次年度に向けて、今何をすべきか考える

3学期も1月があっという間に終わろうとしています。いよいよ1年の締めくくりです。中学3年生や小学6年生は受験や卒業という、明確な目標がありますが、他の学年では目指すものが曖昧な状態のこともあるかもしれません。改めて学年末に向けて、今何をすべきなのかを意識しておくことが必要だと思います。

4月当初、この学年で目指した子どもの姿と比べて現在の姿はどうでしょうか。もう一度振り返ってみましょう。その姿が一致していたら、学級に向かう足どりも軽くこの学級と別れるのが淋しいと思っているかもしれませんね。子どもたちもきっと同じだと思います。ここで注意をしてほしいのが、子どもたちがこの関係を次年度に引きずらないようにすることです。新しい学級、先生という環境の変化の中で、昨年度はよかったと後ろを振り返らないようにさせたいのです。そのために、今から心の準備をさせておきたいと思います。次の学年への目標を与えて、学年末のカウントダウンに合わせて、達成するように意識させるのです。新しい担任の先生に「こんなこともできると、びっくりさせよう」、「上級生として、後輩にさすが先輩と言われるようにしよう」というように、目標を次の学年での出会いとリンクさせ、出会いへの期待を高めておくのです。

では、今一つ上手くいっていない時はどうでしょう。先生も子どもたちもリセットしたい、早く新しい学級になりたいと思っているかもしれません。これはこれで仕方のないことです。問題は、状況の改善をあきらめてここで現状維持をするのかどうかということです。4月当初に願っていた姿と比べて何ができていないのか、現実を直視する必要があります。今から手を打っても間に合わないかもしれません。一度崩れた関係は簡単に戻らないかもしれません。しかし、4月になってリセットされたからといって、必ずしもうまくいく保証はありません。私の経験では、4月にうまくスタートを切れた学級や学年はその前年度に取り組んでいたことが、リセットと同時に効果を表わしたことが多いように思います。4月になって初心に帰るのではなく、この時期にこそ再度やるべきことに取り組むのです。学習規律ができていなければ、そのことを意識してきちんとできるように働きかけるのです。今はうまくいかなくても、そのことが4月になって意味を持つのです。聞き流していた子どもも4月に再度そのことを求められた時に、「ああ、そういう言えばこれまでも言われてきたな」と気づいて、「やはりちゃんとしよう」と思うものです。同じことでも4月は前向きにとらえることが多いのです。それに対して、急に求められたことは「今までよかったのに何で」と戸惑うことも多いのです。
これは、教科担任にも言えることです。新年度になって急にやり方を変えても「なに、張り切ってるの」と冷ややかに見られることがよくあります。前年度から継続してやろうとしているからこそ、教師の本気度が伝わります。だから、4月のリセットをきっかけにうまく回るようになるのです。

学年末を迎えるこの時期は、1年間のまとめと同時に、次の学年へ向かっての布石を打つ時期でもあります。自分の学級の状態を冷静に判断し、次年度に向けて何をすべきかを考えてほしいと思います。
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