PLANEXUSの「学校力アップシリーズ(11)」

自ら語れば学校はもっと愛される
 −学校広報の視点から学校ホームページを考える

本書は、学校ホームページを運用される先生・管理職の方、学校ホームページに興味関心をお持ちの方に向けて、その理論と方法をまとめたものです。

ここ数年で学校は学校経営的視点からマネジメントが意識されるようになり、保護者・地域関係者が学校運営に関わるコミュニティ・スクールが全国的にも広がりを見せています。これにあわせてアカウンタビリティ(説明責任)を果たすために学校評価の扱いも大切なポイントになってきました。こうした動きと学校ホームページは深く結び付いていることを意識しなければなりません。

私は教育工学の立場で20 年以上学校ホームページの研究を進めつつ、全国的な学校ホームページ・コンテストの企画実行に10年間関わり、学校経営的視点から学校評価と学校広報との関連を明らかにしてきました。 本書はこれらの知見を整理して、学校ホームページの運用にあたって必要とされる考え方を強調した構成としました。

貴校のホームページ運用の一助になれば幸いです。(著者まえがきより抜粋)

もくじ

第1章 客観的にホームページを評価してみよう
評価項目を用いたホームページチェック
第2章 ホームページで評価される学校
1 ホームページだけを見て学校は評価できるか
2 学校のためになるホームページ・コンテストを作る
3 コンテストの発想を180 度変えてみた
第3章 学校経営と学校広報
1 学校広報は宣伝ではない
2 教育荒廃論がねつ造される理由
3 消極的情報公開態度は対学校不信をあおる
4 学校広報は誰を相手にしているのか
5 学校広報はマスコミと勝負できるか
6 まず学校に対する協力者を獲得する
7 広報体制の形成と維持
8 広報は外向けの情報発信とは限らない
9 校舎外の掲示物に露見すること
第4章 あらためて学校ホームページって何だろう
1 学校ホームページの機能
2 プル型メディアは学校に向いている
3 進むホームページのシステム化
4 できれば4月中に済ませておきたいこと
5 学校ホームページの長期的な運用を考える
6 先生が匿名ブログで「子どもは嫌い」と公言してよいか
7 効果的な写真掲載の方法
第5章 学校ホームページの成長段階
1 第1段階「宣伝」:広報は宣伝だと誤解されやすい
2 第2段階「信頼」:学校広報の出発点
3 第3段階「説得」:ありふれた学校像からの脱却
4 第4段階「協働」:学校ホームページの将来像
第6章 多様な立場からホームページに関わる
1 学校子どもブログとは
2 子どものブログ活動を組織する
3 子どもブログ活動の導入

著者紹介

豊福晋平(とよふく しんぺい)
1995年より国際大学グローバル・コミュニケーション・センターに勤務。現在は准教授・主幹研究員。専門は学校教育心理学・教育工学・学校経営。長年にわたり教育と情報化に関わるテーマに取り組む。
主なプロジェクトとして、Apple との共同による学校間交流プロジェクト「めでぃあきっず」(1995〜1998)、全日本小学校ホームページ大賞(J-KIDS大賞)企画運営(2003〜2013)、総務省・世田谷区による地域ICT利活用モデル構築事業(2007)、文部科学省・学校の第三者評価の評価手法等に関する調査研究「学校からの情報提供の充実等に関する調査研究」(2008)、文部科学省・緊急スクールカウンセラー等派遣事業・東日本大震災被災地のための学校広報支援「ともしびプロジェクト」(2011〜)などがある。
現在は学習者中心の1人1台学習情報環境構築のためのプロジェクトを構想中。
自ら語れば学校はもっと愛される
  • 書名:自ら語れば学校はもっと愛される
    −学校広報の視点から学校ホームページを考える
  • 著者:豊福晋平
  • 定価:1500円+税
  • 発売日:2016年2月1日
  • 体裁:A5版変形/152ページ
  • ISBN978-4-905111-10-8
  • 販売:直販
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