教科内容以外のことをきちんと教える

以前は家庭で教えていたことを学校で教えなければいけなくなってきています。掃除の仕方などはその典型でしょう。今や箒のない家庭は珍しくないかもしれません。床の雑巾がけもあまり目にしません。雑巾の絞り方も知らない子どももいます。また、外庭の掃除などもマンションの子どもにとっては縁遠いものでしょう。挨拶だって、親がきちんと教えていなければ、頭を下げてきちんとすることはできません。食事の作法なども同様でしょう。学校で教えなければならないことは、実に増えているのです。ここで注意をしなければいけないことは、授業で教える教科の内容については、指導方法も含めてよく研究されていますが、こういった教科内容以外のことはきちんと体系立てて教えることがあまり意識されていないということです。

掃除であれば、机の移動の仕方、箒の持ち方、ごみの集め方、隅の掃き方、雑巾の洗い方、絞り方、たたみ方、拭き方など、教えなければならないことはたくさんあります。中学生だから大丈夫ということはありません。かえっていい加減になっていることもよくあります。
子どもたちの挨拶でも、個人差はあるのですが学校ごとに傾向があります。しっかりと目を合わせて明るい声で挨拶する学校、大きな声はだすけれどろくに目を合わせずこちらが挨拶した時にはもう後ろの方に行ってしまう学校、頭だけを下げて声も出さず目も合わせない学校いろいろです。挨拶の仕方も、場面別にきちんと教える必要があると思います。もちろん、教えることとそれを徹底させることはまた別ですが。
こういった学校生活における基本的なスキルをきちんと教えることを意識する必要があると思います。まず先生自身がきちんとやり方を整理して指導できるようにならなければいけません。

この時期、掃除をきちんとしよう、挨拶をしっかりしようとルールやマナーの徹底を意識している先生は多いと思います。しかし、細かいやり方まで確認していない方もいるのではないでしょうか。一度教えたから、教わっているはずだから大丈夫ではなく、基本だからこそこの時期に、「机の移動の仕方は?」「箒の使い方は?」「雑巾の使い方は?」「廊下ですれ違うときの挨拶は?」「職員室に入る時の挨拶は?」・・・と一つひとつ実際にやらせながら確認することが大切です。きちんと指導することを意識してほしいと思います。
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