第7回は赤坂真二先生です。対面で行います。開催日時は、2月10日(土)午前10時〜12時です。よろしくお願いします。

【第5回】「田中博史先生」セミナー3

<算数にはイメージが大事>
 文章題を子どもが解くとき、問題の質として低学年の問題には読みとらなくてもできるものが多い。でも高学年になると数値の関係をしっかりと読み取る必要がある。そのため、高学年になると急にできなくなる子が出てくる。
しかし、低学年の時、問題を読み取らなくていいという考えにさせているのは教師自身。問題を解けるようにすることに対して、成果を急ぎすぎているのである。たとえば、速さの問題で、形式に入れないと解けないようではいけない。場面を具体的に想像させることが大事である。絵にしてごらんというと、一気にイメージができ、3年生でも速さの問題が解ける。

<子ども自身に説明させるということ>
 中学2年生の子どもが小学校4年生に分数の説明をしている動画を見せていただいた。中学生は分かりやすく教えようとケーキの模型やテープを用意していたが、なかなか小学生が理解してくれない。これを見たあるひとりの中学生が用意していた物を取っ払い、黒板に円を描いて説明し始めた。すると、小学生が理解し始めたのである。ここから分かることは、準備していた教材・具体物が大切なのではなく、教える相手に合わせるということが最も必要なことであることがわかる。
「この問題分かる人?」と聞くよりも、「この問題どんな間違いが考えられる?」と子どもに問うと子どもはのってくる。
<全体を通して>
 子どもに教えている教師が形式的に、または形式そのものを教えてしまうのは非常に危険であると警鐘を鳴らされた。子どもの主体的な学びを保証するのは、教師と子どもとの対話から始まるということを教わった講演であった。

画像1
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31