】
(2) 卒業式について 【提案 8分、協議 12分】
(3) 年度末反省の方法について 【提案 3分、協議 3分】
    :
   【合計 90分】  職員会議終了 16時45分


 このように提案者に時間を確認した上で、あらかじめ職員全員に進行時間を明らかにしておく。提案時間の提示は、提案者にはポイントを絞った提案を促すことになる。協議時間の提示は、参加者に話し合いの軽重を示すことになり、発言の内容を意識させることになる。

(2008年2月11日)

知恵袋

●玉置 崇
(たまおき・たかし)

昭和54年、教員生活スタート。小学校教諭3年、中学校教諭16年、教頭6年、校長3年、平成19年度より愛知県教育委員会義務教育課指導主事。専門は数学。大学時代には落語研究会に所属。今でも高座に上がりご機嫌をうかがっている。「やってみなきゃ分からない」をモットーに、「思いついたら、すぐ動き出す」ところもあって、失敗は数知れず。そのくせ、ちょっとしたミスで、いつまでもくよくよ悩むタイプ。眠れぬ夜も多い。
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