第1回は、5月11日10時〜12時です。講師は『田中博史先生』です。田中先生は算数科教育の第一人者です。算数の授業を通して、学級経営や子どもとの接し方を学びます。ふるってご参加ください。

【第7回】「佐々木昭弘先生」登壇

■日時 2月17日(日)10時〜12時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 佐々木昭弘先生(筑波大学附属小学校教諭)
■演題 「楽しい理科の授業づくり 〜一段上の授業力をつけるにはどうしたらよいか〜」
■プロフィール
 1960年、福島県福島市生まれ。北海道教育大学教育学部卒業後、福島県公立小学校を経て現職。日本初等理科教育研究会副理事長(研究企画部担当)、理数授業研究会代表、『みんなと学ぶ小学校理科』(学校図書)編集委員。当日は「理科授業の基礎・基本」と「一段上の授業力をつけるにはどうしたらよいか」について、教科書をベースに語っていただきます。乞うご期待を!

1月12日 白石範孝先生1

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 明星大学教授の白石範孝先生に「汎用的な力をめざす!対話的で深い学びの国語授業の作り方」をテーマにご講義していただきました。本セミナー3回目のご登壇です。
 その内容を一部ご紹介します。
〇 汎用的な力について
 汎用的な力とは、その場限りの学習ではなく、他の作品での読みに転移させ、発展させていく力のこと。この転移できる力を育てるためには、知識・技能として国語での基礎基本となる「用語」・「方法」・「原理・原則」を身につけさせる必要がある。
(例)漢字学習での原理・原則について
 筆順に原則がある。「外側におれ→はらいが先」「内側におれ→おれが先」「横画を貫く線が有るとき→たてが先」など。
(例)俳句の原理・原則について
 五・七・五の最後に重き(テーマ)を置く。俳句では五感を通して見えた様子や景色を表しているだけで、心を直接表現していないため、心を読み取らなければならない。俳句の授業ではどんな仕組みになっているのかを教える必要がある。
(例)短歌の原理・原則について
 短歌は五・七・五で五感を通して見えた様子や景色を表し、七・七で心が表現されている。

1月12日 白石範孝先生2

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〇 教材分析について
 「その教材はどんな特徴を持っているのか」「どんな規則性を持っているのか」を分析する。教科書にある作品はあくまで教材であり、ここから何か教えられることがあるはずだと考えることが大切である
(例)「スピード数え歌」
 文字数で数えるのではなく、音数で数えること。小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」は前の音にくっついて一音。小さい「っ」は一つで一音。手を叩いてみると分かりやすいことを教えることで、音数としての役割がわかる。この原理原則を押さえた後に、自分たちで言葉を作らせる。「しょうがっこう」「チョコレート」など、知識があると自分たちで作ることができる。
(例)「大造じいさんとガン」
 クライマックスを探すには「クライマックス」という言葉の意味を教えなければいけない。国語におけるクライマックスは、心・人物の変容点。面ではなく、点である。点は一文で取り出す。また、会話文か、描写か、視点の転換のすぐ後にくることなど、順番に新しいものさしを与え、クライマックスを導き出させる。

1月12日 白石範孝先生3

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〇 問いについて
 思考判・判断力・表現力は疑問から生まれる。単元の最初に課題を出し、課題に対して考えを出し合う。すると思考のズレが生まれ、思考のズレから問いを持たせることができる。この問いを持たせることが重要である。授業づくりとしては、場面に分けるとかではなく、この問いを解決へ導くことを目指す。この時に必要となるのが、用語、方法、原理・原則である。
(例)「おてがみ」
 「(中心人物)が(出来事、事件)によって(変容)する、になる話」と一文で書かせる。そうすると、中心人物のズレが生じる。これを解決するために「ああ、」に注目させる。「ああ、」は感嘆ではなく、気づきの意味を持つことから、「おてがみをもらって嬉しい。」ではなく「僕には素敵な友達がいるな」ということを読みとることができ、深い学びとなる。

 その他「スイミー」「こわれた千の楽器」「どちらが生たまごでしょう」を取り上げられた。

 白石先生のご講義が明快で2時間が大変短く感じられました。真の国語力を身に付けさせる授業づくりについて、授業意欲が大変高まる2時間でした。明日から「教材で教える」授業を目指します。
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