第7回は赤坂真二先生です。対面で行います。開催日時は、2月10日(土)午前10時〜12時です。よろしくお願いします。

赤坂先生セミナー1

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 今回は、上越教育大学教職大学院教授 赤坂真二先生をお迎えし、『指導力のある教師が知っていること・やっていること〜「学級経営の充実」のために〜』をテーマに語っていただきました。このホームページでは、その一部をご紹介します。
 赤坂先生のセミナーでは、「教師は子どもたちに肯定的に期待する」「必ず子どもたちはできる、伸びると信じ続けることが大切」という思いを根幹に、社会の変化とそれに応じた能力を子どもに身につけさせる必要性、教師がやるべきことについてお話いただきました。

赤坂先生セミナー2

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〜社会の変化について〜
 これから予想される日本社会の変化を語っていただきました。
・2018 年 : 75 歳以上の人口が65〜74 歳人口を上回る
・2020 年 : 女性の過半数が50 歳以上になる
・2021 年 : 団塊ジュニア世代が50 代に入り、介護離職が増え始める
・2024 年 : 団塊世代がすべて75 歳以上となり社会保障費が大きく膨らみ始める
・2027 年 : 献血必要量が不足し、手術や治療への影響が懸念される
・2030 年 : 団塊世代の高齢化で東京郊外にもゴーストタウンが生まれる
・2040 年 : 全国の自治体の半数近くが消滅の危機に陥る
・2050 年 : 世界人口が97 億3000 万人になり、日本も世界的食料争奪戦に巻き込まれる
(河合雅司 『未来の年表』,講談社現代新書,2017より)
日本は今「静かな有事」(河合,2017)であり、じわりじわりと深刻に病んでいる状況であること、こういう時代に子どもたちを送りださなくてはならないことに危機感を覚えました。

赤坂先生セミナー3

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〜学習指導要領改訂の道筋について〜
 社会の変化にともない、現代の子どもたちの課題の一つとして「社会を見据えた課題解決」を挙げられました。学習指導要領の改訂により、内容中心教育から問題解決者の育成に見直され、知識・技能を身につければ活用するだろうと思い込まれていたこと、学習はそう簡単に転移しないということを改めて考えさせられました。さらに、質の高い問題解決のためには、コミュニケーション能力などの非認知能力が決定的に重要であり、また、教師が何に関心をもっているかが子どもの力の育成には欠かせないことを学ぶことができました。

赤坂先生セミナー4

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〜学級経営について〜
 集団教育力の基盤として重要なことは、協働力であり、協働を支える協同力である。力のない者の力をどう引き出すのかが意識され、能力がかけ算構造になっており、これに合う言葉として、「チーム」を挙げられた。チームとは、一人では出来ない課題を良好な関係を構築しながら解決する集団のことをいい、日本の教育活動に一番しっくりくるものであるとおっしゃられていた。日々の教育活動の中で、私たちがどのように学級経営を行い、どんな集団を目指していかなくてはならないのかを、改めて考えさせられました。
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