あ い さ つ

 

全国連合小学校長会長 植村 洋司

 
全国連合小学校長会長 大字 弘一郎   令和5年5月25日第244回理事会において,第36代会長に就任いたしました東京都中央区立久松小学校長の植村洋司(うえむら ひろし)です。昨年度までは,大字前会長の下で調査研究部長として,全国の会員の皆様に大変お世話になりました。改めまして,どうぞよろしくお願いいたします。
 さて,世界保健機構(WHO)が,この5月5日に新型コロナウイルス感染症をめぐる世界の現状について,2020年に発表した「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の終了を宣言しました。日本においては,5月8日よりこれまでの2類の取扱いから5類へと引き下げられ,大きな転換点を迎えました。私たち校長は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大という危機的な事態に直面して以来,この3年間,感染状況の予測が極めて困難で先行き不透明な中で,正解のない問いにどう立ち向かうのかを常に問われ続けてきました。
 どのような状況にあっても,学校はすべての子どもたちが安心して楽しく通える魅力的な場所でなくてはなりません。そのためには,目の前の事象から解決すべき課題を見いだし,主体的に考え,多様な立場の人々と協働的に議論を重ね,納得解を生み出す力を私たち一人一人が身に付ける必要があり,その課題解決力を身に付けた3年間とも言えます。どんな困難があっても,その本質を問い考え,いかに実現できるのか知恵をしぼり,組織として力を合わせて前に進む校長でありたいと思います。
  今時あたかも、教育改革推進の時節。全国共通の喫緊の課題は,「教員不足」であり,この課題解決のためにも,「働き方改革」の推進は,その中核であります。直近5月22日に、中央教育審議会諮問「『令和の日本型学校教育』を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について」がなされました。全国の会員の皆様の英知を結集し,取り組んでまいります。
 全国連合小学校長会は,会員の凝集性と職能団体としての機能を高め,「自らの使命を強く自覚し,志高く挑戦し続け,子どもたちと学校の未来を見据えたビジョンをもち,確かな判断力と決断力をもって実行し,信頼に応える学校づくり」を目指して,力強く前に進んでまいります。
 会員各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。